連載
各国の履行状況、イラン問題に比べ切迫感薄く
北朝鮮 制裁の現実(3) 国連北朝鮮制裁委員会元専門家パネル委員 古川勝久氏に聞く 各国は国連安保理決議に基づく北朝鮮制裁をどの程度履行しているのか。 安保理決議は基本的にザル扱いで、ほとんどの国が人ごとだと思っている…
知事が仕掛ける代理戦
’17首都決戦(中) 23日に火ぶたを切った都議選も中盤戦に入って、小池知事の都民ファーストと自民党の二大勢力ががっぷり四つに組む激戦となっている。 小池知事は、自民党都連幹部を主敵として定め、自らの懐刀を差し向けて…
首都決戦、第1党は自民か都民か
’17首都決戦(上) 中盤戦に突入した東京都議会選挙は国政もにらみつつ、小池百合子知事率いる都民ファーストと自民が第1党をめぐり火花を散らし、公明、民進、共産などの各党も総力戦を繰り広げている。 (都議選取材班) 「…
トランプ米政権、軍事圧力を外交に転化できず
北朝鮮 制裁の現実(2) 国連北朝鮮制裁委員会元専門家パネル委員 古川勝久氏に聞く 中国が北朝鮮に対し石油禁輸に踏み切る可能性は。 米国は既に中国政府とそういう話をしていることは間違いなく、石油供給量を削減する方向で進…
北朝鮮 制裁の現実 中国の圧力 本物でない
北朝鮮 制裁の現実(1) 国連北朝鮮制裁委員会元専門家パネル委員 古川勝久氏に聞く 国連安全保障理事会が7回目となる北朝鮮制裁決議を採択したが、制裁は本当に機能しているのか。制裁決議の実効性を高めるには何が必要なのか。…
電磁パルス兵器に警戒を ジェームズ・ウールジー氏
どう対処 北の脅威 米有識者に聞く(4) 元米中央情報局長官 ジェームズ・ウールジー氏 北朝鮮の核開発をどう見る。 北朝鮮は核弾頭を搭載できる、より射程距離の長い弾頭ミサイル開発を続け、また米国や日本の標的を攻撃できる…
憲法9条改正を支持、総力挙げて国の存立守れ マット・サーモン氏
どう対処 北の脅威 米有識者に聞く(3) 前米下院外交委員会アジア太平洋小委員長 マット・サーモン氏 トランプ米政権の北朝鮮政策をどう見る。 オバマ前政権の「戦略的忍耐」は失敗であり、軍事行動から対話まであらゆる選択肢…
敵基地攻撃能力急げ、半島有事に不可欠な在沖米軍
どう対処 北の脅威 米有識者に聞く(2) 元米国務省日本部長 ケビン・メア氏(下) 対北朝鮮で日米の連携が一段と重要になる。 北朝鮮は日米間に亀裂をつくろうと狙っている。例えば、北朝鮮が日本に対し、核弾頭を搭載していな…
目前の危機、猶予許さず ケビン・メア氏
どう対処 北の脅威 米有識者に聞く(1) 元米国務省日本部長 ケビン・メア氏(上) 北朝鮮が14日に新型の弾道ミサイルを発射した。拡大の一途をたどる北朝鮮の核・ミサイルの脅威にどう対処すべきか。このほど来日した米国の識…
トランプ氏が大統領令、送電網へのサイバー攻撃に対応
トランプ米大統領は11日、送電網へのサイバー攻撃に備えるよう政府に命じる大統領令に署名した。米軍幹部が、米国の重要インフラがサイバー攻撃に対して脆弱(ぜいじゃく)と証言したことを受けた措置で、サイバー攻撃による長期的な…
北の工作、文氏当選へ露骨に宣伝扇動
9年ぶり左派政権 文在寅大統領の韓国(4) 大統領選直前の5日、ソウル南部の冠岳山で登山客が2枚のビラを拾い地元警察に届け出た。ビラには国政介入事件で広がったろうそくデモの一場面に似た写真と共にハングル文字で「腐るだけ…
脱権威宣言、疎通アピールも新たな特権?
9年ぶり左派政権 文在寅大統領の韓国(3) 「権威的な大統領文化を清算する」 就任早々、国会議事堂で行われた略式の就任宣誓式で文在寅大統領はこう述べた。選挙で争った主要4党にあいさつ回りをして野党との協調をアピールし…
日韓関係、「慰安婦」合意の見直し必至
9年ぶり左派政権 文在寅大統領の韓国(2) 「『和解・癒やし財団』の業務を一時停止してもらうことになると思う」 韓国大統領選が迫っていた先月、文在寅候補(当時)の外交ブレーンである金基正・延世大学教授は同財団の理事の…
対北朝鮮、盧元政権より急進的親北
9年ぶり左派政権 文在寅大統領の韓国(1) 韓国大統領選で最大野党「共に民主党」の文在寅氏が当選し、約9年ぶりに親北左派政権が誕生した。大きな転換が予想される対北朝鮮政策や「慰安婦」合意の見直しが予想される日本との関係…
新時代の国の理想描け
施行から70年 憲法改正を問う(6) 構想、哲学、信念を明確に 「憲法は国の未来、理想の姿を語るものだ。今を生きる私たちには、時代の節目にあって、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という日本国憲法の基本原則の普遍的価…
緊急時の首相の権限明記を
施行から70年 憲法改正を問う(5) 9条と同様に有事への備えがなされていないという点で、現憲法の欠陥とも言えるのが緊急事態条項の不備だ。 憲法に大規模災害や戦争などの緊急事態に備えるための危機管理規定を持たないこと…
「9条」待ったなしの安保環境
施行から70年 憲法改正を問う(4) 70年前の憲法制定当時に比べると、現在のわが国の社会状況や国際環境は様変わりし、憲法と現実との乖離(かいり)は大きくなっている。国会は衆参両院で、改憲に前向きな勢力が3分の2以上を…
政権の命運懸ける国民投票 中谷 元氏
施行から70年 憲法改正を問う(3) 衆院憲法審査会与党筆頭幹事 中谷 元氏 安倍晋三首相が3月5日の自民党大会で、憲法施行70年の節目に自民党から憲法改正を発議できるように、議論に入らなければいけないと前向きな話をした…
教育無償の後ろ盾に改憲必要 馬場伸幸氏
施行から70年 憲法改正を問う(2) 日本維新の会幹事長 馬場伸幸氏 日本維新の会は憲法改正で「教育の無償化」「統治機構改革」「憲法裁判所の設置」の3項目を提案しているが、安倍晋三首相も、教育の無償化に前向きな姿勢を示し…
憲法改正を問う 「現実的」提案で議論深化を 細野豪志氏
施行から70年 憲法改正を問う(1) 民進党前代表代行 細野豪志氏 5月3日に憲法は施行70年を迎える。敗戦後に新しい日本の基礎となった憲法だが、この間、内外の環境は大きく変化し多くの不都合が生まれている。政治はこの現…
日本は新情報機関の設立を
「情報戦争」時代と米国(下) 安保専門コラムニスト ビル・ガーツ氏に聞く トランプ米政権は情報戦争時代にどう対応すると考えるか。 情報戦争能力を強化させることは、トランプ政権における喫緊の課題の一つだ。トランプ政権は情…
北朝鮮の能力過小評価
「情報戦争」時代と米国(中) 安保専門コラムニスト ビル・ガーツ氏に聞く ロシアは情報戦争の能力を強化しているが、最大の目的は何か。 情報戦争におけるロシアの問題は、プーチン大統領が米国を敵としていることだ。昨年の米大…
中国サイバー戦力、最大の脅威
「情報戦争」時代と米国(上) 安保専門コラムニスト ビル・ガーツ氏に聞く 2016年米大統領選を狙ったロシアのハッキングや、中国によるサイバースパイ活動など、米国をめぐるサイバー空間での争いが激しくなっている。新著『i…