論壇 rss

「宗教的召命感」が「プーチンの野望」の原点に

ロシア正教を背景に欧米に挑戦、欧州秩序再編へ固い覚悟  ロシアによるウクライナ侵攻後に編集された月刊誌4月号には、当然のことだが、ウクライナ情勢関係の論考をメインに編集している。いずれも、ロシアの侵攻は、軍事と地政学的な…

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かつて都立擁護学校の性教育に使用されていた不適材教材

「包括的性教育」の危険、小学から避妊方法教える

自民が軽視する「性革命」、党内で価値観の違いが表面化  深刻化する児童虐待、いじめ、子供の貧困などへの対応策として、政府が2023年度の設置を目指す行政組織「こども家庭庁」をめぐり、自民党内で価値観の違いが表面化している…

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「皇位」の安定継承 「女帝論」は順位を乱す

「男系男子」基本に続く皇統、不見識な「愛子天皇待望論」  岸田文雄首相が今月中旬、安定的な皇位継承の在り方に関する政府の有識者会議の検討結果を国会に報告し、議論の場は国会に移った。この政治の動きの中で、気になる論壇の動向…

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LGBT軋轢の深層 「ターフ」狩りの排外主義

「ジェンダー」変遷が女権脅かす  「正常」も「異常」もない。みんな思い込みにすぎない――今、自由主義世界で吹き荒れるLGBT(性的少数者)の“台風”の目に当たる考え方を簡単に言い表せばこうなる。この台風は現在、さらに激し…

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「こども庁」への疑念、権利の主体は左翼理念

社会混乱に警戒感欠く自民党  思想史家の渡辺京二はその名著『逝きし世の面影』で、1877年(明治10年)に来日し、大森貝塚(東京都品川区)を発見したことで知られる米国の動物学者エドワード・S・モースの次の言葉を紹介してい…

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SNSと社会の分断、若者に安易な二項対立論

“被害者”側に立つことが流行  インターネット選挙運動が解禁されてから8年が経ち、ツイッターなど交流サイト(SNS)が選挙戦で重要な位置を占めるようになっている。しかし、SNSをのぞくと、候補者や政党への中傷や激しい攻撃…

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東京五輪の評価、左翼理論に染まる「多様性」

左派の反対論を痛烈に批判、朝日は「二重基準」と安倍氏  東京五輪が閉幕した後の編集だったこともあり、論壇誌10月号は東京五輪を総評する論考が目立つ。コロナ禍という非常時に開催された東京五輪から、今後のあるべき姿を模索する…

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コロナ収束への課題 若者のワクチン接種がカギ

 ワクチン接種が進み、その効果が数値にはっきり表れる中、接種促進が新型コロナ収束のカギの一つとなっている。ここで具体的な数字を出すまでもなく、接種した層では、感染率も重症化率も、接種しない層より明らかに低くなっている。 …

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東京五輪後の日本、経済成長主義に未来はない

「文化」を柱にした都市づくりを  東京五輪が終わったことで、論壇誌の9月号には、五輪後の日本のあるべき姿を模索する論考が多く見られる。その中で、総力特集「五輪後の本題」を組んだのは「Voice」。イスラエル・エルサレムの…

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左傾化する自民党、稲田氏は保守から転向か

家族解体イデオロギーに加担  選択的夫婦別姓、LGBT(性的少数者)支援など家族をめぐる政策課題で、自民党の混乱が露見している。これらは元来、個人の権利を重視する左派のカードだが、同党はリベラル派を中心とした推進派が勢い…

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中央公論

米国の「キャンセル・カルチャー」が日本に上陸

批判理論が不寛容を煽る、自ら「性的少数者」と見なす若者  米国で今、個人や組織の問題行動や発言を取り上げて、解雇や企業の製品をボイコットするばかりか、社会的な“抹殺”もためらわない不寛容の風潮が強まっている。  この動き…

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「夫婦別姓」の反対理由 「選択」で家族に軋轢

優先されるべきは「子の利益」という視点  今年は衆議院選挙が行われる。毎度のことではあるが、選挙が近づくと、政治家から「人気取り」とも言える発言がしばしば聞かれるし、そうした政策提言なども行われる。  例えば最近、自民党…

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尖閣防衛の覚悟 自由社会の運命を左右

自分で守るべき自国の領土  中国公船が領海侵犯を繰り返す尖閣諸島情勢、中国が圧力を強めて緊迫する台湾海峡、新疆ウイグル自治区でのイスラム教徒と香港における民主派弾圧など、中国共産党の脅威についてのニュースが毎日のように伝…

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社会を覆う不寛容 SNSで世論煽る知識人

「別姓」反対=悪の独善思考  自民党の「選択的夫婦別氏(姓)制度を早期に実現する議員連盟」が25日、設立総会を開いた。一方、来月1日には反対派議員が旧姓の通称使用拡大を促進する議員連盟を発足させる。翌日には、党のワーキン…

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日本独自の「女性活躍」を、「ジェンダー平等」

 「森発言」をきっかけに、「ジェンダー平等」が注目を集めている。森氏の後任として新会長に就任した橋本聖子氏は就任会見で、今後の重点政策の一つに「ジェンダー平等の推進」を挙げ、早速推進チームを発足させた。  こうした動きを…

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東京五輪の中止を狙う左派勢力

“森バッシング”と人権、北京ボイコットはなぜ言わぬ?  東京五輪・パラリンピック組織委員会前会長、森喜朗氏の「森発言」騒動。多くの新聞・テレビが「女性蔑視」と、“森バッシング”とも受け取れるほど、同氏を痛烈に批判してきた…

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米国分断の実相 左派と対決する宗教右派

「丘の上の町」復活への熱望  「私、ジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニアは厳粛に誓約する。誠意をもって、米国大統領の職務を執行すると。そして自分の能力の限りを尽くして合衆国憲法を維持、保護、擁護すると神のご加護のもと…

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豪州における親中工作 標的の社会的エリート

学界で仕掛ける思想戦  世界がコロナ禍に翻弄(ほんろう)され続けた一年だった。170万人以上の命が失われるなど、多大な犠牲を強いられた。一部の国ではワクチン接種が始まったが、コロナの猛威の中で新年を迎えようとしている。 …

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学術会議と国民の意識 組織の見直し求める世論

学者の「思考停止」乖離生む  前回の当欄では、先に発売された保守派月刊誌12月号の論考を題材にしながら、菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人を任命拒否した問題の核心は、人文・科学分野の学者が日本共産党シンパをはじめとし…

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日本学術会議とLGBT

自己申告で性別変更を提言  日本学術会議の左派支配は「LGBT」問題にも表れている。同会議の法学委員会・社会と教育におけるLGBTIの権利保障分科会は2017年、提言「性的マイノリティの権利保障をめざして―婚姻・教育・労…

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日本学術会議の権威が失墜

共産党の浸透が明るみに 保守論壇に解散論が広がる  臨時国会の焦点の一つとなっている日本学術会議の任命拒否問題。28日の衆院本会議で、野党側から「推薦された方を任命しないのは明らかに違法だ」と問われた菅義偉首相は、「任命…

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分かってきた新型コロナウイルスの正体 

インフルより怖くない、8割は2次感染起こさず  新型コロナウイルス感染で、政府が緊急事態宣言を発出してからもうすぐ半年。感染者の減少傾向が続いたが、ここにきてそれが鈍化してきたので、油断は禁物だ。  一方、感染者が爆発的…

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コロナ禍の恐怖 ゼロリスク信仰の裏返し

科学的リテラシー向上課題  新型コロナウイルス禍による社会混乱が起きてから半年が過ぎた。多くの人に恐怖を与えてきた未知のウイルスだが、数々のデータが蓄積されて、その姿が次第に明らかになってきた。  ほとんどの人は罹(かか…

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