赫き群青 いま問い直す太平洋戦史
うやむやにされたミッドウェイ敗北の責任
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(9) ミッドウェイからサイパンへ その後の南雲忠一 自決迫った先任参謀、司令長官を解任した米と対照的 南雲機動部隊が攻撃機の目標をミッドウェイ島から敵空母に転じ、一度陸用爆弾に…
生かされなかったインド洋・珊瑚海の戦訓
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(8) ミッドウェイの大敗 同一の戦法繰り返す、大敗の真因は日本海軍自身の所作に 南方資源地帯制圧後の戦略について、陸軍参謀本部は戦線を拡大させず南方支配を固めての長期持久態勢を…
真珠湾攻撃、適切だった追撃見送りの判断
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(7) 真珠湾攻撃と南雲忠一(下) 狙いは米の戦意喪失、米太平洋艦隊を徹底的に叩くこと 真珠湾攻撃において機動部隊は、戦果拡大を目指し、さらに第3次攻撃隊を編成し、ドックや石油タ…
南雲忠一、再攻撃せず「臆病な指揮官」の評
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(6) 真珠湾攻撃と南雲忠一(上) 勇猛さ慎重さを兼備、機動部隊を率い大戦果を挙げる 「ニイタカヤマノボレ1208」 中国からの日本軍全面撤兵などを求める「ハルノート」が示され…
珊瑚海海戦で追撃断念、「実戦では無能」の烙印
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(5) 孤高の海軍大将・井上成美(下) 史上初の空母同士の海上決戦、諦めが早いと批判集中 昭和17年5月、ポートモレスビー上陸を目指し、陸軍部隊を乗せた攻略部隊がラバウルを出港す…
艦隊決戦を否定、航空戦力の強化を主張
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(4) 孤高の海軍大将 井上成美(上) 三国同盟反対、上層部を公然批判し第4艦隊長官に“左遷” トラック島の春島には、日本が委任統治していた南洋群島を防備区域とする第4艦隊司令部…
大空襲で輸送船団が沈没、孤立した島を襲う飢餓
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(3) 南方の前進拠点 トラック島物語(下) 米軍来襲も支援艦船置き去りに、今も眠る乗組員の遺骨 ミッドウェー海戦(昭和17年6月)を境に、戦局は悪化の一途を辿(たど)った。原爆…
情報収集狙い行方不明になった米女性アメリア
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(2) 南方の前進拠点 トラック島物語(中) 米との決戦海域を東に移す、根拠地となったトラック島 トラック島が日本海軍最大の前進拠点となったのは、日本海軍の対米戦構想と深く関わっ…
南北50キロの巨大環礁、大艦隊の泊地に最適
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(1) 南方の前進拠点 トラック島物語(上) 日本本土から南に約3千キロ、カロリン群島にその島はあった。太平洋戦争当時、南洋における日本海軍最大の根拠地だったトラック島である。も…