「援護法」に隠された沖縄戦の真実
梅澤、赤松両隊長の名誉回復を 「パンドラ訴訟」
「援護法」に隠された沖縄戦の真実(8) 近年、沖縄戦関連で三つの裁判が行われ、そのうち一つは係争中である。 既に最高裁判決が出た「大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判」(大江・岩波訴訟)と「沖縄靖国合祀取消訴訟」、それに福…
「自決軍命は虚偽」と証言 靖国合祀取消で原告証人
「援護法」に隠された沖縄戦の真実(7) 集団自決は、沖縄だけではなく樺太や満州でも起きていた。それでは、なぜ沖縄の集団自決だけが大きく問題にされるのだろうか。 理由の一つが「援護法」の沖縄県民への拡大適用。もう一つが…
「隊長命自決の申請」を謝罪 座間味村の援護係
「援護法」に隠された沖縄戦の真実(6) 沖縄戦における座間味村の民間人の犠牲者は358人で、そのうち少なくとも300人が集団自決したとされている。 座間味村の遺族会長であり、当時の援護係として「座間味戦記」を取りまと…
「自分で逃げた」は突き返し 援護の申請書
「援護法」に隠された沖縄戦の真実(5) 遺族連合会による座談会では、援護金の威力も赤裸々に話されている。 <Z 援護法制定は昭和二十七年ですが、沖縄の方々が受給できたのは昭和三十二から三十三年、数年遅れでした。数年分…
集団自決者も準軍属に 遺族会幹部証言
「援護法」に隠された沖縄戦の真実(4) 沖縄県遺族連合会のある役員は、同会が内部向けに発行した記念誌を提供してくれた。 同誌に掲載されている座談会では、援護法の申請・適用に従事した遺族会幹部の苦労話がつづられている。…
「軍命自決」記述を手引き 戦闘参加者概況表
「援護法」に隠された沖縄戦の真実(3) 当時、援護法の申請に関わった関係者の証言によると、当初は厳しかった申請書の受理条件が、関係者の熱心な折衝の結果徐々に緩和され、ついには「裏の手引書」とも言える冊子「戦闘参加者概況…
壕の提供 「軍の命令」記入で援護対象に
「援護法」に隠された沖縄戦の真実 (2) 昭和31年(1956年)、戦闘参加者の範囲を決定するため、厚生省援護課の職員らが沖縄に派遣され、沖縄戦の実態調査を行った。琉球政府社会局が昭和33年に発行した援護法関係出版物「…
「残虐な日本軍」は濡れ衣 遺族が長い沈黙破る
「援護法」に隠された沖縄戦の真実(1) 毎年、6月23日の「慰霊の日」前後には、沖縄メディアが一斉に特集を組み、沖縄戦の「記憶の継承」という名目で反軍感情をあおる。 読者が目にするのは、日本兵に「壕を追い出された」、…