スーダン軍評議会議長が1日で辞任
スーダンのバシル前大統領が軍事クーデターによって解任された直後に設置された軍事評議会のイブンオウフ議長は12日、国営テレビを通じて国民向けに演説し、就任わずか1日で辞任を表明した。解任されたバシル氏に近い人物と目されていたことから、デモ隊が反発を強めていた。
イブンオウフ氏は、後任の新議長にブルハン・アブドルラフマン中将を選出したと説明、軍事評議会は文民政府樹立に取り組むと強調した。新議長は穏健派とされ、デモ隊にも理解を示しているとみられている。
イブンオウフ氏の辞任を受け、首都ハルツームの街頭では、喜びの声が沸き起こった。全土での抗議デモを主導するスーダン専門職組合は、同議長の辞任は「民意の勝利」だと歓迎した。
(カイロ 鈴木眞吉)