[科学技術]
中国の宇宙開発に二つの懸念
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 独自基地で地上監視独占 ロケット残骸落下のリスクも コロナ禍で世界経済が低迷する中、中国経済だけは回復基調にあり、20カ国・地域(G20)で唯一の国内総生産(GDP)プラス成長を見せている…
はやぶさ2 日本の宇宙探査の真骨頂示す
小惑星「りゅうぐう」の試料が入っているとみられるカプセルが、探査機「はやぶさ2」から分離され、計画通りにオーストラリア南部の砂漠に着地して宇宙航空研究開発機構(JAXA)により無事回収された。6年に及ぶサンプルリターン…
ISS長期滞在、野口さんらの活躍に期待する
日本人宇宙飛行士、野口聡一さんが3度目の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に挑戦中である。来年春ごろに星出彰彦さん、2022年には若田光一さん、23年ごろに古川聡さんの長期滞在が決まっている。 ISSで日本は全体…
原発の未来、「脱」「推進」二者択一か
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故により、わが国の原発世論は「反原発」一色に染められ、言論界では市民に対し「脱原発」か「原発推進」を迫り、政治もそれに迎合するなど、柔軟性を欠いた原発論に私はその愚かさ…
宇宙開発の民営化に期待する
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 発展を邪魔した政治家 火星への入植や宇宙観光も 【ワシントン】人それぞれ見方、考え方は違うものだが、一致できるものもある。2015年は惨めな年だった。喜ぶべきものがあるとすれ…
喜ばしい科学分野のニュースが飛び込んできた…
喜ばしい科学分野のニュースが飛び込んできた。理化学研究所が、原子番号113番の新元素について、国際純正・応用化学連合(IUPAC)に発見者として命名権を認められた。 物質の元となる元素の種類を網羅した元素周期表に、日…
日本の宇宙基本計画の進展
慶應義塾大学教授 青木 節子 重要な「宇宙状況把握」 防衛通信衛星など成果目標 昨年(平成27年)の1月9日、第三次宇宙基本計画が首相を議長とする宇宙開発戦略本部で決定された。初めて政策目標に「宇宙安全保障の確保」を明…
小惑星「リュウグウ」目指す「はやぶさ2」、「衝突装置」で地下物質採取も
1年半滞在、20年末帰還へ 12月3日に地球スイングバイを行い、14日に小惑星「リュウグウ」を目的とする軌道に入ったことが確認された探査機「はやぶさ2」。目指す「リュウグウ」には、いつ到着し、何をするのか。また、どんな…
金星探査機「あかつき」 5年越し、「双子星」大気の謎解明へ
主エンジンの故障、破損による2010年12月7日の軌道投入失敗から、丸5年。今度は姿勢制御用の小型エンジンを使って、見事に雪辱を晴らし、金星周回軌道への投入に成功した「あかつき」。 今回の成功は、日本が地球以外の惑星…
新世代のX線天文衛星「アストロH」 “熱い宇宙”の成り立ちに迫る
新世代のX線天文衛星「アストロH」が来年2月12日に、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Aロケット30号機で打ち上げられる。アストロHは、2005年に打ち上げられたX線天文衛星「すざく(朱雀)」の後継機で、感度を約1…
人工衛星数は米露が圧倒 日本は中国に抜かれ4位
JAXA(宇宙航空研究開発機構)が金星探査機「あかつき」の金星軌道投入に成功し、2010年5月の打ち上げから5年を経て、日本の探査機が初めて地球以外の惑星を回る軌道に入り、宇宙への関心が高まっている。 宇宙時代の幕開…
小惑星探査機「はやぶさ2」が地球の重力を…
小惑星探査機「はやぶさ2」が地球の重力を使った加速と軌道変更(スイングバイ)に成功し、目的地の小惑星「りゅうぐう」に向けた軌道に乗った。2018年6~7月ごろの到着を目指す。 今回の成功で、プロジェクトマネジャーの津…
「はやぶさ2」の快挙と「人間の進歩」
小惑星探査機「はやぶさ2」は3日、目的地の小惑星「リュウグウ」に向けて軌道変更に成功した。「はやぶさ2」は平成30年に「リュウグウ」に到着し、3度着地して岩石などを採取し、32年に地球に持ち帰る予定だ。宇宙航空研究開発…
探査機あかつき 金星の謎解明へ再挑戦だ
金星探査機「あかつき」が金星を回る軌道に投入された。2010年12月の失敗以来、5年越しの再挑戦での成功である。地球以外の惑星で、日本の探査機を周回軌道へ投入することに成功したのは初めて。 待ちに待った金星の謎解明は…
H2A初の商業衛星打ち上げに地理的な弱点の克服など各紙が評価
◆MRJに続きエール 日本の航空宇宙業界にとって、2015年の今年はまさに記念すべき年になったと言えるだろう。約半世紀ぶりの国産旅客機、三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行成功と、H2Aロケット29号機による初の…
米中の宇宙開発の協力を後押し―NW日本語版の“軟弱外交”のススメ
◆一貫して「宇宙開発」 ニューズウィーク(NW)日本語版12月8日号に「宇宙での『中国外し』は限界」と題し、「宇宙開発 NASA(米航空宇宙局)が中国と協力することは禁じられているが存在感を強める中国を無視し続けるのは…
ノーベル物理学賞を受賞する梶田隆章・東京大…
ノーベル物理学賞を受賞する梶田隆章・東京大宇宙線研究所長は、授賞式の行われるスウェーデン・ストックホルムに、研究拠点「スーパーカミオカンデ」の共同研究者を招待したという。岐阜県飛騨市の神岡鉱山地下にある同装置には地名の…
JAXA、はやぶさ2の「地球スイングバイ」を実施
小惑星「りゅうぐう」へ加速、主要機器や姿勢は正常 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日夜、昨年12月に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」を、地球の重力を利用して加速させ、目的地の小惑…
議会が宇宙法案を承認、企業の小惑星資源所有に道/Congress OKs Space Act, paves way for companies to own resources mined from asteroids
SFのようなことが米国の法律になろうとしている。連邦議会が宇宙法案を承認したため、民間企業が小惑星から採取した天然資源を所有できる道が開けてきたからだ。 巨額の利権が絡む可能性があるこの法案について未来学者らは、米国…
MRJ初飛行成功に日本の航空機産業の一段の発展を鼓舞する各紙
◆エール送る毎日など 三菱重工業と子会社の三菱航空機が開発中の、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が11日、愛知県豊山町の県営名古屋空港で初飛行に成功した。MRJは1960年代に開発された…
「こうのとり」成功で日本の存在感高める宇宙開発の意義訴えた産経
◆財政の逆風下で成功 19日にH2Bロケット5号で打ち上げられた無人補給機「こうのとり」5号が24日夜、国際宇宙ステーション(ISS)に無事到着した。米露の補給機が打ち上げに失敗する中、最後の砦(とりで)とも言うべき日…
こうのとり5号、安定した実績を積み重ねたい
国際宇宙ステーション(ISS)への物資を輸送する日本の宇宙船「こうのとり」(HTV)5号の打ち上げが成功した。米露で輸送機打ち上げが相次いで失敗する中、今回も見事な打ち上げを披露した。 24日にはISSに接近し、先月…
油井さん宇宙で日本のISS後の有人活動の議論求めた産経、毎日
◆国際協力を読売強調 油井亀美也宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在をスタートさせた。45歳にして初の宇宙飛行、しかも約5カ月の長期滞在である。航空自衛隊のテストパイロット出身という異色の経歴も重な…