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「広島におけるオバマ」の後に
東洋学園大学教授 櫻田 淳 理想主義の価値を示す 矮小化された現実主義に対抗 バラク・H・オバマ(米国大統領)の広島訪問は、日米関係160年の歴史に残る意義を持つものになった。米国紙『ワシントン・ポスト』は、「広島にお…


無意味な米海軍の「航行の自由作戦」
日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望(3) 元統合幕僚学校副校長・海将補 川村純彦氏に聞く ハリネズミ戦略で対中攻勢へ 中国が岩礁に人工島を造成し、その周辺海域の領有権を主張していることは国際海洋法違反だ。しかし、それでも…

反トランプ抗議行動が裏目に Protests backfire as anti-American images push undecided voters to Trump
ドナルド・トランプ氏の集会の外で醜い抗議行動が行われているが、アナリストらは、抗議行動での暴力や反米感情は裏目に出て、トランプ氏の勝利の可能性を損ねるどころか、反トランプ陣営自体が損失を被っていると指摘した。 ニュー…

経済低迷の主因「増税」支持の各紙に「再延期」批判の資格はあるのか
◆首相に手厳しい各紙 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の熱気やオバマ米大統領の歴史的広島訪問の興奮もどこへやら、最近のマスコミの関心は専ら消費税増税の再延期問題でいっぱいという感じである。 無理もない。広島から東京…


中国、米軍排除で聖域化狙う
日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望(2) 元統合幕僚学校副校長・海将補 川村純彦氏に聞く 人工島の基地機能維持に疑問も 中国は、冷戦の教訓から核抑止力を持つことに血眼になっている。 信頼できる核の抑止力を確保することは…

しぼむアメリカン・ドリーム The shrinking American dream
21世紀はアメリカン・ドリームにとって優しくはなかった。「疲弊した人々、貧しい人々、自由な空気を吸うことを熱望して群れを成して来た民衆」等々、何百万もの人々を米国に招いた夢は、各世代は前の世代よりももっと良い思いをする…

中国包囲を進めるオバマ氏
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 冷徹な現実主義受け入れ 理想主義で平和実現に失敗 【ワシントン】外交政策に対する「理想主義者」と「現実主義者」、楽観主義者と悲観主義者を区別する方法がある。歴史の矢を信じるか…

「一つの中国」の呪縛を解け、蔡英文台湾総統が就任
平成国際大学教授 浅野 和生 日米台安保協力強化の好機 中国が主張する「一つの中国」原則とは、台湾も中国の一部であると認めることである。中国は、「一つの中国」原則の承認が、中台間の交渉、交流の基礎であると繰り返し表明し…


中国は信頼できる「核」確保に躍起
日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望(1) 元統合幕僚学校副校長・海将補 川村純彦氏に聞く 台湾危機「敗北」教訓に 先の伊勢志摩サミットでは、「東シナ海及び南シナ海における状況を懸念し、紛争の平和的管理及び解決の根本的な…

クリントン陣営、トランプ氏阻止へ献金要請 Clinton camp now begging for donations to stop Trump
ヒラリー・クリントン陣営が調達資金の減少に直面している。共和党の大統領指名を確実にしているドナルド・トランプ氏が一般投票で勝利することはないとみていたが、それが間違っていたことを認め、熾烈(しれつ)な予備選を乗り越え、…

自民党改憲案に対し校則への造反を「自由」と持て囃す朝日の憲法観
◆「濫用の禁止」に反発 『生徒人権手帳』(三一書房)という中高校生向けの本がある。国連で児童の権利条約が論議された1980年代に作成され、日教組が盛んに推奨した。何が生徒の「人権」なのかと言うと、こうある。 自分の服…


魂を発する詩吟は精神文化
漢詩に生きる 金沢市議会議員 黒沢和規氏に聞く 加賀百万石前田家の城下町として栄えた金沢は、文化都市として名高い。しかも、その歴史は武家屋敷群や茶屋街などに残っているだけでなく、人そのものにも脈々と受け継がれている。「…


潘基文国連総長が注目の的
韓国大統領選に出馬の意向か 潘基文国連事務総長(71)が来年12月の韓国大統領選挙に出馬する意向を固めたのではないかとする見方が広がっている。4月の総選挙で惨敗した与党セヌリ党による擁立が取り沙汰されており、野党は警戒…


「漆芸の未来を拓く-生新の時2016-」開催
学生たちの意欲溢れる作品展を石川県輪島漆芸美術館で 石川県輪島市の県輪島漆芸美術館では、大学や大学院で漆工芸を学び、今春卒業および修了した学生たちの漆芸作品を展示した「漆芸の未来を拓(ひら)く―生新(せいしん)の時20…

日・ブータンの国交30年展、日本重視の王室品展示
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 意義深い西岡氏ら民間外交 国と国の関係も結局人間同士の関係である。それを特徴付けるような出来事をこのたび体験することが出来た。「世界一の幸せの国」として知られているヒマラヤの小国…


議長国の利生かし演出
伊勢志摩サミット検証(下) 外交実績携え参院選へ 伊勢神宮内宮の宇治橋で首脳を迎えてスタートした主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)は広島の原爆ドームに向かう安倍晋三首相とバラク・オバマ米大統領の後ろ姿で終わった。会場と…

アジア新興国の成長で技術立国の地位が揺らぐ日本の姿を示す各誌
◆日本劣勢示すダイヤ 先日、日本で女子バレーボールのリオデジャネイロ五輪世界最終予選があった。全体で4位以内に入れば五輪に出場できるというものだった。当初、難しいものではないという予想が、蓋を開けてみれば韓国には惨敗、…

台湾新政権を巡る軍事情勢
元統幕議長 杉山 蕃 中国優位を米と埋めよ 「二国論」が南シナ海の鍵に 5月20日、台湾総統に民進党党首蔡英文氏が就任し、新しい情勢へと移行した。中台関係は、1949年蒋介石国民党政府の遷台以来、極めて複雑な経緯を経て…


米大統領選、「サンダース氏は扇動家」
米大統領選の民主党候補指名争いで、社会主義者を自任するバーニー・サンダース上院議員の支持者の行動が過激化している。14日にネバダ州で行われた集会では椅子を投げ付けるなど暴徒化したほか、同州の民主党委員長に脅迫メールを送…


伊勢志摩サミット検証、同床異夢のG7各国
伊勢志摩サミット検証(上) 対中露政策での結束が鍵 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)は、紛争、テロ、難民などの国際的な問題への「取り組みを主導する特別な責任」を確認して閉幕した。複雑化する国際環境に日本が今後どう対応…

トランプ現象に理屈通じないと時事放談で指摘した訪米後の石破氏
◆日米とも不安抱える 原子爆弾を投下した米国の現職大統領が、被爆地・広島を訪問した意義深いイベントで、伊勢志摩サミット関連の日程は締めくくられた。大戦で敵対した最悪の関係を乗り越えた日米の和解と同盟深化を内外に示したの…

不法移民の越境、過去2年で最高レベル Illegal immigrant border crossings surge to highest level in nearly two years
南西部国境を越える不法移民が4月に増加し、2年近くの間で最多となった。中米からの家族や子供だけでの越境が依然、オバマ政権の国境管理にとっての課題となっている。 税関国境警備局(CBP)が23日に公表した資料によると、…

医療不信時代のがん対策、「食生活の改善」に説得力
予防・治療に不可欠なデータ 標準治療以外にも目を向ける 国民2人に1人が罹患(りかん)し、3人に1人の死因になるがんは、まさに「国民病」である。目覚ましい医療技術の進歩、豊富な新薬の開発で、検査・治療の選択肢が、かなり…
