コラム
幕末維新の歴史の中で最大の功労者は誰か…
幕末維新の歴史の中で最大の功労者は誰かということを、北岡伸一著『明治維新の意味』(新潮選書/近刊)を読みながら考えた。戦後しばらくまでは西郷隆盛の名前が大きかった。その後は坂本龍馬か。司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(196…
コロナ禍の意外な出前配達員ーブラジルから
地球だより 新型コロナウイルスの流行が始まった後、日本ではウーバーイーツをはじめとするフードデリバリーの人気が高いと聞く。ブラジルでも、外出自粛を助けてくれるフードデリバリーは過当競争とも言えるほどの人気を見せており、…
元東大学長で文部相や科学技術庁長官を…
元東大学長で文部相や科学技術庁長官を務めた物理学者の有馬朗人さんが亡くなった。原子核物理学の研究で優れた業績を挙げ、日本学士院賞を受賞。俳誌「天為」を主宰する俳人でもあった。 国際俳句交流協会会長として、俳句をユネス…
安保理は機能不全で、生物・化学安全保障は闇の中
2020年、新型コロナ大感染とも関連し、生物・化学兵器の問題、生物・化学安全保障の行き詰まりが、改めて浮き彫りになった。 10月、「オープンソサエティー正義のイニシアチブ」(OSJI)など、シリア内戦を追ってきたNG…
沖縄のタウン情報誌「おきなわ倶楽部」が休刊に
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄県の月刊タウン情報誌「おきなわ倶楽部」(以下、倶楽部)が11月30日発売の12・1月合併号をもって休刊となった。 同誌を発刊するダイオキ社は1994年に旅行情報誌「たびじん」…
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は…
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は、アマゾン熱帯雨林の消失面積が今年7月までの1年間で、過去12年で最悪の1万1088平方㌔㍍に達したと発表した。小紙の綾村悟サンパウロ特派員が伝えている。 前年比で9・5%増加して…
半地下に住むワケー韓国から
地球だより カンヌ国際映画祭で韓国映画として初めて作品賞を受賞し、日本でも話題になった「パラサイト 半地下の家族」は、貧しい家族が裕福な家の家庭教師に招かれたことから物語が始まる格差をテーマにした映画だ。 主人公の家…
便りがないのは良い便り、病や死の知らせ増える
よく「便りがないのは良い便り」といわれるが、還暦の前あたりからだろうか、携帯電話に、故郷の弟から電話がかかってくると、ドキッとするようになった。母の危篤や死はもちろんのこと、同じ町に住む親族の死や病気についての連絡が圧…
今年1~11月の全国の交通事故死者数は2541人…
今年1~11月の全国の交通事故死者数は2541人であることが分かった(警察庁まとめ)。これは年間3215人と昭和23(1948)年以降の最少だった昨年同期より318人(11・1%)の大幅減となる。 最少の4年連続更新…
ワクチン接種は国民の義務
米コラムニスト キャサリン・パーカー 順調にいっても来年春 計画に不安の声も 命を救うワクチンが、さまざまな場面で私たちの生活に影響を及ぼすことは間違いない。 ワクチンの量は必要とされるよりも数千万回分も少なく、まず…
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星…
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが地球に帰還し、オーストラリアに入っているチームに回収された。小惑星の砂が入っているとみられ、日本に運ばれる予定だ。 小惑星での砂の採取といい、パ…
例年に比べると、クリスマス商戦も静かな…
例年に比べると、クリスマス商戦も静かな雰囲気の中で迎えている。こうした中、帰宅途中のスーパーの入り口に正月飾りなどの商品が並んでいるのを見掛けた。気が早いというか、もうそんな時期になったのかと感慨を覚えた。 新型コロ…
選択的夫婦別姓の導入には慎重に対応すべき…
選択的夫婦別姓の導入には慎重に対応すべきだとの提言書を、自民党の議員連盟「『絆』を紡ぐ会」が下村博文政調会長に手渡した。一方、産経新聞によると、政府が12月中にも閣議決定する第5次男女共同参画基本計画の原案は、夫婦別姓…
コロナ禍でクリスマス縮小ーフィリピンから
地球だより フィリピンといえば9月から始まる世界最長のクリスマスシーズンで有名だが、今年はコロナ禍によって前代未聞の静かなクリスマスとなっている。 マニラ首都圏マカティ市の金融街では、公園にお洒落(しゃれ)なイルミネ…
米国防政策委 親中派委員らを解任
米国防総省の有力諮問機関、国防政策委員会に親中派、オバマ前政権時の委員が数多くいることを以前、指摘したが、ようやく委員の入れ替えが行われ、数日内に新たな委員が任命される。 ミラー国防長官代行は、「委員らの退任に感謝し…
「3密(密閉・密集・密接)こそ音楽の母体」…
「3密(密閉・密集・密接)こそ音楽の母体」と言われる(岡田暁生(あけお)著『音楽の危機』中公新書近刊)。洞穴の中で恐怖に震えながら身を寄せるしかなかった時代の記憶だ。 芸術の中でも文学や美術は、音楽とは違う。特に文学…
心も体も温まるギフトーイスラエルから
地球だより 11月に入りやっと雨期らしく雨が降り始めたと思っていたら、今度は降りやまずに各地で洪水被害が出た。雨は本来、イスラエルにとって恵みである。ガリラヤ湖の水位が1週間で3㌢上がっただけでニュースになるほどだ。 …
現代版“不老の薬”
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 徐市。徐福ともいう。琅邪の方士(神仙の術を身につけた道士)だ。琅邪は中国の山東省膠州湾地域の地名だ。斉の国に属した。彼は秦の始皇帝の信任が厚かった人物のようだ。天下を統一した始皇帝…
新型コロナウイルス流行の長期化で、巣ごもり…
新型コロナウイルス流行の長期化で、巣ごもりする人々に向けてインターネット販売による販路拡大が盛んだ。東京・豊洲市場の水産業者は、クロマグロやウニなど高級すし店で使われる魚介類を一般向けにネット通販する(小紙12月1日付…
米大統領選の大規模不正疑惑で、ペンシル…
米大統領選の大規模不正疑惑で、ペンシルベニア州に続きアリゾナ州でもトランプ陣営による公聴会が開かれた。ドミニオンの集計機ソフトがインターネットに接続され、フランクフルトでハッキングされていたというサイバーセキュリティー…
小鳥の死に「命」を思う
「きゃあ~! お父さん来て」 玄関のドアを開けた妻が悲鳴を上げた。何が起きたのかと駆け付けると、玄関ポーチでスズメほどの小鳥が死んでいた。シジュウカラのようだが、よく分からない。夜、家に衝突したのだろうか。 妻は、…
中国発の新型コロナウイルスに振り回されて…
中国発の新型コロナウイルスに振り回されて今年もはや師走に入った。この時期になると、時の流れの早さに驚き、否(いや)応なく老境にあることを意識させられる。若い頃は逆に、流れを遅く感じてきたように思う。 感じ方が違うのは…
「背水の陣」の賭け、連立が破綻すれば天下騒乱
「一強」を誇示している自民党の力の源泉も、突き詰めると、20年にわたる公明党との連立にある。「尾っぽ」が頭を振り回すリスクはあるが、小さな政党が味な力を発揮する。それが連立の妙味である。自主憲法制定を党是とする自民党と…