記者の視点 rss

生活必需品が値上げ、超金融緩和の見直し近い?

《 記 者 の 視 点 》  2月半ば、次男の結婚、独立を機に都内から埼玉県に引っ越した。三十数年ぶりの引っ越しで、年明けから荷物の整理など準備に追われた。  優柔不断な性格からか断捨離は得意でない。押し入れからは息子た…

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誰もが「性」の当事者で、人格が問われる

《 記 者 の 視 点 》 「LGBT」が問うものは、性をどう生きるのかという視点  自治体が同性カップルを公認する「パートナーシップ制度」導入を検討していたある自治体の首長と膝を交えて意見交換を行った時、政治家に「下半…

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3日、米ホワイトハウスで開いた閣議でウクライナ情勢について発言したバイデン大統領(UPI)

バイデン米政権とロシアのウクライナ侵攻

《 記 者 の 視 点 》 戦争を招き寄せた「弱さ」  ロシアがウクライナからクリミア半島を併合したのは、オバマ米政権時代の2014年のこと。今回のウクライナ侵攻はバイデン政権下で起きた。だが、トランプ政権時には、ロシア…

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25日、ウクライナの首都キエフの住宅に墜落した航空機の残骸(AFP時事)

用意周到に図られたロシアのウクライナ侵攻

《 記 者 の 視 点 》 次は台湾? 不気味な中国の存在感  用意周到に図られたロシア軍によるウクライナ攻撃・侵攻。サイバー攻撃で通信環境を混乱させ、その間にミサイル攻撃でウクライナの防空体制を無力化し、3方向(ウクラ…

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米上院がエマニュエル駐日大使承認、近く着任へ

日本も毅然とした態度でウクライナ事態に臨め

《 記 者 の 視 点 》 北方領土交渉の正義を明確にした米国、及び腰の日本  「米国は北方領土問題で日本を支持する。北方四島に対する日本の主権を1950年代から認めている」  北方領土の日の7日、エマニュエル駐日米大使…

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義務教育に広がる「ジェンダーレス制服」の弊害

《 記 者 の 視 点 》 制服や運動着を変えても異性への尊敬心は育たない  東京の地下鉄に乗っていたら、真向かいの席に座っていた女子高生の制服が目に留まった。ブレザーにネクタイ、下はスラックス。男女で区別しない「ジェン…

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国会議事堂

玉虫色の対中非難決議 二股外交では信頼喪失

《 記 者 の 視 点 》  2月1日、衆議院で対中非難決議が採択された。これは中国のウイグル人などに対する人権侵害を非難する決議のはずだった。しかし、その内容たるや「中国」と名指しせず、「非難」の文字も消えた。さらに「…

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カール・マスクス(Karl Marks-Wikipedeaより)

マルクス主義の呪縛 権力の濫用はソ連崩壊後も

《 記 者 の 視 点 》  ロシアに滞在している外国人が、身近に被る犯罪被害は警察官によるものが多い。街角でパスポートの提示を求められ、宿泊先に置き忘れていたりすると、罰金として金が要求される。ビザがおかしいとか、言い…

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立憲民主党代表選の共同記者会見に臨む、(左から)西村智奈美、小川淳也、泉健太、逢坂誠二の4候補者=19日午後、東京・永田町

支持率低迷の立民、護憲派依存の体質刷新を

《 記 者 の 視 点 》  立憲民主党が泉健太代表の新体制になってからも支持率低迷にあえいでいる。  時事通信の調査(1月7~10日実施)で立民は前月比1・0ポイント減の4・0%で、同0・6ポイント減で4・3%の日本維…

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女子トイレ(イメージ)LGBT

フェミニズムのジレンマ、女性スペース立入問題

《 記 者 の 視 点 》 「性自認至上主義」生むジェンダー概念  筆者は昨年12月11日付のこの欄で、「トランスジェンダリズム」(性自認至上主義)をテーマにした。性自認至上主義とは、自分が男女どちらか、あるいはどちらで…

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「花屋のおばあちゃん」の戦い

《 記 者 の 視 点 》 同性愛者差別として裁判に、最後まで「汝の敵を愛す」  ワシントン特派員時代から注目し、追い続けていた裁判があった。ゲイカップルの結婚式のフラワーアレンジメントを断ったことで、同性愛者を差別した…

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タブレット学習

デジタル機器を活用した教育 推進派と慎重派

《 記 者 の 視 点 》 二極対立ではなく、相互の利点を生かし合う授業を  児童1人に1台のデジタル端末機器が学校に配布されている。教員の働き方改革が叫ばれる昨今だが、旧態依然たる黒板授業を中心にする慎重派教員と、新し…

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一枚岩ではない「LGBT」

《 記 者 の 視 点 》 「性自認」で女性の人権と衝突  本紙の連載「アメリカLGBT事情」が紹介したように、サウナ施設の女性スペースに、自称「女性」の性犯罪者が入り込むことを許すなど、「トランスジェンダリズム」(性自…

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オミクロン株と経済 慌てず経済対策に取り組め

《 記 者 の 視 点 》  新型コロナウイルス感染の第5波をほぼ抑え込み、経済が正常化の歩みを始めたばかりの時に、今度は変異株「オミクロン」株の登場である。  第5波は全国の新規感染者数でも2日は127人にとどまり、2…

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中国が「核の戦狼外交」へ舵?

《 記 者 の 視 点 》 ICBM用サイロの建設隠さず、飛翔体発射実験に成功か  中国の核戦力の脅威が高まっている。  米国防総省は3日、中国の軍事動向に関する年次報告書を発表し、6年後の2027年までに700発の核弾…

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代表選スタート 「立憲」のまま政権取れるか

《 記 者 の 視 点 》  衆院選敗北の責任を取って辞任した枝野幸男前代表の後継を決める立憲民主党の代表選が19日、告示された。逢坂誠二元首相補佐官、小川淳也元総務政務官、泉健太政調会長、西村智奈美元厚生労働副大臣の4…

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「ジェンダー平等」の公約、生活実感とズレ

 自民党の“実質勝利”となった先の衆院選は、大物議員の落選が相次いだことで注目を集めた。その一人に、立憲民主党副代表の辻元清美氏(大阪10区)がいる。  投票結果が出た今月1日、辻元氏はSNS上の動画で「本当にごめんなさ…

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米軍を蝕むマルクス主義、兵士に反米を植え付け

 中国が台湾に武力侵攻するシナリオがいよいよ絵空事ではなくなってきた。中国の急速な軍備増強によって米国の軍事的優位が大きく揺らいでいることが、その懸念を強めている。  だが、不安を抱かせるのは、兵器の質や量といったハード…

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演説する立憲民主党の枝野幸男代表=19日午後、東京阿佐ヶ谷駅南口

政権選択と立民共闘、消え去った二大政党の理想

 19日公示の衆院選はいよいよ明日(31日)、投開票となる。岸田文雄首相の就任から史上最短の10日で衆院が解散され、それから17日で投開票という短期決戦だが、事実上の政権選択選挙だけに、与野党とも総力戦を繰り広げている。…

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快進撃が続く最強の棋士・藤井聡太三冠

デジタルとアナログの思考を融合  藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖)の快進撃が続いている。19歳のいまだ底を見せない強さは驚きをもって見られている。  現在、第34期竜王戦七番勝負が行われている。挑戦者としての藤井三冠が先…

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元米兵の「トランス女子」、格闘技参戦で物議

《 記 者 の 視 点 》  今夏行われた東京五輪で、トランスジェンダー女子(トランス女子)選手が初めて出場し話題となった。女子重量挙げ87キロ超級、ニュージーランド代表のローレル・ハバード選手(43)。男性として生まれ…

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習近平政権の共同富裕、共同貧困に陥る可能性も

 中国の習近平国家主席は「共同富裕」の看板を高く掲げ、貧富の格差縮小に本腰を入れ始めている。だが、下手をすると文革時代同様、国民が等しく貧しい「共同貧困」の落とし穴にはまりかねないリスクを伴う政策だ。  鄧小平時代には一…

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スターリン主義の呪縛 ソ連の罪認めぬロシア

《 記 者 の 視 点 》  スイス在住のジャーナリスト、サーシャ・バッチャーニ氏の書いたドキュメンタリー『月下の犯罪』(伊東信宏訳、講談社)は、欧州の読書界を席巻した書で、祖父母、両親、作者と3世代にわたるハンガリー人…

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