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日本のコロナ対策の“奇妙な成功”の「ファクターX」を追った新潮
◆断然少ない死亡者数 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、「日本は成功例だ」と新型コロナウイルス感染症対策を評価した。首をかしげる人は多いと思う。何が成功しているのかと。特にメディアは安倍政府の対策の一つ一つに…
ネット環境整備で過疎化対策を
沖縄大学教授 宮城 能彦 田舎での仕事や授業可能 コロナ後の一つの生活様式に 今、多くの大学でZoomやTeamsを使った遠隔授業を行っている。しかし私は動画での配信は行っていない。いや、行うことができない。なぜなら、…
米大統領選激戦州で対中国政策がトランプ氏の強みに Trump’s China policy a swing-state strength
米大統領選の激戦9州の有権者は、新型コロナウイルス危機の責任を中国に取らせることについて、民主党候補指名を確実にしているバイデン前副大統領よりトランプ大統領を信頼し、また、パンデミックに関連する訴訟から中小企業を守る共…
検察定年問題で権力闘争に乗ったと内閣いさめる「日曜報道」橋下氏
◆自粛下のネット運動 緊急事態宣言発令や解除など、新型コロナウイルスに世論の関心が集中している。その陰で起きた政治波乱が、検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案と黒川弘務東京高検検事長の辞職だった。 1月に黒川氏の定…
免疫力を強める 「前向きな心」で活性化
月刊誌6月号の新型コロナウイルス特集で、科学者の視点からの論考も多かった。その中で、新型コロナとの戦いが長期化する中で、重要になってくると思われるのが「免疫」についての知識だ。 「最後は『集団免疫』しかない」と題した…
コロナの長期化 「人間らしさ」問われる
不条理を引き受ける勇気 新型コロナウイルス感染拡大による「緊急事態宣言」下に、ノーベル文学賞受賞者カミュの小説「ペスト」を読んだ。熱病の蔓延(まんえん)で封鎖された街で、多くの人が亡くなっていくという「不条理」の中で、…
コロナ危機から見直す歴史 旧きものから新しきものへ
《 記 者 の 視 点 》 2017年夏、東京都美術館で、ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」展が開催された。この画家は16世紀ネーデルランド絵画の巨匠で、24年ぶりの来日。これをまた、ここで話題にするのは、新型コロ…
新型コロナ、ストレス研究に巨額の予算 Feds spending millions of dollars to study coronavirus stress
新型コロナウイルスによって国全体が大変なストレスを感じていることに全米科学財団(NSF)が強い興味を示している。 人口構成によってこのストレスにどのように対処しているのかに関して、25以上もの研究が、巨額の税金を投じ…
ロードバイクで鳥海山へ登る
景色堪能し体力づくり 高校3年生 新田 岳登君に聞く 鳥海山ブルーラインが除雪を終えて開通した4月17日、下から車で登って行くと、自転車を漕(こ)ぐかっこいいウエアの青年とすれ違った。開通した5合目・鉾立(ほこたて)山…
ベトナム、EUとFTA批准へ
ベトナム国会は今月末にも欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)を承認し、正式にEUベトナムFTAが批准される。EUが東南アジアの国でFTAを結ぶのはシンガポールに次いで2カ国目。2年前に発効した環太平洋経済連携協定…
危機に接し露わになる「魂」
名寄市立大学教授 加藤 隆 問われるいのちの根幹 「人間に問う存在」に目覚めよ 「死んでいる生者」「生きている死者」という言葉がある。「死んでいる死者」「生きている生者」が我々の常識なのだが、確かにそのようなこともある…
米議会 対中国で超党派の協力進まず
新型コロナウイルスをめぐり、トランプ米政権と共に共和党議員が中国への非難を強めているが、民主党議員は強硬姿勢から距離を置いている。大統領選が11月に迫る中、民主党は、中国問題よりもトランプ氏の新型コロナ対応の「失敗」に…
マイナス20%成長必至の経済に危機感強め2次補正の充実求めた各紙
◆デフレに逆戻り懸念 政府は27日、1次補正と合わせて事業規模が230兆円超となる「空前絶後」(安倍晋三首相)の2次補正予算案を閣議決定した。 1次補正の成立(先月末)から、1カ月もたたない2次補正予算案の決定である…
野生動物市場の問題、次のウイルスも狙っている
先週の世界保健機関(WHO)年次総会。習近平・中国国家主席は、新型コロナ感染拡大責任問題で“中国WHOタッグチーム”を激しく非難する米国に対し、中国の感染対応を自賛した。国際調査・検証をOKし、世界の感染対策への巨額援…
9月入学、21年度導入を検討
NEWSクローズアップ 新型コロナウイルス感染拡大の影響による休校の長期化を受け、政府は始業・入学時期を秋にする「9月入学」の導入を検討している。学習の遅れを取り戻し、国際化を進める利点もあるが、導入には30本以上の法…
アフガンの暴力に効くワクチンはない There is no vaccine against violence in Afghanistan
アフガニスタン(以後アフガン)における死亡数を押し上げているのは、世界中の多くの所と同じように、新型コロナウイルスではない。ニューヨーク・タイムズの集計によると、このアジアの中南部の国では、人口3700万人中、8000…
武漢ウイルス禍後を占う中東欧の位置
東洋学園大学教授 櫻田 淳 問われる中国への「抗性」 「一帯一路」の「潮目」に変化も 武漢ウイルス禍収束後、日米両国や西欧諸国のような「西方世界」諸国が本格的に問われることになるのは、中国と向き合う論理である。 これ…
コロナ禍で葬儀も行えない「異常さ」を伝えたBS1スペシャル
◆「死者の権利」認めず たまたま見た番組で、二つの重い問い掛けに遭遇した。一つは、NHKBS1のBS1スペシャル「コロナ新時代への提言~変容する人間・社会・倫理~」(23日放送)の中で、哲学者・國分功一郎が紹介したジョ…
ソ連の北海道占領計画と樋口中将の決断
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 侵攻ソ連軍への反撃命令 日本軍、占守島で頑強に抵抗 近年、樋口季一郎陸軍中将の功績を後世に伝える運動が起きている。9月には、北海道古民家再生協会が中心となり、石狩市…
パンチェン・ラマとは
チベット仏教ナンバー2 拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ氏 米国務長官、居場所の公表要求 ポンペオ米国務長官は18日、25年前にチベット仏教第2の高位者パンチェン・ラマに認定され、その後間もなく中国政府に…
「民の竈」は賑わっているか?
求められる二兎を追う責務 永遠のマドンナ原節子や、枯れた芸で観客を魅了した笠智衆らを重用し、独自な映画世界を創り上げた小津安二郎を知らない人はいまい。日本が世界に誇る映画監督である。その小津安二郎に「大学は出たけれど」…
マージャン相手は記者ではないと言い張り報道と無関係を装う朝日
◆“事件”暴いた週刊誌 作家、司馬遼太郎は新聞記者についてこう語っている。 「私のなかにある新聞記者としての理想像はむかしの記者の多くがそうであったように、職業的な出世をのぞまず、自分の仕事に異常に情熱をかけ、しかも…
コロナ後のボランティアの在り方
エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 教育機関に義務付けを 参加者と地域社会双方に恩恵 春を迎え、例年なら世界各国で「ボランティア週間」が祝われる時期だ。地域サービス、献血、ビーチや路上の清掃…