連載 rss

民主化強制は失敗、アラブ世界に必要な「発展」

ロシアのシリア内戦介入アルアハラム財団事務局長 モハメド・F・ファラハト氏に聞く(4)  ――ムスリム同胞団のエジプトにおける現状はどうか。政府からの強い圧力の下に彼らは「イスラム国(IS)」や過激派により近づいているの…

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米中東政策への不信 アフガン、イラクでテロ拡大

ロシアのシリア内戦介入アルアハラム財団事務局長 モハメド・F・ファラハト氏に聞く(3)  ――エジプトは米国から大量の軍事支援を受けている。もしエジプト政府がロシアとより接近した場合、米国は関係を切る可能性はあるのではな…

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露の戦略的立場強化、イランとサウジの仲介も

ロシアのシリア内戦介入アルアハラム財団事務局長 モハメド・F・ファラハト氏に聞く(2) ――エジプトとサウジ間には誤解はないのか。  サウジはシリアのアサド政権に強く反対し、アサド政権を崩壊させようと努力している。シリア…

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エジプトとロシア、シリア国家維持では利益共通

ロシアのシリア内戦介入アルアハラム財団事務局長 モハメド・F・ファラハト氏に聞く(1) 混迷を深めるシリア情勢に、アサド政権と連携したロシアが本格介入した。このことは中東全体の行方に大きな影響をもたらす可能性がある。エジ…

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安保で違い鮮明 「強い米国」訴える共和

2016年米大統領選まで1年(下)  「世界で米国の影響力とリーダーシップを回復させる必要がある」  9月16日にカリフォルニア州で行われた共和党の第2回候補者討論会。ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は、オバマ政権で失わ…

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民主は1強状態 クリントン氏に懸念も

2016年米大統領選まで1年(中) 「クリントン氏の指名獲得が見えてきた」  先月22日に開かれたリビア・ベンガジ米領事館襲撃事件に関する下院特別委員会公聴会の翌日。米メディアは、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)が…

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混戦続く共和党 「主流派」浮上なるか

2016年米大統領選まで1年(上)  来年11月8日に行われる米大統領選まで1年。共和党が8年ぶりに政権を奪還するのか、それとも民主党が3期続けて大統領の地位に就くのか。各候補は支持拡大に余念がなく、早くも選挙戦は熱気を…

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長い目で援助・投資・交流を

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(10) 中央アジア・コーカサス研究所所長 田中 哲二氏に聞く ――中国の新シルクロード経済圏構想(一帯一路)、特に陸のシルクロード経済ベルト(一帯)の狙いは何か。  ポ…

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ISUZUのトラック走る 産業、市民の足として大活躍

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(9)  もともと人種や言語も近い中央アジアの国々だが、独立から四半世紀を経て、国柄もだいぶ異なってきた。走っている車を見ても、国境を跨(また)ぐとがらりと変わる。  キ…

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ウズベキスタン経済特区 中央ユーラシアの工場目指す

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(8)  中央アジアの国で、産業の多角化に最も力を入れているのがウズベキスタンである。この国も天然ガスやウランなど地下資源が豊かで、金の生産量は世界第7位だ。とはいえ、カ…

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ウズベキスタン・カムチク峠 東西回廊のトンネル開通へ

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(7)  ウズベキスタンは中央アジア5カ国のほぼ中央に位置し、人口は3000万と5カ国中最大だ。国土は東西に長く、いわゆる新シルクロード構想の中では、中国からカフカス地方…

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キルギス・ドルドイバザール 経済同盟加盟で将来は不透明

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(6)  キルギス共和国の首都ビシケク郊外にあるドルドイバザールに行くには、トロリーバスが便利だ。バスがバザールの入り口に着くと、満員の乗客が一斉に外に吐き出された。 バ…

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カラコルムハイウエー 中国有事の迂回路の役割も

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(5)  中国新疆ウイグル自治区のカシュガルとパキスタンの首都イスラマバードを結ぶ全長1300㌔のカラコルムハイウエーは、標高4733㍍のクンジュラブ峠を頂きにパミール高…

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資源大国・カザフスタン 産業育たねば「オランダ病」に

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(4)  「わが国にはメンデレーエフの周期律表に掲げられた全ての元素・鉱物が存在する」  カザフスタン人学生のニュエン・ハン・バオ氏(22)は胸を張って言う。  確かに資…

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東西の風に翻弄された人々 独立後95万人がカザフ帰還

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(3)  7000㍍級の峰々が並ぶ天山山脈やパミール高原を戴(いただ)く中央アジアの人々は「風の民」だ。とりわけカザフ人は、東西に向きを変える風にたなびく旗のように、歴史…

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新疆ウイグル自治区ホルゴス 自由貿易特区に4000億円投資

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(2)  新疆ウイグル自治区北西部にあるカザフスタンとの国境の町ホルゴスを訪ねた。  ウルムチで観光業を営む周浩然氏(35)は「今夏の上海株の暴落はひどかった。しかし、沿…

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中国西進へ着々と布石

中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略(1) 「100年マラソン」の一環  中国が推進する建国史上最大級のプロジェクト、一帯一路(新シルクロード)構想が動き出した。「一帯一路」とは、中国から陸路(一帯)と海路…

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安保法てこに同盟枠組み拡大

第3次安倍改造内閣スタート(下)  今回成立した安保法制は、安倍首相が「日米同盟が完全に機能し、地域の平和と安定を確固たるものとする」と強調するように、自衛隊と米軍の一体運用を可能にし、日本の抑止力を格段に高める。そして…

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「縮原発」の波 老朽廃炉反対の電力総裁解任

環境先進国フランスの挑戦(下)  フランスは、アメリカ、日本と並び原子力発電への依存度が高く、東日本大震災で被害を受けた福島第1原発の廃炉に向けた処理でも協力関係にある。そのためフランス人の日本の原発動向に対する関心は極…

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増税で失った好循環どう再建

第3次安倍改造内閣スタート(中)  安倍晋三首相が「第2ステージのアベノミクス」の目標として掲げた「1億総活躍社会」。その実現のため、改造内閣は担当相を新設。また「新3本の矢」として、①強い経済としての名目GDP(国内総…

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都市のエコ改造 EVカーシェアにも本腰

環境先進国フランスの挑戦(中)  フランスでは現在、ディーゼル乗用車が全体の新車登録台数の6割強と欧州一高い。この20年間で普及が大きく進んだ。多くのディーゼル車ユーザーが「燃費やエンジンの耐久性があり、排ガス規制もクリ…

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第3次安倍改造内閣が発足 「1億総活躍」へ政策基調転換を

第3次安倍改造内閣スタート(上)  第3次安倍改造「未来へ挑戦する内閣」が発足した。  今回の内閣改造は、自民党総裁に再選された安倍晋三首相が新たに任期3年を歩みだすためのものだ。来年夏の参院選と再来年4月の消費税再増税…

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経済再生の切り札に エコ住宅400万戸目指す

環境先進国フランスの挑戦(上)  フランスでは今年11月30日から12月11日まで気候変動枠組条約の第21回締約国会議(COP21)がパリ郊外で開催される。そこでは京都議定書以来となる新たな温暖化防止の国際合意を採択する…

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