アフリカの軍事・政治情勢 激しさを増す中露の挑戦


山田 寛

 日米豪印の「自由で開かれたインド太平洋」構想にも、中国の「一帯一路」にも、西のアフリカ大陸は重要な意味を持つ。だがそこでは今、欧米の存在と影響力が中露側から厳しい挑戦を受けている。

 目につくのはロシアの動きだ。特に中央アフリカでは、仏露の冷戦、代理戦争などと言われている。旧宗主国フランスの“縄張り”だったこの小国では、8年前からの内戦が続く。昨年末、反政府側の攻勢の中で大統領選挙が強行され、親露・強権のトゥアデラ大統領が再選されたが、その後も緊急事態宣言が出ている。そんな中で大活躍しているのがロシアだ。


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