ジンバブエ大統領選は現職が当選、野党は拒否
選管、最終結果を発表
ジンバブエ選挙管理委員会は3日未明、7月30日投票の大統領選挙の最終結果を発表し、与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)のエマーソン・ムナンガグワ現大統領(75)が最大野党・民主変革運動(MDC)のネルソン・チャミサ議長(40)を破って当選したと発表した。
選管によると、ムナンガグワ氏の得票率は50・8%で、当選に必要な過半数を確保。チャミサ氏の得票率は44・3%だった。
ムナンガグワ氏は発表を受けてツイッター上で「われわれは選挙で分断されたかもしれないが、夢に向かって結束している」と強調、「手を取り合い、皆で新しいジンバブエを築いていこう」と呼び掛けた。
これに対し、野党側は、票の集計に不正があったとして、結果は信頼できないと拒否、裁判所に提訴する方針を表明した。
今回の大統領選挙は、長期にわたり政権を担ってきたムガベ前大統領が昨年、事実上のクーデターで失脚してから初めて行われた選挙だった。
首都ハラレでは1日、野党支持者と治安部隊が衝突、治安部隊の発砲で6人が死亡。英米や国連は声明で懸念を表明している。
同時に行われた下院選(定数210)では与党が145議席を獲得して圧勝している。
(カイロ鈴木眞吉)