米中新冷戦 第2部 中国・覇権への野望
日本の課題、天安門後の失策の轍踏むな
米中新冷戦 第2部 中国・覇権への野望 (13) 共産主義国家の本質的悪は「嘘(うそ)と暴力」だ。 今の中国に共産主義はないという人は多いが、「嘘と暴力」による強弁・強権統治の手法はしっかり残っている。 新疆ウイグ…
経済減速リスク、求心力維持へ台湾侵攻も
米中新冷戦 第1部「幻想」から覚めた米国 (12) 新外交フォーラム理事長の野口東秀氏は、中国経済を「2019年は厳冬期で、雪の上に霜が降る状態だ」と語る。 米国との貿易摩擦で減速を余儀なくされている中国経済は現在、…
一帯一路の狙い、港湾とサイバー基地を確保
米中新冷戦 第1部「幻想」から覚めた米国 (11) 中国は海南島を「中国のハワイ」として宣伝し、内外から資本を呼び込んだ。これらの資本などを使って、高速鉄道や高速道路、港湾などインフラ整備を果たした。 確かに南部・三…
イノベーション力、独裁下で欠落する創造性
米中新冷戦 第2部 中国・覇権への野望 (10) 中国の「赤いシリコンバレー」と呼ばれる深圳市の技術開発力が大きな評価を得ている。確かに世界シェア7割を占めるドローン企業DJIや顔認証や音声認証ソフト、人工知能(AI)…
先端技術競争、世界の命運握る「量子」
米中新冷戦 第2部 中国・覇権への野望 (9) 昨年10月4日、ペンス米副大統領のハドソン研究所演説は鮮烈だった。 「中国は先端軍事計画など米国の技術を盗み、陸海空、宇宙における米国の軍事的優位を脅かす」と糾弾し、「…
対決の行方、本当の勝負は安全保障
米中新冷戦 第2部 中国・覇権への野望 (8) 「米中新冷戦」の背景や展望を米国側から探った第1部に続き、第2部では中国を軸足に論じていく。(編集委員・池永達夫) 米中新冷戦が長期戦となるか、短期戦となるか、識者によ…