連載
尖閣・与那国も紛争地に
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(2) 前統合幕僚長 河野克俊氏(下) 台湾有事に米軍はどのように介入するか。 米軍が台湾を助けるオペレーションを行うのであれば、中国に既成事実を作らせる前に迅速に介入しなければ…
併合の野望強める習主席 軍事・政治両面から侵攻模索
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(1) 台湾海峡情勢が緊迫化している。中国が台湾に侵攻する「台湾有事」はもはや、「起きるかどうか」ではなく「いつ、どのように起きるか」を想定しなければならない段階に入った。考えら…
南雲忠一、再攻撃せず「臆病な指揮官」の評
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(6) 真珠湾攻撃と南雲忠一(上) 勇猛さ慎重さを兼備、機動部隊を率い大戦果を挙げる 「ニイタカヤマノボレ1208」 中国からの日本軍全面撤兵などを求める「ハルノート」が示され…
元同性愛者が語る「真実」 信仰の力で性的指向に変化
アメリカLGBT事情(9) チェンジド運動 共同代表 エリザベス・ウォニング氏 性的指向・性自認は「生まれつき」「不変」ではないことを実際に証明しているのが、同性愛者から異性愛者に変わった、あるいは性別違和がなくなった…
最終ゴールは「平等法案」 過激イデオロギーが「国教」に
アメリカLGBT事情(8) 米国では2015年の連邦最高裁判決により、全米50州で同性婚が合法化された。LGBT活動家たちにとって悲願が成就した瞬間だったが、これが「最終ゴール」ではなかった。 最終ゴールとは、性的指…
高いエイズ感染リスク 男性同性愛者は6人に1人
アメリカLGBT事情(7) 米国で同性愛に対する抵抗感が根強く存在するのは、キリスト教の性倫理に反することが最も大きな要因だ。だが、決して宗教的理由が全てではない。同性愛文化が広がることは、公衆衛生の観点からも望ましく…
否定される信仰の自由 訴訟で異論を封じ込め
アメリカLGBT事情(6) 8年に及ぶ戦いが終わった。77歳の「花屋のおばあちゃん」にとって、あまりに残酷な結末となった。 米西部ワシントン州で花屋を営んでいたバロネル・スタッツマンさんが突如、泥沼の裁判に巻き込まれ…
子供の性転換急ぐ医師 認めねば「自殺」と親に迫る
アメリカLGBT事情(5) 米中西部ミシガン州在住で、自閉症を抱えるマイルズ君の父親、ブレントン・ネッツさんはある日、当時8歳だった息子のカウンセリング記録を見て衝撃を受けた。 その中で、ジェンダークリニックの医師は…
脅かされる子供の安全 学校トイレで性的暴行
アメリカLGBT事情(4) 米国の教育現場で広がる過激なトランスジェンダー擁護の動きに対し、保護者の反発が強まっている。各地で起きている保護者の抗議運動の中で、特に注目を集めているのが南部バージニア州ラウドン郡だ。 …
蹂躙される女子スポーツ 夢を奪う不公平な競争
アメリカLGBT事情(3) 東京五輪では、女子重量挙げのニュージーランド代表ローレル・ハバード選手が、性別変更を公表したトランスジェンダー女性として史上初めて五輪に出場したことが大きな話題を集めた。大手メディアは五輪が…
性被害者の悲痛な叫び 無視される女性の安全
アメリカLGBT事情(2) トランスジェンダー女性による女性専用施設の利用を認める動きを怯(おび)える眼差(まなざ)しで見詰めているのが、実際に男性から性暴力を受けた辛(つら)い過去を持つ女性たちだ。 「この世には女…
学術と産業に力注ぎ人口増 広島県東広島市長 高垣 広徳氏
地方創生・少子化対策 首長は挑む 広島県東広島市長 高垣 広徳氏 留学生に門戸広げる広島大学 広島県東広島市は学術と産業に力を入れて、この5年間で4000人弱、約2%の人口増を果たす活気ある市となっている。市政をリード…
日本の「近未来」 アメリカLGBT事情
アメリカLGBT事情(1) 男性器露出が「人権」に 混乱が映す日本の近未来 性的少数者(LGBT)の権利擁護が国際的な潮流となっているが、その“先進国”である米国では深刻な混乱や弊害が生じている。日本でも性的指向・性自…
「聖戦」志向せぬタリバン 支援と圧力で「理性化」を
中央アジアから見る アフガン情勢 アフガニスタンとの国境の町、ウズベキスタンのテルメズ近郊には、カラ・テパなど古代の仏教遺跡が多数ある。遺跡のすぐ近くを国境のアムダリア川が流れ、川に沿ってフェンスが続いている。その方向…
ウズベクが積極関与 ーアフガン情勢
中央アジアから見る アフガン情勢(下) 中央アジアコーカサス研究所長 田中哲二 ウズベキスタンは、2016年ごろからアフガンに影響力のある中国・ロシア・インド・パキスタン、それにアフガンと国境を接するタジキスタン、トル…
中央アジアから見る アフガン情勢 田中哲二
中央アジアから見る アフガン情勢(上) 「友好橋」通し貿易活発化 国境の町・テルメズ アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが政権を掌握して3カ月になる。今後アフガンはどこへ向かうのか。このほど、中央アジアのウズベキ…
経済の再生 「分配」支える「成長」どう実現
《第2次岸田内閣の政策課題(下)》 衆院選を受けて再出発した岸田文雄政権の大きな課題の一つは、新型コロナウイルス禍によって疲弊した経済の再生である。 菅義偉前政権の下で進められたワクチン接種の進展などにより、新規…
外交安保 毅然とした対中姿勢貫けるか
《第2次岸田内閣の政策課題(中)》 強大な経済・軍事力を背景に覇権拡大を続ける中国とどう向き合うか――。日本が直面する、この最大の外交安保課題に対し、岸田文雄首相は衆院選後のわずかな期間ではあるが、三つの行動で基本…
「憲法改正」国会発議へ手腕問われる首相
《第2次岸田内閣の政策課題(上)》 岸田文雄首相は就任後1カ月足らずの短期決戦に持ち込んだ衆院選で自民党が単独で絶対安定多数を獲得するなど、国政の主導権を確保する中で自公連立の第2次内閣を発足させた。国民の信任を得…
特定離島指定し自衛隊施設をー元海保現場トップ
どう守る尖閣 元海保現場トップに聞く(下) (公社)東京湾海難防止協会理事長 向田昌幸氏 向田さんの近著『尖閣問題の現状と展望』(IMOS刊)では、かつての米国ニクソン大統領が初めて打ち出した尖閣領有権に関する「中立・不…
海警法で独善的に管轄権主張ー元海保現場トップ
どう守る尖閣 元海保現場トップに聞く(中) (公社)東京湾海難防止協会理事長 向田昌幸氏 中国が海警法を制定した狙いは。 そもそも中国には、歴史的に見ても国際法上も尖閣諸島の領有権を主張する資格はない。従って、領有権を…
対中宥和政策で対応後手にー元海保現場トップ
どう守る尖閣 元海保現場トップに聞く(上) (公社)東京湾海難防止協会理事長 向田昌幸氏 中国海警船は尖閣諸島周辺のわが国の領海内に当たり前のように不法侵入し、操業中の日本漁船を追い立てるなど目に余る活動も展開するよう…
珊瑚海海戦で追撃断念、「実戦では無能」の烙印
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(5) 孤高の海軍大将・井上成美(下) 史上初の空母同士の海上決戦、諦めが早いと批判集中 昭和17年5月、ポートモレスビー上陸を目指し、陸軍部隊を乗せた攻略部隊がラバウルを出港す…