連載
中国核戦力近代化、米の拡大抑止の信頼高めよ
2016 世界はどう動く-識者に聞く(5) 新米国安全保障センター上級研究員エルブリッジ・コルビー氏(下) 中国は通常戦力だけでなく核戦力も増強している。 中国は核戦力の規模の拡大については抑制的だが、近代化にはかなり…
中国の軍事力増強 深刻な挑戦、理解せぬ米政府
2016 世界はどう動く-識者に聞く(4) 新米国安全保障センター上級研究員エルブリッジ・コルビー氏(中) 中国が米軍の戦力展開を阻害する接近阻止・領域拒否(A2AD)能力を増強している。 有力シンクタンク、ランド研究…
南シナ海人工島、周辺国の対中接近促す可能性
2016 世界はどう動く-識者に聞く(3) 新米国安全保障センター上級研究員エルブリッジ・コルビー氏(上) 中国が南シナ海で進める人工島の軍事化をどう見る。 米国の軍事専門家の間では、人工島の軍事化は象徴的なもので、大…
イラン核合意、中東核戦争の可能性高める-元米CIA長官
2016 世界はどう動く-識者に聞く(2) 元米CIA長官 ジェームズ・ウールジー氏(下) イラン核合意をどう評価する。 米国が今まで署名した合意の中で最悪を競うと言っていいほどひどいものだ。もし一番でなければ、少なく…
決然と「イスラム国」に対処を-元CIA長官
2016 世界はどう動く-識者に聞く(1) 元米CIA長官 ジェームズ・ウールジー氏(上) 7年間学習しないオバマ外交 オバマ米大統領の戦略で過激派組織「イスラム国」(IS)を打倒できるか。 現在の戦略では無理だろう。…
「レダの日本人」17年の挑戦
パラグアイでパクー魚養殖成功 僻地再生と自然保護の希望に 日本人13人が1999年から開拓したパラグアイの極僻地(へきち)レダ。ブラジル、ボリビアをまたぐ世界遺産パンタナール大湿原の南端に位置するが、長い間、見捨てられ…
極僻地・レダの成功、地方普及に期待
エコツーリズムにも大きな可能性 アスンシオン国立大学教授マグノ・バレト氏に聞く 北パラグアイ・レダの魚養殖 北パラグアイのレダで日本人が、食用で人気のある魚パクーのふ化と養殖に成功したことは、パラグアイの水産業界で大き…
パラグアイ・レダ 魚の養殖で「持続可能な開発」目指す
僻地再生のモデルケース パラグアイに、貴重な自然を守りながら、かつ過疎地が経済的な恩恵にあずかることもできる、「持続可能な開発」を目指している日本人たちが住む地区がある。アルト・パラグアイ県東端のパラグアイ川沿い、その…
バリ島まで植林に行ってきました(写真集)
アンププの木など4000本 異常気象の原因となる熱帯雨林の破壊に歯止めをかけるべく、インドネシアで定期的に植林を行っている「NPO法人アジア植林友好協会」(宮崎林司理事長)の活動に参加しにバリ島まで行ってきました。 (…
森林伐採がゲリラ豪雨の原因に インドネシア・バリ島で植林
異常気象克服に向け アンププの木など4000本 熱帯雨林の破壊は大気中の二酸化炭素(CO2)を増やすだけでなく水蒸気を減らすので、水循環を不規則にし、異常気象の原因となる。それに歯止めをかけるべく、インドネシアで定期的…
海面上昇、故郷なくなる不安-キリバス共和国名誉領事 ケンタロ・オノさん
エルニーニョで浸水被害頻発 キリバス共和国名誉領事 ケンタロ・オノさんに聞く ――キリバス共和国はどんなところか。 大洋州の地図を見ると、青(い海)と点線(国の境界線)しか見られないほどだが、そこには海からの恵みによ…
今世紀末、海面上昇が82センチ 各国とも異常気象対策に大苦心
キリバス「最悪の事態」に対処 もし自国の領土が海の中に沈み込んでなくなってしまったら!? そんな悪夢の日が、現実に迫っている――。 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2014年発表した第5次評価報告…
小惑星「リュウグウ」目指す「はやぶさ2」、「衝突装置」で地下物質採取も
1年半滞在、20年末帰還へ 12月3日に地球スイングバイを行い、14日に小惑星「リュウグウ」を目的とする軌道に入ったことが確認された探査機「はやぶさ2」。目指す「リュウグウ」には、いつ到着し、何をするのか。また、どんな…
金星探査機「あかつき」 5年越し、「双子星」大気の謎解明へ
主エンジンの故障、破損による2010年12月7日の軌道投入失敗から、丸5年。今度は姿勢制御用の小型エンジンを使って、見事に雪辱を晴らし、金星周回軌道への投入に成功した「あかつき」。 今回の成功は、日本が地球以外の惑星…
新世代のX線天文衛星「アストロH」 “熱い宇宙”の成り立ちに迫る
新世代のX線天文衛星「アストロH」が来年2月12日に、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Aロケット30号機で打ち上げられる。アストロHは、2005年に打ち上げられたX線天文衛星「すざく(朱雀)」の後継機で、感度を約1…
難民の社会統合促進を
EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(下) 鍵握る教育へ投資必要 ――難民の分配問題だが、難民には居住国を選ぶ権利があるのか。それとも収容国が難民を選び、有資格者、高等教育修了者の難民を優先的に受け入れ、自…
難民への懐疑に警告
EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(中) 問われる加盟国の連帯 ――欧州ではアフガン難民はもはや収容しないという声が高まっている。なぜなら、シリアやイラクとは違い、アフガンでは国民は居住できるからだ。 …
欧州に今年1年で難民90万人殺到
EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(上) レバノンより少ない受入れ 2015年は難民が欧州に殺到した年として記憶されるだろう。12月現在、欧州に殺到した難民総数は90万人を超え、大台100万人に迫っている…
「力の空白」を突く中国、日米機軸に地域連携が緊要
緊張 南シナ海(5) 安倍晋三首相は19日、ともにアジア太平洋経済協力会議(APEC)参加のためフィリピン訪問中のオバマ米大統領と会談し、「盤石な日米同盟をアジア太平洋、国際社会の平和、安定、繁栄のために一層活用してい…
鄧小平以来の内海計画 中国、核戦力で覇権狙う
緊張 南シナ海(4) 中国は、南シナ海の島しょの領有権と海底資源の排他的権利を一方的に主張しながら、周辺沿岸国から武力で強引に奪う無法行為を繰り返している。 中国は、ベトナムから1974年に南シナ海北西部のパラセル(…
米基地にNOの比、危機には米軍頼む現実主義
緊張 南シナ海(3) フィリピンはソ連が崩壊した1991年、米軍駐留に「NO」を突き付け、国内の米軍基地を撤廃した。当時、上院で米軍の駐留に反対票を投じた12人の議員は、「マグニフィセント(尊厳) 12」と呼ばれ、国の誇…
及び腰のオバマ米政権、対立回避優先で中国を増長
緊張 南シナ海(2) 南シナ海をめぐる緊張は、一方的に人工島を造成した中国に責任があるが、対立回避を優先するオバマ米政権の及び腰が、中国の行動を加速させた側面があることは否めない。 オバマ政権は先月末、人工島周辺に駆…
軍事バランス変える人工島、拡張する中国ランドパワー
緊張 南シナ海(1) 日本の大動脈シーレーンが脅かされている。南シナ海における中国の脅威が増大し、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国が警戒を強め、オバマ米政権も重い腰を上げた。米比日から各国の動きをリポートする。 …