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ISと中国に明け暮れた1年
元統幕議長 杉山 蕃 テロと南シナ海問題 新指針で日米防衛協力前進 1年を振り返って防衛の抱える問題について所見を披露したい。 軍事治安関連で最も世界の耳目を集めているのは、「イスラム国」(IS)と自ら称するトルコ・…

北朝鮮、民生重視より先軍政治 幹部粛清・恫喝外交変化せず
北朝鮮の回顧と展望 宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄氏に聞く ――北朝鮮の1年を振り返って、金正恩(キムジョンウン)の権力基盤は拡大・安定したのか。 この1年は金正恩政権にとっては明るい話題はなかった。足を引きずって会…

「慰安婦」日韓合意に歓迎論調の中で履行見守り評価保留した読、産
◆歩み寄る双方に課題 日本と韓国の大きな懸案となり相互不信の象徴だった慰安婦問題は「最終的、不可逆的に解決」することで妥結した。岸田文雄外相と韓国の尹炳世外相は28日にソウルで会談し、両政府の協議は合意に達した。また国…

普天間基地、中国の野心阻止へ解決を
安保情勢と普天間移設 沖縄の米軍問題を考える会代表 松谷秀夫(中) 普天間基地は正式には、米国太平洋軍海兵隊普天間飛行場と呼ばれている。面積は480㌶、標高は75㍍と高台にあり東日本大震災で発生した津波と同様な事態にお…

普天間移設問題、市民軽視の翁長知事に怒り
宜野湾市民訴訟の初公判 米軍普天間飛行場の移設問題で、同飛行場周辺に住む宜野湾市民12人が沖縄県に対し取り消しの無効確認と県と翁長(おなが)雄志知事に慰謝料を求める訴訟の初公判が22日、那覇地裁(森鍵一裁判長)で行われ…

恐ろしい医学界の思い込み
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 間違っていた脂肪論争 グルテンフリーは無意味 【ワシントン】連邦政府は1980年の「米国人のための栄養ガイドライン」で、飽和脂肪酸の悪影響について警告した。その時、公益活動家…

中国の動向、民族の生存拡大が戦略
安保情勢と普天間移設 沖縄の米軍問題を考える会代表 松谷秀夫(上) 中国は最近、南シナ海、南沙諸島(スプラトリー)に滑走路を、さらに中沙諸島および西沙諸島に漁村と称して軍事施設を建設(3000㍍級滑走路3本、レーダー施…

J・ブッシュ氏、資金が底突き、支持率も低下/Jeb Bush burns through campaign cash, slides in polls
ジェブ・ブッシュ氏は今年初め、豊富な資金を背景に最有力大統領候補とみられていたが、選挙運動のどこが間違っていたのか、共和党に何が起き、あの豊富な資金はどこに消えたのか振り返りながら1年の終わりを迎える事態となっている。…

安保法制、同姓合憲など今年の朝、毎、東京の論調を表す漢字は「虚」
◆「徴兵制」の虚言流す 今年の世相を表す漢字は「安」だったが、新聞はどうだろうか。むろん新聞は世相の鏡とされるから、「安」に異論はない。だが、それは表層のことで、その底流に「虚(きょ)」が横たわっていたように思えてなら…

回顧・2015年韓半島 目立った朴政権の中国傾斜
2015年の韓半島は北東アジアでの米中両大国の利害がぶつかる中、韓国の朴槿恵政権が中国に傾斜する一方、悪化の一途を辿(たど)っていた日本との関係が終盤に改善へ動きだした年となった。国内では襲撃事件や大規模な反政府デモな…

中国共産党は巨大な財閥
世日クラブ 世界の権力構造の変容と日中関係~歴史戦争は終わらない ノンフィクション作家 河添恵子氏 ノンフィクション作家の河添恵子氏はこのほど、世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代…

韓国の言論の自由を憂える
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 落ちる民主主義の評価 「産経」の次の朴裕河氏起訴 産経新聞の前ソウル支局長・加藤達也氏の無罪判決が下された。これに対し日本の政府関係者やメディアは韓国政府の日本に対する姿勢の変化…

海外情勢に左右される日本示す新潮の「最悪シナリオ2016」
◆「爆買い」消える予想 なんとなく持ちこたえた感のある2015年だったが、来年はいよいよ様々なところで取り繕ってきたものが綻びだしそうな予感がする。週刊新潮(12月31日、1月7日新年特大号)が「日本列島が蒼ざめる『最…

消えないトランプ氏の人気
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 憤懣募る米国民を代弁 テロ、格差、オバマ大統領に 不動産王ドナルド・トランプは共和党大統領予備選候補として「すぐに消える」はずであった。しかし、度重なる暴言…

対テロ連合創設するサウジの狙いに疑惑の目を向ける西側メディア
サウジアラビアが、中東、アフリカ、アジアの34カ国・地域から成る対テロ「イスラム軍事連合」を新たに結成すると発表した。標的は、イラク、シリアで勢力を維持し、世界各地でテロを実行している過激派組織「イスラム国」(IS)と…

小惑星「リュウグウ」目指す「はやぶさ2」、「衝突装置」で地下物質採取も
1年半滞在、20年末帰還へ 12月3日に地球スイングバイを行い、14日に小惑星「リュウグウ」を目的とする軌道に入ったことが確認された探査機「はやぶさ2」。目指す「リュウグウ」には、いつ到着し、何をするのか。また、どんな…

金星探査機「あかつき」 5年越し、「双子星」大気の謎解明へ
主エンジンの故障、破損による2010年12月7日の軌道投入失敗から、丸5年。今度は姿勢制御用の小型エンジンを使って、見事に雪辱を晴らし、金星周回軌道への投入に成功した「あかつき」。 今回の成功は、日本が地球以外の惑星…

テレビ報道の偏向是正、視聴者の声がカギ
新聞との相互批判できず 月刊誌の最新号に、テレビ報道に関する二つの論考が載っている。一つは右派の「WiLL」2016年2月号の「テレビは新聞社のプロパガンダ機関か」で、寄稿者は最近、保守系論壇での執筆活動が目立つ米カリ…

防げなかったパリ事件 驚愕のISサイバー活用
脅威の性質が変わる 今年はパリのシャルリ・エブドを襲った連続テロ事件で幕が明け、「イスラム国」(以下IS)によるパリ同時多発テロにより、グローバルな安全保障のあり方が劇的に変わろうとしている。 米国でのISに関連する…

新世代のX線天文衛星「アストロH」 “熱い宇宙”の成り立ちに迫る
新世代のX線天文衛星「アストロH」が来年2月12日に、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Aロケット30号機で打ち上げられる。アストロHは、2005年に打ち上げられたX線天文衛星「すざく(朱雀)」の後継機で、感度を約1…

対テロ戦に関与強める米軍、地上戦での役割も拡大
過激派組織「イスラム国」(IS)がロシア機爆破、パリ同時多発テロと国際テロ活動を拡大するなかで、米軍はISとの戦いを徐々に拡大している。オバマ米大統領は依然として米地上戦闘部隊は投入しないという原則を維持しているが、米…

寛容な東のイスラム圏を護れ
東洋学園大学教授 櫻田 淳 連関するISと南シナ海 重要な対インドネシア2+2 2015年の国際政治の焦点を二つの言葉で表現するならば、それは、「ダーイッシュ」(過激派組織IS=「イスラム国」=イスラミック・ステートの…

トランプ氏指名獲得を画策するオバマ、クリントン両氏/Obama, Clinton may be setting up Trump to win Republican nomination
オバマ大統領とヒラリー・クリントン氏は、共和党大統領候補指名争いで首位を走るドナルド・トランプ氏への攻撃を強化している。有権者の「恐怖と無知」を操り、反イスラムのレトリックで「イスラム国」のテロリスト募集を助けていると…
