珊瑚海海戦で追撃断念、「実戦では無能」の烙印
編集局 2021/11/06 写真|赫き群青 いま問い直す太平洋戦史|アジア・オセアニア [会員向け]
孤高の海軍大将・井上成美(下)
昭和17年5月、ポートモレスビー上陸を目指し、陸軍部隊を乗せた攻略部隊がラバウルを出港するや、動きを察知した米軍は攻略部隊襲撃のため空母ヨークタウン、レキシントンからなる機動部隊を珊瑚(さんご)海に送り込んだ。これに対し空母「翔鶴」「瑞鶴」を基幹とする井上成美(しげよし)麾下(きか)の第5航空戦隊(原忠一少将指揮)は、米機動部隊殲滅(せんめつ)を期しソロモン群島から珊瑚海へ南下、ここに史上初となる空母対空母の海上決戦が展開された。
...【全文を読む】