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中国の野心、二つの100年構想で覇権構築へ
拓殖大学客員教授 野口東秀氏に聞く 5年間の第1期政権を終えた中国の習近平国家主席は、昨年10月の共産党大会で党規約に「習近平思想」を入れ、今月の全人代(全国人民代表大会)では憲法改正で国家主席の任期を撤廃するなど「強…
汚染深刻な比のリゾート地、大統領が「災害状態」宣言
フィリピンが誇るアジア有数のリゾート地が閉鎖の危機に直面している。杜撰(ずさん)なインフラ整備と観光客の増加で汚染が加速度的に進んでいることを懸念したドゥテルテ大統領が災害状態を宣言。改善が進まなければ長期間の閉鎖も辞…
台湾旅行法 米、台湾との関係強化へ
米国で、台湾との高官往来の法的裏付けとなる台湾旅行法が成立した。「一つの中国」を掲げる中国は強く反発、報復の可能性を示唆しているが、米国の中国問題専門家らは、民主主義体制の台湾を共産党一党支配体制に取り込もうとしている…
イスラエル、ガザ境界で続く攻撃の応酬
軍が地下トンネル破壊 イスラエルによる封鎖の続くパレスチナ自治区ガザの境界付近で武装組織とイスラエル軍との攻撃の応酬が続いている。イスラエル軍は、ガザ地区からイスラエル領内に延びる地下トンネルの破壊にも取り組んでいるが…
独連邦軍の戦略的予測2040、最悪シナリオはEU崩壊
日本大学名誉教授 小林 宏晨 多極間競争や二極化再現も ドイツ・シュピーゲル誌第45号(2017年11月4日)によれば、ドイツ連邦軍の研究グループは、連邦軍誕生以来初めて40年までの社会的・政治的傾向がなかんずくドイツ…
結党2年近づく民進、新党結成メド立たず
支持率も1%と低迷 民進党は27日で発足から2年を迎える。「野党勢力を結集し政権を担う新たな政党をつくる」という宣言とともにスタートしたが、昨秋の衆院選を機に3分裂。再結集を目指すものの安全保障などの主要政策での違いが…
プーチン氏4選、日露交渉で拙速を戒めた産経と再考を求めた朝日
◆明るい展望見られず 日本人にロシア嫌いが根強くあるのは先の大戦で日本と旧ソ連の間には日ソ中立条約が結ばれていたのに、終戦の1週間前に突然、これを破ってソ連軍が対日参戦し攻撃してきたこと。この攻撃でソ連軍は虐殺、強姦(…
走れ新幹線 日中、アジアでの鉄路の戦い
「日中高速鉄道戦、戦火は全世界で燃え上がる」 中国新華社通信のネット「参考消息網」は2016年、こんな見出しの記事を配信した。15年にインド初の高速鉄道(ムンバイ―アーメダバード)建設受注で、中国は日本に敗れた。中印…
辺野古移設工事差し止め訴訟、那覇地裁が県の訴えを“門前払い”
宜野湾市民は控訴願わず 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐり、県が国を相手取って工事差し止めを求めた訴訟で、県の訴えが却下された。さらに、2015年に翁長雄志知事がジュネーブで行った国連演説は…
ウマが合う国務長官をと A secretary of State with simpatico
レックス・ティラーソンが去り、マイク・ポンペオの出番となった。どこかで出版社が、彼のクビがどのくらい長くつながるかについての本の出版の準備をしている。ドナルド・トランプが相手では、それは、誰にも分からない。大統領は混乱…
元露スパイ暗殺未遂の波紋
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 英露関係一気に冷却化 娘が露から持参した品に毒か 英南西部ソールズベリー中心部のショッピングセンター前のベンチで4日午後4時ごろ、初老の男性と若い女性が意識不明で倒れているのが発見され…
自民党総裁選、安倍3選街道に逆風
竹下派の動向も影響 9月の自民党総裁選挙に向け、厚い支持基盤を背景に楽勝ムードすら漂っていた安倍晋三首相の3選街道に逆風が吹き始めている。党内第3派閥である額賀派の「竹下派」への衣替えによる影響や、学校法人「森友学園」…
東京都教育委員会、全国初の「はしうち教室」開設
不登校児童・生徒が対象、分教室型で運用 東京都教育委員会はこのほど、不登校児童・生徒に対する多様な教育機会を確保する観点から、調布市教育委員会が文部科学省から指定を受け、2018年4月に調布市立第七中学校(吉岡俊幸校長…
石川県立輪島漆芸技術研修所が研修生の作品展
金沢市の「石川県政記念しいのき迎賓館」で開催 金沢市の「石川県政記念しいのき迎賓館」では、石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)の卒業生による作品展が開かれている。同研修所は重要無形文化財保持者(人間国宝)の技術の伝承者…
辺野古移設反対派が選挙・裁判で負け続ける理由に目をつぶる地元紙
◆反基地で暮らし疲弊 プロ野球の名監督だった野村克也さんが語った「野村語録」に「負けに不思議の負けなし」というのがある。もとは平戸藩の9代藩主、松浦静山が著した剣術指南書「剣談」の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議…
イラクに新たなテロ組織
イラクで「白旗(ホワイトフラッグ)」と呼ばれる新たな武装組織が出現、過激派組織「イスラム国」(IS)に代わる勢力になるのではないかと懸念されている。 IS再組織化か 白旗は、イラク北西部と中部で昨年末ごろ活動を開始、…
増額続ける中国の国防予算
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 危機感と対抗心強める米 米中核軍拡競争を招く恐れ 中国では、第13期全国人民代表大会(全人代)の第1回会議が5日に北京で開幕し、李克強首相による政府活動報告では国家運営に当たり改革と成長の…
迷走する「男女共同参画」、 文科省の組織再編案にリベラル系女性団体が反対
文部科学省は昨年11月、来年度実施する組織再編で「男女共同参画学習課」を新設する「共生社会学習推進課」へ統合する案を発表した。これに対してリベラル色の強い女性団体や一部の国会議員、研究者などが反発。文科省は統合の方針は…
米中露の均衡で安定の時代に アーサー・ハーマン氏
「米国第一」を問う トランプを動かす世界観(7) 米ハドソン研究所上級研究員 アーサー・ハーマン氏(下) トランプ米大統領は米軍再建と経済再生に力を入れている。 トランプ氏は、第2次世界大戦や冷戦で世界を救ったのは米国…
正恩氏に核放棄の意思なし
米コラムニスト マーク・ティーセン 米朝首脳会談で圧力を 限定的な攻撃も トランプ大統領がマイク・ポンペオ氏を国務長官に指名し、今後、承認手続きが進められる。北朝鮮の独裁者、金正恩氏との会談を控えるトランプ氏に間もなく…
明治維新150年の回顧で負の部分を前面に出し解説するアエラ特集
◆和魂洋才の楽観主義 今年は明治維新から150年。アエラ3月12月号は「明治150年と言わないで」のタイトルで特集を組んでいる。 その中で政治学者の姜尚中さんが、今年各地で開催予定の記念行事や「明治の精神」について「…
ウィルソンの理想主義と決別 アーサー・ハーマン氏
「米国第一」を問う トランプを動かす世界観(6) 米ハドソン研究所 上級研究員 アーサー・ハーマン氏(上) トランプ米大統領は世界をどう見ているのか。 我々(われわれ)はこれまでとは全く異なる世界に向かっているというの…