連載
日米で対中核抑止の議論をー 米戦略予算評価センター トシ・ヨシハラ氏
ウクライナ危機 識者に聞く 米戦略予算評価センター トシ・ヨシハラ上級研究員(下) 中国はウクライナの状況をどう見ているか。 中国はいくらか難しい立場に置かれている。多くの問題においてロシアの側に付いているが、一方で欧…
数カ月にわたる長期戦もー米戦略予算評価センター上級研究員 トシ・ヨシハラ氏
ウクライナ危機 識者に聞く 米戦略予算評価センター トシ・ヨシハラ上級研究員(上) ウクライナ危機へのバイデン米政権の対応をどう評価するか。 バイデン政権は、インテリジェンス情報を開示し、ロシアのウクライナ侵攻が差し迫…
脱「文在寅路線」 「非常識」な革新政治に歯止め
韓国の選択 次期大統領・尹錫悦氏(5) 「文政権の5年間は、われわれが半世紀以上、常識と考えてきた自由民主主義と市場経済が覆されそうになった時期。だが、尹氏当選でようやくそれにも歯止めが掛かる」 韓国大手政策研究所の…
強硬な北と対峙 有事に大量報復も辞さず
韓国の選択 次期大統領・尹錫悦氏(4) 北朝鮮の対韓国宣伝ウェブサイト「わが民族同士」は先週、韓国大統領選後、初めて尹錫悦氏と保守系最大野党「国民の力」を批判する論評を掲載した。 論評は、尹氏が候補者討論会などで北朝…
対日改善に意欲 「徴用工」「慰安婦」の棘抜くか
韓国の選択 次期大統領・尹錫悦氏(3) 「お互いできるだけ早く対面でもお会いし、対話を行いたいということは、私からも先方(尹錫悦氏)からもあった」 当選した尹氏と電話会談した岸田文雄首相は、記者団に会談内容をこう明ら…
「日米韓」復元へ 中朝の脅威に断固対応
韓国の選択 次期大統領・尹錫悦氏(2) 今回の韓国大統領選は、得票率0・73ポイントという僅差で尹錫悦氏が勝利した、稀(まれ)に見る大接戦だった。投票終了時刻と同時に発表された地上波放送局3社による共同の出口調査でも…
政権交代の申し子 権力に媚びぬ「公正」の人
韓国の選択 次期大統領・尹錫悦氏(1) 今月9日の韓国大統領選で保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦氏(61)が当選した。5年ぶりの政権交代で韓国はどう変わるのか。日本との関係や北東アジア情勢にどのような影響が及ぶのか。…
ウクライナ危機 「民主」VS「権威」の戦場ー米ヘリテージ財団アジア研究センター長 ウォルター・ローマン氏
ウクライナ危機 識者に聞く ロシアによるウクライナ侵攻は、中国にどのような影響をもたらすか。 米国や欧州諸国がロシア情勢に忙殺されることは、中国にとってプラスとなる。これにより、欧米諸国が一体となって、中国に対応できな…
ウクライナ危機 外交的解決策の模索をー元米大統領副補佐官 フレッド・フライツ
ウクライナ危機 識者に聞く 元米大統領副補佐官 フレッド・フライツ氏 ウクライナ侵攻へのバイデン米政権の対応をどう評価するか。 さまざまな面で失望している。ロシアの戦車がウクライナ国境に向かっている時点で、プーチン大統…
中国 侵攻の計算見直しかー米ハドソン研究所日本部副部長 ライリー・ウォルターズ氏
ウクライナ危機-識者に聞く 米ハドソン研究所日本部副部長 ライリー・ウォルターズ氏 台湾海峡への影響 ロシアによるウクライナ侵攻が国際秩序に激震をもたらしている。この危機をどのように捉え、対応していくべきなのか。識者に…
うやむやにされたミッドウェイ敗北の責任
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(9) ミッドウェイからサイパンへ その後の南雲忠一 自決迫った先任参謀、司令長官を解任した米と対照的 南雲機動部隊が攻撃機の目標をミッドウェイ島から敵空母に転じ、一度陸用爆弾に…
生かされなかったインド洋・珊瑚海の戦訓
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(8) ミッドウェイの大敗 同一の戦法繰り返す、大敗の真因は日本海軍自身の所作に 南方資源地帯制圧後の戦略について、陸軍参謀本部は戦線を拡大させず南方支配を固めての長期持久態勢を…
台湾の大学誘致で地域活性化 福岡県豊前市長 後藤元秀氏
地方創生・少子化対策 首長は挑む 交流から志を学ぶ場に ここ数年、台湾の大学と連携したサテライトキャンパス(分校)誘致に力を入れているのが福岡県豊前市だ。地域創生に向けた「人口増加策」に挑む後藤元秀市長に話を聞いた。(…
リムパック参加に期待
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(11) 台湾国防安全研究院准研究員 林彦宏氏(下) 中国が軍事侵攻してきた時の防衛戦略は。 中国をゾウに例えるなら、台湾はアリだ。だが、アリは小さくても、たくさんいればゾウの足…
進む中国の「洗脳」工作
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(10) 台湾国防安全研究院准研究員 林彦宏氏(上) 中国による台湾侵攻の可能性をどう見る。 中国人民解放軍には約200万人の兵力があり、中部、東部、西部、南部、北部の五つの戦区…
危険な中国の極超音速兵器
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(9) 元米太平洋軍統合情報センター作戦本部長カール・シュスター氏 中国による台湾統一の戦略は。 現在実施している台湾を経済的かつ外交的に孤立させる試みが、中国にとって第1の選択…
尖閣・久場島で共同訓練を
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(8) 元空将・東洋学園大学客員教授 織田邦男氏(下) 日本が今できることは。 沖縄県・尖閣諸島に久場島という島がある。日米地位協定上は米国の専用射爆撃場だが、米中国交正常化前年…
ロシアを手本に無血占領狙う
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(7) 元空将・東洋学園大学客員教授 織田邦男氏(上) 台湾有事の脅威はどれくらい高まっているのか。 中国の習近平国家主席が中華民族の偉大な復興の夢を完結させるには、いずれ台湾を…
世論の分断を煽る「認知戦」
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(6) 新台湾国策シンクタンク主任研究員 李明峻氏(下) 中国が台湾社会を分断するために仕掛けている情報戦、影響工作の深刻度は。 日本の世論調査では「中国が嫌い」と答える人が8~…
真珠湾攻撃、適切だった追撃見送りの判断
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(7) 真珠湾攻撃と南雲忠一(下) 狙いは米の戦意喪失、米太平洋艦隊を徹底的に叩くこと 真珠湾攻撃において機動部隊は、戦果拡大を目指し、さらに第3次攻撃隊を編成し、ドックや石油タ…
「斬首作戦」で一気に制圧か
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(5) 新台湾国策シンクタンク主任研究員 李明峻氏(上) 中国が台湾を軍事侵攻する可能性は、どの程度高まっているか。 中国は今、国内の状況がかなり厳しい。独裁国家は国内情勢が厳…
日本に武力行使を期待も
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(4) 米ランド研究所研究員 ジェフリー・ホーナン氏(下) 米国が介入を決めた場合、どのように台湾を防衛するか。 在日米軍基地なしに作戦が成功することは考えられない。もし米国が空…
戦意喪失図る偽情報工作
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(3) 米ランド研究所研究員 ジェフリー・ホーナン氏(上) 台湾有事は差し迫っているか。 台湾有事は「起きるかどうか」ではなく、「いつ起きるか」という問題だ。ただ、それがあと何年…