カブールとサイゴン 元協力者救出が重大な勝負だ


元嘉悦大学教授<br>山田 寛

 アフガニスタンが反政府勢力タリバンに征服された。今年4月、バイデン米大統領が撤退予定を発表するとすぐ、元米軍通訳らが「帰らないで。ベトナム戦争の二の舞い(敵側勝利と大混乱)になる」と訴えたが、訴え通りになってしまった。私も、ベトナム戦争、カンボジア内戦、ソ連のアフガン戦争などの終末を思い出さずにいられない。そして問題は、米・外国の軍、政府機関、団体に直接協力したアフガン人の救出、脱出難民の受け入れがどれだけできるか。それが米国の名誉と威信にとっても、自由民主主義の今後の闘いにとっても、重大な勝負だと思う。


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