コラム
「砂漠には何の障害物もない。無限と、…
「砂漠には何の障害物もない。無限と、静寂とがある。座るだけで安らぎを得られる」と、フォトグラファーの小松由佳さんは著書『人間の土地へ』(集英社)で、シリアで体験した砂漠の素晴らしさを記す。 小紙で書評を書いてきて、今…
2020年の世界 理解し難い変なこと
今年、世界で起きた変なことを六つ選び、主観的にコメントしたい。 (1)「米大統領選の大混乱・弟子も泣きたくなる」 トランプ候補に投票した者の73%が「不正選挙でなければ勝っていた」と信じているとか。選挙後そんな大きな…
振り返る「コザ暴動」、無視された米兵の善行
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄県民が米軍基地の不条理を訴えて暴動を起こした「コザ暴動」が発生してから、20日で50年を迎えた。当時、米兵が県民を巻き込んだ交通事故を起こしたことがきっかけに、一部の県民の間に…
製造に早くて3年、普通10年はかかると言われ…
製造に早くて3年、普通10年はかかると言われた新型コロナウイルスワクチンだが、欧米では米ファイザー社開発のワクチン接種が始まり、日本でも来春、開始があり得るという。驚くほどの展開だ。 小紙21日付「アメリカ保守論壇 …
AI面接官に戸惑う就活生ー韓国から
地球だより 今年はコロナ禍で新卒の就活が深刻だという。各企業とも収益ダウンで雇用枠自体を減らしているが、そもそも韓国はもう何年も就職難が続いている。学生にとっては弱り目に祟(たた)り目だ。あるニュース番組では金融機関を…
家事・育児に関わる父親像について考える機会を
厚生労働省が先月末に公表した調査によると、子供が1人以上いる夫婦では休日に夫の家事・育児の時間が長くなるほど、第2子が生まれる割合が高くなる傾向があった(第8回21世紀成年者縦断調査)。 例えば、夫が休日に家事・育児…
1年のうちで夜が最も長くなる今年の冬至は…
1年のうちで夜が最も長くなる今年の冬至は昨日だった。北半球での太陽の高さが最も低くなる日である。古代中国では太陽の力が最も弱まり、万物が衰えるこの日から新年が始まった。 西洋でも、冬至は新年の始まりであり、復活の起点…
日本の農業は高齢化が進み、就農人口のうち…
日本の農業は高齢化が進み、就農人口のうち65歳以上が60~70%を占める。しかも、新規就農者の約3割は生活が安定しないことから5年以内に離農している。 農業は日本の基幹産業。安全保障上、自給率の底上げは大きな課題で、…
大みそかから元日にかけての終夜運転を、JR…
大みそかから元日にかけての終夜運転を、JR東日本をはじめ取りやめにするところが多い。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する政府の要請もあって仕方がないが、少しばかり寂しい気分になった。 というのは、普段電車が走ってい…
14日の選挙人投票で、米大統領選はバイデン…
14日の選挙人投票で、米大統領選はバイデン前副大統領の勝利が確定したかのように、日米の主要メディアは報じている。しかし、大規模な選挙不正の動かし難い証拠が続々と現れている。 小紙姉妹紙ワシントン・タイムズによると、ミ…
目的と手段の交差の終着点ーネパールから
地球だより 先日、ネパール人の友人から連絡先を聞いたのか、沖縄在住のネパール人女性から連絡があった。その女性が言うには、留学ビザで日本に滞在していたが、留学ビザの延長ができなかったので、他のビザへの切り替えをしたいが、…
「日付は重要」だとつくづく思ったことが…
「日付は重要」だとつくづく思ったことがある。学生時代に大手出版社で、ある作家の個人全集編集の手伝いをするアルバイトをしたことがあった。その作家(故人)の自宅で、奥さんが「こんなものが見つかった」ということで、相当数の新…
道路事情の違いに驚愕ーエジプトから
地球だより 初めてエジプト入りした時にショックを受けたことの一つに、路上での車や人々の動きがあった。車がひしめく間を、通行人が車の間を縫うようにして歩いている光景に目を見張った。 周りには、歩道橋や横断歩道はなく、歩…
ブレーム・ルック
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「いい印象を与えるファッションは自分のブランドイメージを高めてくれる」。日本人の有名な著述家、福島哲史の言葉だ。ナポレオンは「人は彼が着た制服の通りの人間になる」と語った。着こなし…
東京・恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都…
東京・恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館で「日本初期写真史 関東編 幕末明治を撮る」が開催中だ。先日開かれたプレス内覧会で、学芸員の三井圭司さんが解説してくれた。 展覧会は3月3日から5月24日までの開催…
晴れマークがない憂鬱な沖縄12月の天気予報図
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 2020年もあっという間に年末を迎えている。12月に入り、例年ならクリスマスと年末年始の行事や商戦で盛り上がるはずだが、コロナ禍の影響で静まり返っている。しかも、今月に入ってまとも…
東西冷戦を背景にしたスパイ小説の巨匠、英国…
東西冷戦を背景にしたスパイ小説の巨匠、英国作家ジョン・ル・カレ氏が89歳で亡くなった。カレ氏はオックスフォード大を卒業後、英国内情報機関、保安部(MI5)に入り、のち対外機関の秘密情報部(MI6)に転属して、西ドイツな…
過半数が「接種しない」ーフランスから
地球だより 英国で新型コロナウイルスのワクチン接種が開始され、フランス政府も医療従事者や重症化しやすい高齢者には年末、遅くとも年始には接種を始める方針を明らかにした。ところが「接種する」というフランス人は半数しかいない…
効果見込めない不妊治療の保険適用に異議あり
政府が不妊症カップルの支援策として、不妊治療の保険適用を決めた。これにより経済的理由で諦めていたカップルも不妊治療が可能になり、少子化対策になるというのである。ただ、不妊治療の実態を見ると、日本では妊娠・出産に至る確率…
令和2年の師走もあと半月で幕を閉じ、延期…
令和2年の師走もあと半月で幕を閉じ、延期された東京五輪の新年に。重大ニュース(国内)で1年を振り返る時である。今年の世相を表す漢字に「密」が選ばれたことに異論を唱える人はいないだろう。 昨年は新元号にちなんだ「令」だ…
新型コロナウイルス対策で換気をするために…
新型コロナウイルス対策で換気をするために時々窓を開けると、外の冷たい空気がすぐに入って来る。冬の冷気を実感する瞬間だ。 そろそろ今年も終わりに近づき、カウントダウンの段階だが、その実感が薄いのも、年の瀬を感じさせるイ…
米大統領選は、各州の選挙人が決まる8日を…
米大統領選は、各州の選挙人が決まる8日をもってバイデン前副大統領の勝利が確定したかのように日本の主要メディアは報じたが、そんな状況にはない。 小紙特派員が伝えるように、大統領就任式を担当する米連邦議会の両院合同委員会…
サンタにとって寂しい月ーフィンランドから
地球だより フィンランドでは、12月は「クリスマスの月」(Joulukuu)で、サンタクロースは「クリスマスのおじいさん」(Joulupukki)と呼ばれる。 北極圏のラップランドにはサンタの村があり、サンタの故郷と…