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「一つの中国」拒否した台湾
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 難問に挑む蔡次期総統 日本と海洋国の本領発揮を 台湾の総選挙は予想通りとはいえ民進党の大勝利で終わった。台湾人の良識を高く評価し、心からの祝辞を述べたい。 …

景気低迷と通貨安がトルコ直撃
多難な年明けのトルコ(3) 日本・トルコ合作映画「海難1890」に敢えてひっかけて言えば、今年のトルコは「国難2016」に直面するかのようだ。トルコ政府は昨年12月、対「イスラム国(IS)」作戦を本格化すると決断したの…

日米同盟の深化、新指針に基づき協力具体化を
2016 世界はどう動く-識者に聞く(19) 笹川平和財団米国研究員 ジェフリー・ホーナン氏(中) 安全保障関連法の成立で集団的自衛権の行使が可能になったことをどう評価する。 日本は自国が攻撃を受けなくても、米国を守る…

震災後の東北は学習フィールド
「私大ネット36」、宮城・南三陸町で活動 「課題先進地」と言われる東日本大震災後の東北を貴重な学習のフィールドと位置づけ、私立大学が集結し、互いの専門性を生かしながら研修を行う東北再生「私大ネット36(さんりく)」(事…

原油価格低下が「世界恐慌のリスクはらむ」と指摘するエコノミスト
◆資源国の財政が逼迫 原油価格の下落が止まらない。街中のガソリンスタンドの価格表を見るとガソリンが1㍑=97円と100円を切り、灯油も1㍑=39.8円と40円割れの日が続く。2年前はガソリンが1㍑=160円台、灯油に至…

143人に及んだ焼身自殺、チベットの自由求めた魂の叫び
亡命政権のセング主席大臣が会見 日本を訪問したチベット亡命政権のロブサン・セング主席大臣が、このほど東京の大本山護国寺で講演した後、記者会見し、チベットにおいてこれまで143人が焼身自殺しているが、「これは絶望によるも…

「帝国」のプライドぶつかるトルコとロシア
多難な年明けのトルコ(2) トルコを訪れるロシア人は、ソ連解体前後の“爆買ツアー”からこの四半世紀の間、右肩上がりに増え続け、年間450万人に達すると報じられた。ロシアは強権を発動できる国柄で、制裁措置に基づくトルコ旅…

原油安で流れる露軍事技術
元統幕議長 杉山 蕃 中国軍質的向上の恐れ 最新装備のコピーも黙認か 新春は、中国経済への不安感から全世界的な株安でスタートした。そのような中、世界的には原油安という大きな流れが並行し、この影響は極めて大きい。一般に経…

東シナ海情勢、日中の緊張激化は不可避
2016 世界はどう動く-識者に聞く(18) 笹川平和財団米国研究員 ジェフリー・ホーナン氏(上) 東シナ海情勢をどう見る。 今は南シナ海に注目が集まっているが、東シナ海にも注目が行くのは時間の問題だ。中国は排水量1万…

「同性婚」教える中学を「最先端」と褒めちぎったNHK「おはよう日本」
◆多様な性の複雑怪奇 この欄で筆者は最近、いわゆる「LGBT」(性的マイノリティ)をもてはやす新聞・テレビを批判することが多くなっている。そこで、批判してばかりいてはいけないと、当事者や支援者団体が企画する勉強会に時々…

多難な年明けのトルコ、ダブルパンチの観光業
多難な年明けのトルコ(1) 「やはり来るべきものが来ました!」、トルコのイスタンブールで主に日本人旅行者を相手にする観光会社に務めていた知り合いの日本人女性から、「解雇されそうです!」と連絡があった。彼女いわく、同じよ…

「慰安婦」合意で慎みを 日韓の安保協力にも不可欠
2016 世界はどう動く-識者に聞く(17) 韓国世宗研究所所長 陳昌洙氏(下) 「慰安婦」合意を弾みに今年は日韓関係が改善に向かうだろうか。 いくつも越えなければならない課題がある。日本ではまず来月22日に「竹島の日…

米軍のアジア再均衡は「不十分」との報告書/Pentagon’s Asia rebalance ‘may be insufficient’ for U.S. and allied security, report says
国防総省の支援を受けて作成された報告によると、米国の政策と軍事力をアジアに向けようという取り組みは、中国のハイテク兵器の増加と中東の不安定化で行き詰まっている。 戦略国際問題研究所(CSIS)が作成した報告は「軍事的…

ロシア、6年ぶりマイナス成長 ウクライナ危機で戦略的袋小路
中国の専門家が今世紀最大の困難予想 世界的な原油価格下落により低迷するロシア経済に、欧米などが科す対露経済制裁が追い打ちを掛けている。ロシアの2015年の国内総生産(GDP)の伸び率はマイナス3・7%で、6年ぶりのマイ…

日韓関係、「慰安婦」合意は歴史的決断
2016 世界はどう動く-識者に聞く(16) 韓国世宗研究所所長 陳昌洙氏(上) ここ数年の日韓関係を事実上妨げてきたいわゆる慰安婦問題で昨年末、日韓両国が劇的に合意に達したのはなぜか。 日韓関係というのはお互いが関係…

LGBT問題の本質 「性」の嗜好に尽きる
人権ではなく私生活の問題 前出の論考で、秦郁彦は夫婦別姓論者がふりかざす「偽善的麗句」として「性差別はだめ」「少数者の人権を守れ」がある、と指摘した。そこで気づいたのは最近、メディアが頻繁に取り上げる「LGBT(性的少…

夫婦別姓論議の盲点 子の姓より親の権利
推進論煽るメディアの欺瞞 このところ、婚姻制度をめぐる議論が活発だが、その特徴の一つは、結婚する当事者のみの視点に偏ってしまっていることだ。婚姻制度を考える場合、当事者の幸福はもちろん大切だが、生まれてくる子供の幸福を…

看護師戦線異状あり 人材不足で病院が争奪戦
3Kの職に7対1基準 看護婦から看護師になり14年。それは日本の医療界を変えた記念すべき年、改革の年だったといえるだろう。 それまで医療界で看護職に従事する女性は看護婦と呼ばれ、男性は看護士と呼ばれていた。ところが2…

ケルン事件で揺らぐ独首相
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 国境を閉ざす欧州各国 早急な対策必要な難民問題 ドイツはシリアやアフリカ、アフガニスタンなど紛争地帯からの難民を両手を広げ迎え入れてきたが、ニューイヤーズ・…

宜野湾市長選、翁長氏の求心力低下へ
激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落(下) 菅長官、“周到な準備”で勝利 政府の米軍普天間飛行場の辺野古移設方針は確固としており、宜野湾市長選の結果には左右されない。国の安全保障に関わる問題なので、「一部地域の選挙で決…

トランプ氏が優勢、支持者ら初の党員集会へ/Donald Trump finds advantage in battle to get Iowa supporters to first caucuses
【ペラ(アイオワ州)】ジェフ・リドリーさんは、寒く、風が吹く中、妻と娘とともに1時間以上、共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏の選挙集会に参加するために並んだ。リドリーさんは、政治に関わったことはないが、今年は党員集会…

衝撃的事故に凡庸な各社説の中でシートベルト着用説き有益な毎日
◆過去事例でお茶濁す 死者15人(運転手2人を含む)、重軽傷者26人という大惨事となった今月15日未明に長野県軽井沢町で起きたスキーツアーのバス転落事故から、約2週間になろうとしている。その間、運行バス会社のずさんな安…

天皇・皇后両陛下のフィリピン御訪門
「心と心」の絆を大事にしよう 天皇、皇后両陛下がフィリピンを訪問され、両国の戦没者160万人を慰霊されている。 大戦の海外最激戦地だったこの国は、戦後しばらく、最も激しい反日国だった。だが、その間に、キリノ大統領によ…
