[安全保障]
【社説】北のICBM 日米韓の連携強化で対処せよ
北朝鮮が平壌の順安空港一帯から大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射し、ミサイルは北海道渡島半島西方150㌔の日本海の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。 地域の平和と安定を揺るがす暴挙であり、断じて容認できない。日…
【社説】露の対日挑発 増長許さぬ打撃を与えよ
ロシア海軍の軍艦10隻が津軽海峡を通過した。北方領土の択捉島でもロシア軍のミサイル演習が行われた。ウクライナ侵略に制裁を科した日本に対抗する姿勢を示すものだ。日本は制裁強化を含め、ロシアに増長を許さぬ打撃を与える必要が…
【社説】核の共有論議 先入観排し安保政策再検討を
安倍晋三元首相が米国との核兵器の共有(ニュークリア・シェアリング)に言及した。日本には非核三原則(「持たず、つくらず、持ち込ませず」)があるが、世界の安全がどのように守られているかの現実を直視し、こうした議論をタブー視…
今後の日本の安全保障とその課題
世日クラブ講演要旨 日米連携し台湾有事防げ 米中対立で日本が最前線に 専守防衛の見直し議論を 前統合幕僚長 河野克俊氏 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良(ゆずる)・近藤プランニングス)の第200回記念講…
中国の海洋戦略に警鐘 元護衛艦隊司令官 金田秀昭氏
日米台関係研究所の金田秀昭理事(元護衛艦隊司令官)は22日、都内で開かれた「日本李登輝友の会」主催の講演会で、インド洋を中心に中国の軍事的海洋戦略である「真珠の首飾り」が構築されつつあると警鐘を鳴らした。 パキスタン…
【社説】極超音速ミサイル 敵基地攻撃能力で対北抑止を
北朝鮮が年明け早々、無謀な武力挑発を繰り返している。変則軌道で地上レーダーでは捉えにくい「極超音速ミサイル」とみられる飛翔体の発射実験を5日と11日に行った。実戦配備されれば従来のミサイル防衛システムの網の目をかい潜(…
リムパック参加に期待
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(11) 台湾国防安全研究院准研究員 林彦宏氏(下) 中国が軍事侵攻してきた時の防衛戦略は。 中国をゾウに例えるなら、台湾はアリだ。だが、アリは小さくても、たくさんいればゾウの足…
危険な中国の極超音速兵器
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(9) 元米太平洋軍統合情報センター作戦本部長カール・シュスター氏 中国による台湾統一の戦略は。 現在実施している台湾を経済的かつ外交的に孤立させる試みが、中国にとって第1の選択…
尖閣・久場島で共同訓練を
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(8) 元空将・東洋学園大学客員教授 織田邦男氏(下) 日本が今できることは。 沖縄県・尖閣諸島に久場島という島がある。日米地位協定上は米国の専用射爆撃場だが、米中国交正常化前年…
ロシアを手本に無血占領狙う
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(7) 元空将・東洋学園大学客員教授 織田邦男氏(上) 台湾有事の脅威はどれくらい高まっているのか。 中国の習近平国家主席が中華民族の偉大な復興の夢を完結させるには、いずれ台湾を…
世論の分断を煽る「認知戦」
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(6) 新台湾国策シンクタンク主任研究員 李明峻氏(下) 中国が台湾社会を分断するために仕掛けている情報戦、影響工作の深刻度は。 日本の世論調査では「中国が嫌い」と答える人が8~…
「斬首作戦」で一気に制圧か
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(5) 新台湾国策シンクタンク主任研究員 李明峻氏(上) 中国が台湾を軍事侵攻する可能性は、どの程度高まっているか。 中国は今、国内の状況がかなり厳しい。独裁国家は国内情勢が厳…
日本に武力行使を期待も
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(4) 米ランド研究所研究員 ジェフリー・ホーナン氏(下) 米国が介入を決めた場合、どのように台湾を防衛するか。 在日米軍基地なしに作戦が成功することは考えられない。もし米国が空…
戦意喪失図る偽情報工作
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(3) 米ランド研究所研究員 ジェフリー・ホーナン氏(上) 台湾有事は差し迫っているか。 台湾有事は「起きるかどうか」ではなく、「いつ起きるか」という問題だ。ただ、それがあと何年…
尖閣・与那国も紛争地に
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(2) 前統合幕僚長 河野克俊氏(下) 台湾有事に米軍はどのように介入するか。 米軍が台湾を助けるオペレーションを行うのであれば、中国に既成事実を作らせる前に迅速に介入しなければ…
併合の野望強める習主席 軍事・政治両面から侵攻模索
「台湾有事」のシナリオ―日米台識者に聞く(1) 台湾海峡情勢が緊迫化している。中国が台湾に侵攻する「台湾有事」はもはや、「起きるかどうか」ではなく「いつ、どのように起きるか」を想定しなければならない段階に入った。考えら…
【社説】防衛費過去最大 隙のない体制の整備を急げ
2022年度の予算案が閣議決定され、防衛費は前年度比1・1%増の5兆4005億円が計上された。過去最大の額で10年連続の増加となった。 補正と合わせ6・1兆円 内訳を見ると、強まる中国の脅威に対処するための事業が中心…
【社説】敵基地攻撃能力 保有認め日本の安全を守れ
岸田文雄首相は所信表明演説で、第2次安倍政権が策定した国家安全保障戦略や防衛計画の大綱などを1年以内に改定すると表明するとともに、弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する敵基地攻撃能力の保有について「あらゆる選択肢を排除せ…
自衛隊の「宇宙作戦隊」が訓練の様子を公開
人工衛星の接近状況など解析、「能力強化に取り組む」 航空自衛隊は30日、「令和3年度自衛隊統合演習(実働演習)」の一環として府中基地(東京都府中市)を拠点とする自衛隊の宇宙領域専門部隊「宇宙作戦隊」の訓練の様子を報道陣…
【社説】中露軍事協力 わが国は恫喝に屈するな
中国とロシアが軍事協力強化の動きを見せている。10月には中国海軍とロシア海軍の艦艇合わせて10隻が津軽海峡を西から東へ通過した。その後、この合同艦隊は訓練を重ねながら太平洋を南下し、大隅海峡を抜けて東シナ海に入るなど日…
【社説】対中軍事報告 日本は米台との連携強化を
米国防総省が中国の軍事力に関する年次報告書(2021年版)を公表し、台湾の武力統一を実現するだけの軍事力が整いつつあるとの見方を明示した。 台湾有事は日本有事である。日本は米台との連携を強化し、中国を抑止するための防…
中国 予想上回る核戦力増強
米報告書 30年に弾頭1000発 台湾侵攻向け軍近代化 米国防総省は3日、中国の軍事・安全保障分野の動向に関する年次報告書を公表した。中国が2030年までに少なくとも1000発の核弾頭を保有する意向を持っている可能性が…
ロシア軍 極東にらみ増強
異例の演習公開 潜水艦基地や最新鋭艦も披露 ロシア国防省は10月下旬、時事通信など内外メディアに極東のカムチャツカやサハリン、ウラジオストク沖で行われた軍事演習の様子を公開した。海軍太平洋艦隊の潜水艦基地区域の立ち入り…