連載
二大政党制、問われる「改革保守」の中身
2017衆院選 国難と選択(中) 解散前日の先月27日、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党が結党会見を開き、「寛容な改革保守」を掲げた新党が誕生した。この翌日には野党第1党であった民進党の「合流」劇が続き、一時…
新「民共共闘」、 立憲の安保政策の足かせに
2017衆院選 国難と選択(上) 公示日が迫る今月2日に立憲民主を立ち上げた枝野幸男代表は真っ先に共産の選挙協力を取り付けた。昨夏の参院選と同様に“市民”を媒介にして憲法9条の改正反対、立憲主義に反する安保法制などの白…
米、中国との競争を最優先
どう見る北の脅威 米戦略予算評価センター所長 トーマス・マンケン氏 北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる米朝対立をどう見る。 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、極めて明確な目標を持っている。それは権力の座にとどまることだ。…
核保有容認は危険な考え
米ヘリテージ財団上級研究員 ブルース・クリングナー氏(下) あなたは6月にスウェーデンで行われた北朝鮮当局者との非公式会合に参加した。北朝鮮側は何を話したのか。 北朝鮮のメッセージは非常に明快だった。米国や同盟国が核の…
冷戦型の封じ込め政策を
どう見る北の脅威 米ヘリテージ財団上級研究員 ブルース・クリングナー氏(上) 北朝鮮の核・ミサイル開発はどの程度進んでいるとみるか。 北朝鮮のミサイルはすでに米国を攻撃する能力がある。少なくとも米本土の半分を射程に収め…
核凍結で米朝ディールも
北暴走 揺れる韓国(4) 元青瓦台外交安保首席秘書官 千英宇氏に聞く 北朝鮮による6回目の核実験はどのような意味を持つか。 北朝鮮は核の弾頭化、小型化、爆発力などの面で成果を挙げ、これ以上の核実験は必要ない段階に差し掛…
金正恩氏の素顔 過度な勝負欲、ソウル占領へ檄
北暴走 揺れる韓国(3) 北朝鮮の異常とも映る核・ミサイルの暴走には最高指導者・金正恩朝鮮労働党委員長の「祖父の金日成主席、父の金正日総書記を上回る勝気で自信過剰な性格が多分に反映されている」(元韓国政府高官)。トラン…
戦術核再配備 6割賛成、「標的化」警戒も
北暴走 揺れる韓国(2) 北朝鮮の建国記念日だった今月9日。さらなる武力挑発の恐れがある中、ソウルでは保守系の最大野党・自由韓国党が12年ぶりに街頭集会を開いた。案内のポスターには「文政権の5千万核人質を阻止」などと記…
THAAD配備、反対派が資材搬入を“検問”
北暴走 揺れる韓国(1) 日本の安保法制反対でも加勢に 北朝鮮による6回目の核実験や立て続けの弾道ミサイル発射に韓国が揺れている。戦術核再配備の必要性が叫ばれる一方、迎撃ミサイル追加搬入には過激な反対行動も見られる。完…
米政権は軍事攻撃に慎重
どう見る北の脅威 元海将・金沢工業大学虎ノ門大学院教授 伊藤俊幸氏(下) 北朝鮮問題の今後の展開をどう見る。 北朝鮮が核を完全放棄したら対話に応じるというのが米国だ。これに対し、北朝鮮は核保有国として認めるなら対話する…
「核ICBM」完成は当分先
どう見る北の脅威 元海将・金沢工業大学虎ノ門大学院教授 伊藤俊幸氏(上) 北朝鮮の核・ミサイル開発の現状とトランプ米政権の今後の対応について、元海将で金沢工業大学虎ノ門大学院教授の伊藤俊幸氏に聞いた。(聞き手=編集委員…
沖縄向け奨学金で人材育成
新閣僚に聞く 江崎鉄磨 沖縄・北方担当相 江崎鉄磨沖縄・北方担当相は6日、世界日報社を含む報道各社のインタビューに応じ、沖縄振興策や北方領土対策、離島政策などについて語った。 沖縄振興のどこに重点を置いて取り組むか。…
オバマ前米政権の失策、過激派抑止とは逆の結果に
ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く(4) 米国はムスリム同胞団をどうみているのか。 米国のオバマ政権時代と今日では答えが違うと思う。トランプ政権は、ムスリム同胞団は中東地域にとって危険だということ…
警戒するアラブ諸国 トルコが同胞団の拠点、欧州に浸透も
ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く(3) カタールに経済支援や軍事協力を申し出たトルコのエルドアン大統領は、ムスリム同胞団の国際組織の長との噂(うわさ)もあるが。 その通りだ。エルドアン氏は自身がイ…
同胞団の豹変、エジプト革命後に暴力化
ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く(2) イスラム国家建設の方法のほか、イスラム同胞団と聖戦主義グループの違いは。 多くの研究者や学者は、次のことをよく理解していない。それは、ムスリム同胞団(同胞…
カタール断交、米政権交代が引き金に
ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く(1) サウジアラビアとエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンのアラブ4カ国が、6月5日、カタールと断交して、まもなく3カ月が過ぎようとしている。断交の…
改憲へ誠意と粘り強さを
南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く(下) 安倍晋三首相は、結果本位の「仕事人内閣」を発足させたが、憲法改正実現に向けた戦略の練り直しが迫られている。 安倍首相は、3日の会見で、改憲について「スケジュールありき…
軍事的脅威の対処こそ急務
南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く(中) 大陸間弾道ミサイルの発射を成功させるなど北朝鮮の核・ミサイルの脅威は現実味を増し、我が国の安全保障を脅かしている。 緊迫の度を高める我が国周辺の平和と安定の維持を、国…
第3次改造内閣 一歩退き政局の鎮静化図る
第3次改造内閣 信頼回復へ始動(上) 第3次安倍第3次改造内閣が3日、発足した。急落した内閣支持率を挽回し政治への信頼を回復するため、安倍晋三首相は政権基盤を再構築し、安全保障や憲法改正などの重要諸懸案に本腰を入れて取…
明確な戦略ない米政権
南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く(下) 米ハドソン研究所上級研究員 磯村順二郎氏 今後、南シナ海問題はどう動くと考えるか。 中国が既得権益として南シナ海支配を強めていくだろう。中国は太平洋への出口がないから、…
南シナ海で強まる中国支配、北危機に隠れ着々基地化
南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く(上) 元自衛艦隊司令官 香田洋二氏 昨年7月にオランダ・ハーグの仲裁裁判所が南シナ海における中国の主張を否定した判決を出してから1年。中国海洋進出の現状と日米の課題をアジアの…
決議違反のロシア、国際核機関に北の研究者
北朝鮮 制裁の現実(4) 国連北朝鮮制裁委員会元専門家パネル委員 古川勝久氏に聞く ロシアによる北朝鮮制裁の履行状況は。 非常に懸念される。国連制裁対象に指定されてきた複数の北朝鮮企業・団体が、かつてロシア国内に代表者…
現有確保に躍起の共産
’17首都決戦(下) 告示後初の週末を迎えた24日、東武東上線ときわ台駅北口で行われた共産党都議選候補の演説会。駅前のロータリーを埋めた聴衆は、「憲法9条 まもろう」というのぼりを立てたり、「共謀罪NO!」のプラカード…