高永喆の半島NOW
露苦戦の背景に軍部腐敗も
高永喆の半島安保NOW 2月24日、ウクライナに侵攻したロシア軍は3日、あるいは1週間で首都キエフを陥落させるだろうと言われた。しかし、3週間が経っても戦線は膠着(こうちゃく)状態で、ロシア軍はウクライナ軍の根強い抗戦…
北は危険な冒険をやめよ
高永喆の半島安保NOW 北朝鮮は1月30日、日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。年明けの1月だけで7回目になる。 今回のミサイルは高角度で発射され、射程約800キロ、高度は2000キロに達し、火星12型中距離弾道ミ…
北の極超音速ミサイルに備えを
高永喆の半島安保NOW 年明けの1月6日、北朝鮮の朝鮮中央通信は「共和国は前日、極超音速ミサイルを試験発射した」と報じた。 北朝鮮は昨年9月28日、極超音速ミサイル火星8型を試験発射しており、今回発射したミサイルはマ…
日本狙う北の弾道ミサイル
今年10月15日、米国防情報局(DIA)は「2021北朝鮮の軍事力」という報告書を出した。 主な内容は、北朝鮮を米国の切迫した脅威と見なし、北朝鮮は韓国と日本を標的とするスカッドミサイルと準中距離弾道ミサイル・ノドン…
北ミサイル連射の内部事情
高永喆の半島安保NOW 北朝鮮は9月9日の建国記念式典の後、11日と12日の長距離巡航ミサイル発射に続いて、15日には短距離弾道ミサイルを発射した。なぜ、この時期にミサイル連射に踏み切ったのだろうか。 第1に、中国・…
アフガン輸送作戦と米韓同盟
高永喆の半島安保NOW 8月末、アフガニスタン駐留米軍の撤退が終了した。 米国にとってアフガンは死活的な国益(vital national interest)を左右する同盟国ではないので、泥沼から足を抜いたわけだ。 …
米中対立と「帝国の墓場」
高永喆の半島安保NOW 諺(ことわざ)に「捨小就大」という名言がある。「より大きなものを獲(と)るため、小さなものを捨てる」という処世術でもあり、外交の基本ともなる。 今月15日、アフガニスタンの首都カブールがイスラ…
北の対南威嚇に振り回されるな
韓国では8月10日から26日まで米韓合同軍事演習が実施される予定である。今回の演習は野外機動訓練ではなく連合指揮所訓練であり、コンピューターシミュレーション訓練であり、攻撃的な性格ではなく平和維持のための防御的な訓練で…
北朝鮮3代世襲に異常兆候
今年1月9日、朝鮮労働党第8回党大会で改正された党規約が最近、明らかになった。新たな党規約の特徴は、金日成・金正日の個人名が削除された点である。 「敬愛する最高指導者」と呼ばれる金正恩総書記の名前は、新しい党規約に一…
脅かされる金正恩体制
高永喆の半島安保NOW 米政府系放送局「自由アジア放送(RFA)」は17日、平壌の高層ビル・マンション街で金正恩(朝鮮労働党総書記)体制を批判するビラが大量に散布されたと報じた。国家保衛省など監察機関が非常事態として厳…
北「苦難の行軍」は崩壊の予兆
高永喆の半島安保NOW 北朝鮮で4月8日に閉幕した朝鮮労働党細胞書記(末端組織責任者)大会で金正恩総書記は「私は党中央委員会から始まって…全党の細胞書記たちがますます強固な『苦難の行軍』をすることを決心した」と宣言した…
北ミサイル発射で韓国揺さぶり
高永喆の半島安保NOW 北朝鮮は3月21日に平安南道・温泉から西海(黄海)に向け対艦巡航ミサイル2発を発射した後、25日午前には、咸鏡南道・咸州から東海(日本海)に向けて弾道ミサイル2発を発射した。 巡航ミサイルは国…
韓国は歴史の教訓に学べ
高永喆の半島安保NOW 3月18日、ソウルで開かれた米韓両国の外務・国防閣僚協議(2プラス2)は成果無く終わった。 バイデン政権発足後初めて外務、防衛の両閣僚が日韓を歴訪して2プラス2を開いた直後に米中外交トップ会談…
サイバー人材養成する北朝鮮
米司法省は今月17日、世界各地の銀行や企業から計13億㌦超の現金や暗号資産を窃取しようとした北朝鮮の人民軍偵察総局傘下の「ラザルスグループ」所属のハッカー3人を起訴した。 昨年8月には、米連邦捜査局(FBI)などが国…
北を利する月城原発停止
高永喆の半島安保NOW 最近、文在寅政権の対北原子力発電所(原発)建設推進計画は「利敵行為」ではないかと大きな論争が起こっている。 発端は監査院による月城原発1号機(慶尚南道慶州市)の早期閉鎖に関する国政監査。この過…
米新政権は北核へ厳しい対応を
トランプ前米大統領が民主党の不正選挙疑惑にもかかわらず政権委譲したのは、連邦議会が大統領選挙の選挙人集計でバイデン氏の勝利を確認したためである。しかしながら、中国共産党による米国分裂工作を見抜いて、それを回避する意図が…
文氏側近の不正疑惑深まる
去る23日、韓国は日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を正式通告したが、翌24日には、北朝鮮がミサイル2発を試射。先月25日以来7回目だが、韓米合同軍事演習の終了(20日)後の発射は協定破棄で揺れる日韓の間隙…
テレビ報じぬ反文在寅集会
韓国では8月15日、光復(解放)74周年を迎えて、ソウル市の中心部に約30万~50万人(警察推計10万人)が集結し、大規模な反文在寅集会・デモを行った。 開催団体はさまざまに分かれていたが、雨空にもかかわらず、光化門…
総選挙にらむ文氏の反日扇動
北朝鮮は最近2週間の間に、弾道ミサイルを2発ずつ4回も発射した。北は米韓合同演習を行う文在寅政権に対し「殴られるような行為をするな」と警告するが、文政権は相次ぐミサイル発射に対して遺憾声明さえ出せない。 文政権が北朝…
文政権虚勢張れば存亡の危機
昨年、徴用工賠償判決、慰安婦合意破棄、レーダー照射等により韓日関係が悪化したが、日本を訪れた韓国人は750万人に達し、過去最多を記録した。日韓貿易も日韓関係が悪化するのと裏腹に増加する傾向である。 韓国の歴代大統領は…
トランプ氏の北核解決プラン
6月初、金正恩朝鮮労働党委員長はトランプ米大統領に親書を送った。その後、中国の習近平国家主席は急遽(きゅうきょ)北朝鮮を訪問した。そして今回、トランプ氏が20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が終わって訪韓し、金正恩…
米中朝が無視する文大統領
今回、トランプ米大統領の日本訪問は、日米同盟を強化して東アジアの地域安保と平和をより堅固にする契機となった。トランプ氏は訪日期間中、安倍晋三首相と毎日のように食事を共にしながら強い同盟関係をアピールした。 日本は中国…
中朝周辺で異例な軍事動向
現代戦は武力戦争だけでなく、テロ戦、情報戦、心理戦、サイバー戦、貿易戦などさまざまである。米中貿易戦争は北朝鮮の後ろ盾、中国を屈服させ、北核問題の解決を目指す、新たな戦争の様相とも言える。 米国は基軸通貨ドルの威力に…