連載 rss

シリア和平、アサド政権と取引も緩慢な退陣を

2016 世界はどう動く-識者に聞く(22) 「改革と発展党」党首モハメド・アンワール・サダト氏(下) ISの思想とイスラム法(シャリア)、コーランとの関係をどう考えるか。  シシ大統領が言ったように、我々は、我々の宗教…

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イスラム過激派対策 経済・宗教の総合的取り組みを

2016 世界はどう動く-識者に聞く(21) 「改革と発展党」党首モハメド・アンワール・サダト氏(上)  2013年夏、ムスリム同胞団主導でイスラム色を強めたモルシ政権を追放して軍事政権を樹立したシシ大統領の総仕上げとも…

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難民250万人が流入

多難な年明けのトルコ(4)  現在までトルコ国内には、シリア内戦から逃れてきた人々をはじめ、イラクのシーア派偏重政治に嫌気が差したスンニ派住民などが、実に250万人以上滞在しているとされる。  イスタンブールを歩けば、難…

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日韓関係、「過去」乗り越え防衛協力を

2016 世界はどう動く-識者に聞く(20) 笹川平和財団米国研究員 ジェフリー・ホーナン氏(下) 慰安婦問題をめぐる日韓合意をどう見る。  ポジティブな進展だ。だが、これが本当に問題解決につながるかについては懐疑的だ。…

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景気低迷と通貨安がトルコ直撃

多難な年明けのトルコ(3)  日本・トルコ合作映画「海難1890」に敢えてひっかけて言えば、今年のトルコは「国難2016」に直面するかのようだ。トルコ政府は昨年12月、対「イスラム国(IS)」作戦を本格化すると決断したの…

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日米同盟の深化、新指針に基づき協力具体化を

2016 世界はどう動く-識者に聞く(19) 笹川平和財団米国研究員 ジェフリー・ホーナン氏(中) 安全保障関連法の成立で集団的自衛権の行使が可能になったことをどう評価する。  日本は自国が攻撃を受けなくても、米国を守る…

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「帝国」のプライドぶつかるトルコとロシア

多難な年明けのトルコ(2)  トルコを訪れるロシア人は、ソ連解体前後の“爆買ツアー”からこの四半世紀の間、右肩上がりに増え続け、年間450万人に達すると報じられた。ロシアは強権を発動できる国柄で、制裁措置に基づくトルコ旅…

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東シナ海情勢、日中の緊張激化は不可避

2016 世界はどう動く-識者に聞く(18) 笹川平和財団米国研究員 ジェフリー・ホーナン氏(上) 東シナ海情勢をどう見る。  今は南シナ海に注目が集まっているが、東シナ海にも注目が行くのは時間の問題だ。中国は排水量1万…

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多難な年明けのトルコ、ダブルパンチの観光業

多難な年明けのトルコ(1)  「やはり来るべきものが来ました!」、トルコのイスタンブールで主に日本人旅行者を相手にする観光会社に務めていた知り合いの日本人女性から、「解雇されそうです!」と連絡があった。彼女いわく、同じよ…

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「慰安婦」合意で慎みを 日韓の安保協力にも不可欠

2016 世界はどう動く-識者に聞く(17) 韓国世宗研究所所長 陳昌洙氏(下) 「慰安婦」合意を弾みに今年は日韓関係が改善に向かうだろうか。  いくつも越えなければならない課題がある。日本ではまず来月22日に「竹島の日…

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日韓関係、「慰安婦」合意は歴史的決断

2016 世界はどう動く-識者に聞く(16) 韓国世宗研究所所長 陳昌洙氏(上) ここ数年の日韓関係を事実上妨げてきたいわゆる慰安婦問題で昨年末、日韓両国が劇的に合意に達したのはなぜか。  日韓関係というのはお互いが関係…

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宜野湾市長選、翁長氏の求心力低下へ

激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落(下) 菅長官、“周到な準備”で勝利  政府の米軍普天間飛行場の辺野古移設方針は確固としており、宜野湾市長選の結果には左右されない。国の安全保障に関わる問題なので、「一部地域の選挙で決…

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宜野湾市長選の敗北で翁長知事の訪米取り止めか

激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落(中) 自公は結束、革新に亀裂  沖縄のメディアは、翁長雄志知事を中心に結束する辺野古移設反対勢力「オール沖縄」を過大評価するあまり、辺野古移設を容認すれば“非県民”であるかのような扱…

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宜野湾市長選、辺野古移設反対一辺倒に限界

激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落(上) 作られた「民意」にノー  宜野湾市長選、県議選、参院選と、米軍普天間飛行場の辺野古移設が争点となる選挙が続く沖縄の「選挙イヤー」の皮切りとなった宜野湾市長選で現職の佐喜真淳氏が…

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膠着状態の南北、4月総選挙で“従北”勢力支援強化も

2016 世界はどう動く-識者に聞く(15) 元韓国治安政策研究所研究官 柳東烈氏(下) 近年、平壌では高層マンションなどをはじめ大型建造物が立ち並ぶようになった。経済は上向きだとする見方もある。  金正恩第1書記の指示…

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金正恩第1書記 「中長期政権」の岐路に

2016 世界はどう動く-識者に聞く(14) 元韓国治安政策研究所研究官 柳東烈氏(上) 北朝鮮は新年早々「水爆」と称し4回目の核実験に踏み切った。北の狙いは何か。  まず政治的な意味は実権を握って5年目に入り、強盛国家…

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流血の闘争の果てに、批判への寛容学んだキリスト教

2016 世界はどう動く-識者に聞く(13) 聖公会中東・北アフリカ総主教ムニール・ハンナ・アニス師(下) キリスト教の歴史では、宗教改革があり、聖書が批判される時代を経過して、信仰は穏健化したように思える。イスラム教に…

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イスラム教の聖典解釈、「文字通り」は危険はらむ

2016 世界はどう動く-識者に聞く(12) 聖公会中東・北アフリカ総主教ムニール・ハンナ・アニス師(上) イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によるテロが吹き荒れている。背景には、イスラム過激派思想があることが明ら…

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中国に「道徳空白」の難題

台湾に吹いた蔡英文旋風(下) 「富強有徳」志向へ台湾の役割  今回、立法院選挙で注目を浴びたのは、弟を愛した熱血の姉・洪慈庸氏だ。弟は兵役終了日を直前に控えながら隊内でいじめに遭遇し、死亡する。その真相究明を求め、軍を前…

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習近平氏の「台湾併合」野望懸念

台湾に吹いた蔡英文旋風(中) 東アジアの自由と安保を左右  中台統一は中国の悲願だ。福建省で17年間、勤務した経験があり台湾専門家を自負する習近平国家主席にとっても、台湾問題は自らの政治生命を決定しかねない重要事項だ。少…

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台湾に吹いた蔡英文旋風、中・米とも織り込み済み

台湾に吹いた蔡英文旋風(上) 平和担保の覚悟問われる日本  台湾のトップを決める総統選は、民主進歩党の蔡英文主席が国民党の朱立倫主席の倍近い票を獲得し圧勝。立法院(国会、定数113)選でも、民進党が現有40議席から68議…

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南北関係、安保改善の道は統一

2016 世界はどう動く-識者に聞く(7) 米ジョージタウン大学安全保障研究センター副所長デービッド・マックスウェル氏(下) 韓半島統一の可能性をどう見る。  統一には四つの道がある。一つ目は、韓国の朴槿恵大統領が(20…

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北の「水爆」実験、体制存続への重要度を示す

2016 世界はどう動く-識者に聞く(6) 米ジョージタウン大学安全保障研究センター副所長デービッド・マックスウェル氏(上) 北朝鮮は新年早々、水爆実験に成功したと発表した。この時期に行った意図は。  北朝鮮の意図として…

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