アフリカ
【2021年回顧】軍政復活 世界各地でクーデター
ミャンマーもアフリカも 新型コロナウイルス禍に覆われた2021年は、世界各地でクーデターが続いた年でもあった。21世紀に入って下火になっていた「軍政」が息を吹き返した。 ◇フラッシュモブ ミャンマーでは2月、軍が全権…
スーダンの軍クーデター 11月の民間議長就任を潰す
ブルハン氏、前大統領派と結託 ウィーン国連記者クラブ(UNCAV)会長 アブダラ・シャリフ氏に聞く スーダンで25日、軍部によるクーデターが発生し、ハムドク暫定首相が一時拘束され、同政権閣僚は辞任に追い込まれた。軍民共…
アフリカの軍事・政治情勢 激しさを増す中露の挑戦
日米豪印の「自由で開かれたインド太平洋」構想にも、中国の「一帯一路」にも、西のアフリカ大陸は重要な意味を持つ。だがそこでは今、欧米の存在と影響力が中露側から厳しい挑戦を受けている。 目につくのはロシアの動きだ。特に中…
マリ反乱軍 暫定政府設置の方針表明
フランスの複数メディアは、西アフリカ・マリで18日に起きたクーデターで、権力を掌握した一部のマリ反乱軍が20日、暫定政府を設置する方針を明らかにしたと報じた。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は「憲法秩序の早期回…
ナイル上流のダム建設めぐり対立
電力確保目指すエチオピア 水源維持へ強硬なエジプト スーダンは「技術面で合意」 エチオピアがナイル川上流に建設中の「大エチオピア・ルネサンス・ダム」をめぐって、水源の大部分をナイル川に頼る下流のエジプトとの対立が強まっ…
西アフリカ・サヘル地域 新IS国などできないように
地球の裏側ではイスラム過激派のテロ・ウイルスが増殖している。 最近特に懸念されているのが、西アフリカ・サヘル(サハラ砂漠南縁)地域のニジェール・マリ・ブルキナファソ3国国境地帯だ。IS(イスラム国)、アルカイダなどが…
アフリカでの中露台頭に懸念
米軍縮小方針で見直しも 米国防総省のアフリカ駐留米軍の縮小方針をめぐって議会から、「イスラム国」(IS)など過激派組織の復活につながるだけでなく、安全保障上の空白が生まれ、中国、ロシアの台頭を許すことになると懸念の声が…
TICAD7公式サイドイベント始まる 約300の展示やセミナー・シンポ
日本企業に投資呼び掛け ベナン共和国 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の開催を翌日に控えた27日、神奈川県横浜市の国際協力機構(JICA)横浜国際センターやパシフィコ横浜で始まった。会場では、アフリカで活動するボ…
スーダン国内全学校、無期限休校に
高校生殺害に生徒ら抗議で スーダン当局は30日、同国内全土の全学校に無期限の休校措置を命じた。同国中部の町アルオベイドで29日、抗議デモを行っていた高校生5人を含む6人が殺害されたことへの抗議デモが首都ハルツームのみな…
ナイジェリアでタンクローリーが横転し爆発
50人以上が死亡 ナイジェリアの中部ベヌエ州で1日、ガソリンを運搬していた石油タンクローリー車が横転後に爆発し、漏れた燃料を集めようと集まった住民ら50人以上が死亡し、100人以上が負傷した。 タンクローリー車は、道…
正念場のスーダン民主化
バシル氏失脚後、デモ隊と軍が対立 スーダンで30年間、長期独裁政権を率いてきたバシル前大統領は4月11日、同国軍による軍事クーデターにより失脚した。しかし民政移管をめぐり軍とデモ主導の民主化グループが対立、軍はイスラム…
スーダン軍評議会議長が1日で辞任
スーダンのバシル前大統領が軍事クーデターによって解任された直後に設置された軍事評議会のイブンオウフ議長は12日、国営テレビを通じて国民向けに演説し、就任わずか1日で辞任を表明した。解任されたバシル氏に近い人物と目されて…
スーダン大統領が辞任
軍事クーデターか 強権30年に幕 スーダン政府筋は11日、バシル大統領が辞任したことを明らかにした。エジプト紙「アルアハラムオンライン」が同日、報じた。スーダン軍は同日、スーダンの国営放送を通じ、「まもなく重大声明を発…
露傭兵、アフリカで存在感
次期米軍司令官が懸念 米アフリカ軍の次期司令官スティーブン・タウンゼンド大将は上院軍事委員会での承認公聴会で、ロシア人「傭兵(ようへい)」がアフリカで存在感を強めており、ウクライナのクリミア半島やシリアでのような軍事的…
マリ首相、米国の投資促進を要請
アフリカで中国の影響力拡大 訪米中のマリのマイガ首相はワシントン・タイムズとのインタビューで、アフリカのサハラ砂漠南部サヘル地域への中国の経済的進出が進んでいる現状を明らかにするとともに、アフリカの貧しい国々にとって中…
コンゴ エボラ封じ込めで住民の不信感が障害に
隣国への拡大懸念 アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部で流行しているエボラ出血熱は当初の勢いを失っているものの、感染地域は南へと移動し、隣国ルワンダへの拡大が懸念されている。政情不安に伴う治安の悪化や住民の政府への不信…
極貧人口増加、アフリカで米国が中国に挑む
飢えてガリガリのナイジェリアの子供たちの写真。一昨年のGDP(国内総生産)が約3760億㌦でアフリカ1を誇る経済・産油大国の子供とは思えない。 国際貧困モニター研究機関「世界貧困時計」によれば、ナイジェリアは昨年、極…
開発で高まる環境対策、閣僚会合で被害懸念
アフリカ開発特集 アフリカ連合(AU)は創設50周年を迎えた2013年を機に、次の50年の節目となる63年に向けて包括的成長と持続的開発に基づく繁栄のための政治、経済、社会に関する長期的ビジョン「アジェンダ2063」を…
JICA 職場、学校で日本式導入
アフリカ開発特集 「カイゼン」や「特別活動」 学校での日直や学級会、掃除など特別活動(特活)、職場での5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ))に始まる生産管理の改善活動はわが国でお馴染みだが、このような日本式の学校…
成長の礎、人材育成に挑戦 モザンビークでの教育ボランティア
アフリカ開発特集 深刻な中学・高校不足 NGOが学校建設 アフリカの将来性の一つがマン・パワーだ。その潜在力を生かすには教育が不可欠。国連の持続可能な開発目標(SDGs)に協力するNGO団体で活動している日本人、宝山晶…
潜在力秘めたフロンティア、TICAD7で投資に期待
アフリカ開発特集 「世界最後のフロンティア」と呼ばれるアフリカ。植民地からの独立、内戦や部族・宗教間紛争に悩まされた20世紀を経てなお時代に取り残され、テロ、感染症、飢餓などのリスクをはらみつつも今世紀は安定化する趨勢…
“紫の桜”咲くハラレ
地球だより ケニアからジンバブエの首都ハラレに降り立ったのは10月の半ば、南半球に位置する現地では冬から春に向かう時期だ。アフリカらしく低めの建物が多いこともあって、思った以上に空が広い。交通渋滞で日々悩まされたナイロ…
ジンバブエ大統領選は現職が当選、野党は拒否
選管、最終結果を発表 ジンバブエ選挙管理委員会は3日未明、7月30日投票の大統領選挙の最終結果を発表し、与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)のエマーソン・ムナンガグワ現大統領(75)が最大野党・民…