[環境]
アマゾン熱帯雨林 2月も記録的な消失 ブラジル
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は11日、今年2月のアマゾン熱帯雨林の消失量が、前年比62%増の199平方㌔に達したと発表した。過去7年で最悪のレベルで、東京ドーム4250個分に当たる森林が1カ月で消失した計算となる…
IPCC報告書 アマゾン森林消失を警告
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は先月末、「気候変動2022:その影響と順応、脆弱(ぜいじゃく)性」と題した報告書を発表、世界的な規模で気候変動の影響が出ており、自然環境の急速な劣化は数十億人の生活に深刻…
旱魃・火災で消失進む 世界最大の湿原 ブラジル・パンタナル
気候変動対策で保全が急務 世界最大の湿地帯として知られる南米ブラジルのパンタナル大湿原。二酸化炭素を吸収するだけでなく、地域の気候安定化にも寄与しているが、近年の異常気象と森林火災により、膨大な面積の森林を失っている。…
ジオパークでモノ・人を再発見
鳥海山・飛島ジオパークガイドの会にかほエリアリーダー 工藤 純氏に聞く 全国には日本ジオパークが44地域あり、そのうち秋田県は4地域を抱える。その一つ、鳥海山・飛島(とびしま)ジオパークは2016年に日本ジオパーク委員…
増える獣害 どう共生
森林ジャーナリスト 田中 淳夫氏に聞く 野生動物による獣害の被害が深刻化している。農林水産省が発表したデータによると、2012(平成24)年度から右肩下がりだった農業被害金額は、一昨年の2020(令和2)年で被害金額が…
【社説】トンガ海底噴火 津波の研究進め防災強化を
南太平洋の島国トンガの海底火山が噴火し、同国や周辺諸国のほか日本や米国など太平洋沿岸の広範な地域に津波が押し寄せた。 通常の地震による津波とは異なる潮位変動が続く「未知の現象」だった。研究を進め、防災強化につなげたい…
【社説】処理水計画 着実な放出へ速やかな認可を
東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水について、東電が海洋放出に必要な措置などの計画を盛り込んだ申請書を原子力規制委員会に提出した。 処理水を着実に放出できるよう、規制委には速やかな審査と認可を求めた…
ブラジル・アマゾン 熱帯雨林の消失量最大
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は18日、アマゾン熱帯雨林の年間消失量が、2006年以降で最大となる1万3235平方㌔㍍を記録したと発表した。INPEは人工衛星を利用してアマゾン熱帯雨林の監視業務を行っており、昨年8…
EVは「理屈」抜きの世界の「流れ」
小説家 高嶋 哲夫氏に聞く 災害や感染症など日本の抱えるさまざまなリスクを小説化してきた高嶋哲夫氏が、新たに電気自動車(EV)をテーマとした小説「EVイブ」(角川春樹事務所)を著した。小説は世界のEVシフトに乗り遅れた…
脱炭素めぐる「地獄」描くダイヤモンド、新技術紹介するエコノミスト
対応開示が経営圧迫 国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が、英グラスゴーで開催された。ここでは「産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑える努力をする」ことなどで合意を得た。ただ、石炭火力については当初…
COP26が閉幕、石炭火力「削減」を採択
協定ルール合意、気温上昇を1.5度に抑える努力を追求 国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は13日、石炭火力発電の削減を各国に呼び掛ける文言を盛り込んだ成果文書「グラスゴー気候合意」を採択し、閉幕…
ブラジル COP26で「野心的政策」提案
28年までにアマゾン違法伐採ゼロ 英国のグラスゴーで、今月12日まで国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が開催されている。世界各地で洪水や旱魃(かんばつ)、熱波などの異常気象が相次ぐ中で開催された今回…
COP26 石炭火力廃止で声明 46ヵ国・地域が署名
日米中は不参加 英北部グラスゴーで開かれている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、温室効果ガスの排出対策を取っていない石炭火力発電の廃止を盛り込んだ声明に英独仏や欧州連合(EU)など46カ国・地域…
サンゴ保護へ排出削減を
温暖化の難逃れは2%だけ 豪研究機関 オーストラリア研究機関のARCサンゴ礁研究所は5日、同国東岸に広がる世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフで、体内から藻類が抜ける「白化現象」の難を逃れたサンゴ礁が、過去二十数年間…
【社説】COP26 途上国は危機感の共有を
岸田文雄首相が国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合で演説し、アジア各国の脱炭素化支援のため今後5年間で最大100億㌦(約1兆1300億円)の追加支援を行うと表明した。 先進国との溝が鮮明に…
【社説】エネルギー計画 再エネ拡大には懸念が残る
政府が新たな「エネルギー基本計画」を決定した。2030年度の電源構成で再生可能エネルギーの比率を前計画から大幅に引き上げる一方、原発の比率は変えず、建て替えや新設を進める方針も盛り込まなかった。再エネの普及には多くの課…
急がれる浮体式洋上風力発電
日本の経済・安保の切り札に 東京大学名誉教授 木下 健氏に聞く 安全で環境にも優しいクリーン・エネルギーを安定的にどう確保するかは21世紀の大きな課題である。海洋工学が専門で長年にわたり、海洋再生エネルギー資源の研究開…
深刻な異常気象続く ブラジル
旱魃で電力不足と砂嵐 背景に「アマゾンのサバンナ化」 ブラジルで深刻な旱魃(かんばつ)をはじめとする異常気象が続いている。砂漠化による砂嵐まで発生し、専門家は「気候変動の始まり」を指摘するほどだ。ブラジルの豊富な自然・…
日本列島への台風の接近が気になる季節だ。近年は大型化し、被害も甚大化している。
日本列島への台風の接近が大いに気になる季節である。特に近年は大型化し、被害も甚大化している。中国大陸沿岸をゆっくり北上している14号は、そのうち温帯低気圧に変わる見込みというが、大雨被害が心配だ。 かつて台風は「野分」…
原発処理水放出、安全性の発信強化に努めよ
政府は東京電力福島第1原発の放射性物質を含んだ処理水の海洋放出をめぐって、風評被害が出た場合に魚介類を買い上げる基金の創設など、対策の中間取りまとめを示した。処理水の安全性について情報発信を強化し、被害防止に努めること…
ハザードマップの有効活用を
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 あくまで避難の目安に 想定超える被害起こる可能性 ここ数年繰り返し起きている洪水や土砂災害。先月3日に起きた静岡県熱海市での土砂災害(土石流災害)の行方不明者の捜索…
8月豪雨被害、警戒レベル4で避難の周知を
西・東日本の太平洋側に延びる前線が1週間ほど停滞しており、各地で記録的な大雨による土砂災害や河川の氾濫が相次いでいる。時限的に観測史上最高の雨量となる地域もあり、以前にも増して気象庁・自治体の警戒レベル情報を基に命を守…
気候変動「存亡の危機」ではない
米コラムニスト ジョージ・ウィル 極端な変動シナリオに反論 信頼性低い国連報告 メディアは気候変動に関して強い確信を持っているようだ。今回の国連の報告も同様だった。ところが、気候変動に立ち向かおうとする今日の呼び掛けに…