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NW日本版で安倍政権の「中道左派への変質」を指摘した冷泉氏の卓見
◆衰退する日本の左派 「年金受給は何歳からがいいか」「間違わない死後の相続」等々の見出しが並ぶ最近の週刊誌。もはや読者は中高年しかいない、という現状を自ら暴露しているような体裁である。その課題に直面しつつある年齢だとは…
トランプ流の外交手法とは
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 強硬姿勢に出て譲歩迫る 国内や同盟国への影響考えず トランプ米大統領は自ら予測がつかない言動を取ることが戦術と述べている。足元をすくわれるのは敵だけでなく、味方…
民主党左派と連携の好機と捉える米国共産党 Communist Party sees opportunity with far left
【シカゴ】米国共産党は全国党大会で二つのテーマで結束したように見えると結論付けた。一つは、共産党は影響力を拡大する民主党左派にとって重要な協力者であること。もう一つは、米国共産党の未来は有望であるということだ。 米国…
皇位継承の正統性 男系で守る皇統の権威
女系で「万世一系」は断絶 御代(みよ)替わりを受け、皇位の安定継承に関する議論が活発化している。立憲民主党は「女性天皇」だけでなく、父方に天皇のルーツを持たない「女系天皇」を認めるべきだとする論点整理を公表。かつては「…
脆弱性もつ安保条約 信頼作りに弛まぬ努力を
《 記 者 の 視 点 》 トランプ米大統領が20カ国・地域首脳会議(G20サミット)参加のため米国をたつ前に、日米安全保障条約の「片務性」に対して不満を漏らした。 「日本が攻撃されれば、米国は第3次世界大戦を戦う。…
報道の自由とは何か ~官房長官会見から見える政治報道
世日クラブ講演要旨 国民の知る権利超え特権化 政治ジャーナリスト 安積明子氏 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良(ゆずる)・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が6月13日、都内で開かれ、政治ジャー…
トランプ政権・中東和平案「経済分野」公表
イスラエルの安全保障にリスク 中東和平実現に向けイスラエルとパレスチナを仲介するトランプ米大統領の中東和平案「世紀のディール(取引)」の経済に関する部分が22日に公表された。トランプ政権は、パレスチナへの経済支援でパレ…
割高な携帯料金の規制に「理解」を示す読売、日経は「時限措置」強調
◆やむを得ぬ政府介入 通信料が高いと批判されてきた携帯電話について、総務省が、2年契約を途中で解約する際の違約金上限を1000円に引き下げる―などとする新たな省令案をまとめ、今秋に施行する予定である。 これについて、…
相違する独仏両国の軍事政策
日本大学名誉教授 小林 宏晨 対サウジ兵器輸出で対立 ジャーナリスト殺害を契機に 公式には独仏両国は両国間の友好条約の記念祭を盛大に祝った。一方、カーテンの裏側では安全保障に関する両国の溝を埋めるために、熾烈(しれつ)…
ボルトン米大統領補佐官、中露のサイバー攻撃に対抗策
ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はホワイトハウスで行った記者(ビル・ガーツ)とのインタビューで、中国が依然、軍備増強と経済の近代化に必要な知的財産を狙って、米国の政府、民間部門へのサイバー攻撃を続けていると主…
日本ももっと批判しよう、世界各地で続く“小天安門”
非暴力デモが暴力で弾圧され、多数の死傷者が出続けている。 直近ではスーダンだ。今月初め、首都の国軍司令部前などに座り込んだデモ隊が銃撃され、120人以上が死亡、500人以上が負傷、40遺体がナイル川に投げ込まれたとい…
海洋プラごみ対策、途上国も参加の枠組み提案へ
大阪G20サミット焦点(下) 「問題の解決には、世界全体での取り組みが不可欠。世界全体で目指すべきビジョンを共有しながら、その実現に向けて、各国が実効性のある具体的な対策を実行に移していくことが求められる」 大阪G2…
サイバー空間に安全はない No safety in cyberspace
非常に多くの時間を食い、非常に多くのカネがかかる不可視の世界であるサイバー空間にあえて入ってみたが、それが、使用可能な唯一のトイレにドアがなかったというような悪夢を繰り返し見るみたいなものだというのは、皮肉である。用心…
沖縄の終わらない土地の戦後処理
県全体で100万平方㍍が所有者不明個人所有の証拠発見で那覇市議会追及 沖縄戦終結から74年。沖縄本島は米軍による砲撃や基地建設で元の地形が分からなくなり、現在も所有者不明の土地が多く存在する。県全体で約100万平方㍍、…
独次期首相候補、トランプ氏を評価
軍事費増加は当然、東欧への連帯表示 極右から保守支持層奪回を図る メルケル独首相は先月30日、トランプ米大統領の政治を、国際連携を無視した一方的な政策であり、自由貿易を否定する保護貿易主義的な傾向が強いと厳しく批判、学…
防災コストと「国難」への備え
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 必ず起きる首都直下地震 一極集中が財政破綻招く恐れ 首相官邸で6月11日、大規模災害に備えた国土強靭(きょうじん)化推進本部会合が開かれ、今年度の「国土強靭化年次計…
利用者増える「屋部の浦食堂」
沖縄・名護市立屋部中学校で全生徒対象に朝食提供 沖縄県名護市立屋部中学校(宮里嘉昌校長)で、生徒に朝食を提供する取り組みが行われている。朝食を取らずに登校する生徒が多いことから、学校が民間に依頼して始まったもので、全国…
日経の説く「多様な結婚」の行き先は無責任な性行動が横行する無秩序社会
◆まるで子供はペット この10日間の新聞で、筆者のイチオシ記事は「『多様な性』の実体 ゲイ相手『3桁』の無秩序」と題する本紙15日付「記者の視点」だ。森田清策氏が、「LGBT」(性的少数者)礼賛の他紙では決して知ること…
「あなたの知らない筋肉の世界」 筋肉量減で基礎代謝が低下
老化機構研究チーム・萬谷博研究副部長 健康寿命を延ばすには、エネルギーや水分を蓄積したり、静脈血を心臓に送り返す“ポンプ作用”を行う筋肉の維持・改善が必要不可欠だ。「今、筋肉が熱い!?~あなたの知らない筋肉の世界~」と…
米中貿易摩擦の行方、一時的な「休戦」で合意か
大阪G20サミット焦点(中) 大阪で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議は、各国首脳が一堂に会して議論を交わす「内側」の会議よりも、主会場の「外側」で繰り広げられる2国間の首脳会談の行方に注目が集まっている。そ…
バイデン氏に党内から批判
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 「礼節と譲り合い」擁護 ライバル候補が反発 一つ整理しておきたいことがある。バイデン前米副大統領は民主党の大統領候補指名争いで支持率トップに立っている。それは、「選挙で勝つ見込みのある…
上半期の安倍外交を振り返る
日本国際問題研究所特別研究員 遠藤 哲也 日米同盟強め対中牽制を 冷静な対応必要な日韓関係 今年の上半期を振り返って、下半期の見通しを述べてみたい。結論を先に言えば、安倍外交は長期安定政権を基礎に、かつ総理自身の積極的…
「トンネルの岸田」の真骨頂、信頼が厚く遠からず出番も
いつものことながら参院選を控えた通常国会の会期末は荒れる。選挙を有利に運ぼうとする政党の思惑が激突するからである。それに刺激されるわけではあるまいが、熱い熱い全国高校野球が始まる。球児たちの純粋なプレーは、浮き世の憂さ…