コラム
ロックダウンの新年ーイスラエルから
地球だより 3度目のロックダウン(都市封鎖)の最中、新しい年を迎えた。といってもイスラエルではユダヤ暦のため、あまり新年という実感は湧かない。ただし、アラブ系イスラエル人が住む町は例外だ。 大晦日(おおみそか)の深夜…
東京の恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都…
東京の恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館で「瀬戸正人 記憶の地図」展が開かれている。内覧会も以前のように担当学芸員や作者が解説し、案内してくれる形式ではない。 記者たちに見てもらい、その後ホールで解説する…
中国ワクチン外交、途上国でホームランとなるか
2021年。新型コロナという“鬼”に対し、ワクチンが強力な“鬼滅の刃”になり得るか。私たちの関心の的は米欧のワクチンだが、忘れてならないのがまた中国。世界各地で中国製ワクチンによる「ワクチン外交」を展開しているからだ。…
災厄多かった昨年を乗り越えて今年は前向きに
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 新型コロナウイルス感染の話題で終始した2020年が終わり、新年を迎えた。 沖縄県は感染者急増のため4月には独自の緊急事態宣言を発令した。その間、学校や公共施設はすべて休みとなった…
小紙の昨年12月28日付外報面に「中国、『革命…
小紙の昨年12月28日付外報面に「中国、『革命的兵器』開発急ぐ」という記事が出ていた。中国の習近平指導部が、人工知脳(AI)や脳科学を活用し、敵兵の脳をコントロールする兵器の開発に心血を注いでいるという。米国との戦いに…
「K防疫」危うし!ー韓国から
地球だより 新年を迎え、明るい話題を紹介したいところだが、巷(ちまた)ではどうしてもコロナをどう克服するのかという話で持ち切りだ。こちらの保健当局も「手洗い、マスク着用、ソーシャル・ディスタンス」を個々人が徹底すること…
年越し前の「幸先詣」が家族の絆を強める
「密」になるのを避けるため、初詣の分散参拝が願われる中、年越し前に参拝を前倒しする「幸先詣(さいさきもうで)」を呼び掛けた湯島天神(東京都文京区)を、大みそかに参拝した。 「学問の神様」として知られるだけに、多くの受…
元日付の新聞から。産経<年のはじめに>…
元日付の新聞から。産経<年のはじめに>は、天安門事件で西側諸国の制裁を緩やかにしようと立ち回り、中国共産党を救ったのは日本だと指摘する。さらに戦時中、蒋介石(国民党)軍に敗走した「毛沢東が息を吹き返したのは、日本軍が昭…
東京はじめ太平洋側地域の三が日はおおむね…
東京はじめ太平洋側地域の三が日はおおむね晴れ、穏やかに明け暮れた。しかし北海道から中国地方の日本海側では雪や雨が降り、転倒などの被害が出ている。雪崩や着雪への警戒も必要だ。 南北に長く伸びる日本列島は、背骨のように走…
まだ正月気分が抜け切れない状態だが、例年の…
まだ正月気分が抜け切れない状態だが、例年のようなのんびりした雰囲気はない。どこか物足らない感じがするのも、昨年からの新型コロナウイルス感染拡大が終息を見せず、大みそかの終夜運転中止、初詣の自粛ムードと続いているからだ。…
緊張下の正月を迎えた。新型コロナウイルス…
緊張下の正月を迎えた。新型コロナウイルスの流行を1年前に予想した人は少ないはずだ。「一寸先は闇」とか「全く、どんな事でも起り得る」(中島敦「山月記」)といったよろしくない出来事への備えを求める言葉を知る人は多いだろうが…
ワクチン旅券
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 旅券は海外旅行客の国籍と身分を証明する国際身分証だ。旧約聖書には紀元前450年にペルシャの高官であるネヘミヤがユダヤに旅行したいと申し出ると、国王のアルタクセルクセス1世(アルタシ…
日と月の運行を古代人は「生と死」の想念で…
日と月の運行を古代人は「生と死」の想念で理解してきた。日没は太陽が冥界にこもることで「死」、日の出は「再生」であった。月も同じで「月隠(つごもり)」は闇夜をもたらす死、月の初めが「朔日(ついたち)」で再生を意味した。 …
菅義偉首相の呼び掛けに沿ってというわけ…
菅義偉首相の呼び掛けに沿ってというわけでもないが、「静かな年末」を過ごしている。新型コロナウイルスに振り回された1年だったが、悪いことばかりでもなかった。健康への注意のほか、さまざまな気付きもあった。 4月の緊急事態…
「罪の告解」スマホではダメーオーストリアから
地球だより 新型コロナウイルスの感染拡大以来、ソーシャルディスタンスが強調され、人と面と向かって話す機会は少なくなった。会議もオンラインが増えた。銀行はオンラインバンキングを顧客に勧めている。 ところが、対面ではない…
「あいさつ」で相手を「うかがう」ことが大切
年末になると、「今年もお世話になりました。来年もよろしく、お願いします」。新年を迎えると「明けましておめでとうございます。今年もよろしく、お願いします」といったあいさつが交わされる。 あいさつで大切なことは、その人の…
スペインの首都マドリードを初めて訪れた…
スペインの首都マドリードを初めて訪れたのは30年ほど前で、パリからの夜行列車だった。明け方の窓外、暗闇の高原の遠くに人の住まいが分かるだいだい色の光に包まれた一角が見えた時の感動は今も忘れない。 人が光を見て心に思う…
危機からの「復元力」、国民の目は節穴ではない
長期政権には秘訣(ひけつ)がある。「危機」からの「復元力」を持っていることである。政権には、人生と同じように山もあれば谷もある。嵐に見舞われ崖から滑落、命を失う危険もある。コロナという得体の知れない敵に蹂躙(じゅうりん…
政府は「グリーン成長戦略」の再生可能エネ…
大規模な洋上風力発電普及を目指す政府だが… 政府は「グリーン成長戦略」の再生可能エネルギー分野で、洋上風力発電普及の推進を明確にした。国土が狭く山間地が多いわが国では、陸上での風力発電や太陽光発電は、思ったように進まな…
冬といえば鍋物である。体が熱を求めている…
冬といえば鍋物である。体が熱を求めているせいもあり、グツグツと煮える鍋を前にすると食欲がわく。特に、野菜の中では白菜が食感もいい。 角川書店編『今はじめる人のための俳句歳時記』には、白菜について「中国原産で、わが国に…
年末は寄席も賑(にぎ)わう季節である。…
年末は寄席も賑(にぎ)わう季節である。大晦日(みそか)が近づくと、人情噺「芝浜」が聞きたくなる落語ファンは多い。ほんとにいやな新型コロナウイルス禍だが、寄席に行けばそれも笑い飛ばしてくれるのではと期待して、東京・新宿末…
観光鎖国でサバイバルータイから
地球だより タイは新型コロナウイルス封印に成功したかに見えていた。だが最近、感染者急増の趨勢(すうせい)にある。年間4000万人近くが訪問し、7兆円ほどの観光収入をはじき出すタイの観光産業の苦しみは、まだまだ先が見えな…
「振り返れば、新型コロナウイルスの一年…
「振り返れば、新型コロナウイルスの一年だった」の感が強い。だが「だった」と過去形で言うことはできない。現実は今後しばらく続くだろうから。当惑しながらも、例えば「都合よく未来を見通すことは困難」ということも含め、世界がい…