論壇
結婚・出産教育の欠落、安倍政権の少子化対策
若者に「社会貢献」と伝える 少子高齢化が進んだことで、生産年齢人口(15~64歳)が32年ぶりに8000万人を割り込んだ。今後さらに就労人口の減少が進めば、社会の活力低下が避けられない。安倍政権は配偶者控除の見直しなど…
「頬被り」続け反省なし 「慰安婦」、「朝日」の“誤報”
「日韓離間」に利用される 安倍晋三首相の靖国参拝や歴史認識などをめぐって、対日批判を強める韓国、中国に対する反発から、保守派の月刊誌を中心に両国批判の論考が並んでいる。中には、過剰反応とも思える扇情的な反論もあるが、5…
生殖補助医療の「影」、医師関与の生命創造
親知らぬAID子の苦悩 生殖補助医療の技術進歩は目覚ましい。不妊治療における人工授精、体外受精などがあるが、これらが夫婦間で行われている限りにおいては、人間の自然な生殖能力を補助する技術として、それほど問題は起きない。…
広がるスマホ依存症、中高生52万人に疑い
葛藤なく治療難しい 月刊「文藝春秋」3月号は、独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長の樋口進の論考「中高生52万人を蝕む『スマホ』亡国論」を掲載した。最新号ではないが、新年度を前に、わが子にスマートフォン(スマ…
性転換「夫」の嫡出推定に不合理、最高裁の“家族破壊判決”
近代主義で「法の賢慮」欠く 最高裁判所は昨年後半、日本人の家族観、政府の家族政策に大きな影響を与えると思われる、二つの判断を相次いで示した。一つは、男女の間に生まれた子(婚外子)の遺産相続分を法律上の夫婦の子(嫡出子)…
「家族の多様化」の虚偽、「欲望」虚飾の美辞麗句
河合は日本人の家族観に大きな変化はないと主張する一方で、結婚しない、あるいはできない人が増えて、「皆婚社会」が崩壊している事実は認める。しかし、これは家族観の変化による現象ではなく、「雇用環境の変化など社会的要因がもた…
子宮頸がんワクチン論争、無視される親の教育権
重篤な副反応で苦しむ少女が多数出たことで問題となっている子宮頸がんワクチンについて、現在続く論争の盲点を浮き彫りにする論考があった。科学技術社会論研究者の佐倉統による論考「風疹の流行と何もしないことの暴力性」(「中央公…
少子化対策と「事実婚」、宗教的背景から離婚困難な仏
出生率アップより法律婚廃れる 昨年一年間に生まれた子供の数は、前年よりも6000人減って、103万1000人だった。3年連続の最少記録である。出生数が死亡数より少ないことで起きる人口の自然減は24万4000人で、こちら…
マスコミの反秘密保護法報道、国民の不安煽るも空振り
浮き彫りになった影響力低下 特定秘密保護法の成立後、安倍政権の支持率が下がった。リベラル左派の大新聞をはじめとしたマスコミは「国民の知る権利の侵害だ!」などと、同法に対するヒステリックなまでの反対キャンペーンを繰り広げ…
シングル出産もあり?危うい少子化対策
子供へ配慮欠き禍根残す 「文藝春秋」は臨時増刊号として「文藝春秋オピニオン 2014年の論点100」(文春ムック)を出した。社会問題から国際情勢まで、今年起きた時事問題について、今後の進展の予測を含め、専門家の論考を集…
朱建栄氏拘束の真相はエージェントの「引き締め」か
強まる中国の言論統制 東洋学園大学教授の朱建栄氏が中国当局に拘束されてから4カ月が経った。メディアにおける中国当局寄りの発言から、その代弁者と見られていた朱氏がこともあろうに中国当局に拘束された原因についてはさまざまな…
テレビの堕落
愛情失ったテレビマン/人材不足から見識・品性欠く 今年はテレビ放送開始からちょうど60年。NHKが昭和28年2月に放送を開始し、同年8月には、日本テレビが開局して民放の先駆けとなっている。このため、2月と8月には、放送…
「新型うつ病」のウソ
病気隠れ蓑に権利貪る/診断書出す医師の責任大 「就活」や「婚活」という略語が頻繁に使われていると思っていたら、最近「卵活」という新語が広がっていることを知った。女性が将来の出産に備え、若いうちに自分の元気な卵子を採取し…
「卵子の凍結」の波紋
崩れる結婚・家族観/フェミニズムが欲望煽る 「うつ病100万人時代」という言葉があるように、うつ病患者が増えているそうだ。精神科や心療内科の医療施設も多くなっている。患者が増えたから、クリニックや病院が増えたのか。それ…