オピニオン
仏教師殺害 社会の分断の深まりを懸念
パリ近郊の中学校付近で同校勤務の男性教師が殺害された事件は、教師が授業でイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を使ったことが犯行の動機だったとされている。 授業でムハンマド風刺画 教師は、ロシアのチェチェン人とみられ…
コロナ後の日本の広報外交
エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 移行期の学者ら招き研修 親日派の次期リーダーを養成 コロナウイルス感染が流行する前、国際防災会議のため、フィリピンへ行った。火山、台風、地震、土砂崩れなど…
大学生の大麻乱用 正しい知識で「興味本位」防げ
大学の運動部員による大麻乱用が相次いで発覚した。「興味本位」から軽はずみに手を染める若者が多くなっている昨今の風潮を象徴する不祥事だ。 学生に対する乱用防止教育が不十分な一方、ネットに溢(あふ)れる誤った情報の影響で…
今求められる魂のホームベース
名寄市立大学教授 加藤 隆 豊かな「我―汝」関係を 神仏の「呼びかけ」願う人間 流行歌はその時代の人々の願望を映すと言われる。流行歌研究によると、年代によって特徴的なフレーズが見られるという。1970年代は「花が咲く」…
iPS視細胞移植 光取り戻す治療の第一歩
神戸市立アイセンター病院は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)で網膜シートを作製し、目の難病「網膜色素変性」の患者に移植する世界初の手術を実施した。患者が光を取り戻すための治療法確立への第一歩だ。 60代女性の難病患者に …
日本学術会議 非政府組織化含め徹底検証を
自民党は、内閣府の特別の機関である日本学術会議の在り方を検証する「政策決定におけるアカデミアの役割に関する検討プロジェクトチーム(PT)」の役員会を初めて開いた。学術会議の改革は以前からの宿題であり、今回、会員候補6人…
「象牙の塔」の矜持か傲慢か
《 記 者 の 視 点 》 静岡県の川勝平太知事の「学歴差別」発言 「人間は学問をすると、バカになる」 昭和44年1月、東京大学本郷キャンパス安田講堂を占拠していた左翼学生と警視庁機動隊の攻防を映し出すテレビを見なが…
森鷗外の遺言と神道の死生観
乃木大将殉死で作風一転 生田神社名誉宮司 加藤隆久氏に聞く 世界で死者が100万人を超えたコロナ禍の中、思い出したのが「余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス」という森鷗外の遺言。宗教の核心は死生観で、日本人の生き方を宗…
米国 「孔子課堂」へ警戒呼びかけ
全米の学校運営者らに書簡 米国の国務省と教育省は13日、全米の高校以下の学校に設けられている「孔子課堂」の教育プログラムは児童・生徒らを狙った影響工作だとする書簡を、全米の学校運営者に送付、警戒を呼び掛けた。孔子課堂は…
尖閣領海侵入最長、日本は対中包囲網構築主導を
沖縄県・尖閣諸島沖の領海で中国海警船2隻が、2012年9月の国有化以降最長の57時間39分にわたってとどまった。政府は尖閣を守り抜くために実効支配の強化を急ぐとともに、国際社会において対中包囲網の構築を主導すべきだ。 …
沖縄革新の二枚舌を暴く
OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 浦添は認め辺野古は反対 埋め立てに善悪の区別はなし 現在の沖縄革新について論述する前に、1960年の第1次安保闘争から72年の祖国復帰実現までの沖縄近現代史に触れたい。 …
日本初の本格高地トレーニング施設 長野県東御(とうみ)市長 花岡利夫氏
長野県東御(とうみ)市長 花岡利夫氏 日本のトップアスリートは、短期間で心肺機能や筋肉機能を向上させるため海外の高地に出向き、トレーニングを重ねてきた。そのような中、長野県東御市に新設された湯の丸の施設は、標高1735…
深圳特区式典 民主主義国欺いた中国の40年
中国広東省深圳市で行われた深圳経済特区40年式典で演説した習近平国家主席が、中国と香港の「融合発展」を強調した。 香港国家安全維持法(国安法)の制定に加え、経済支配を強めることで香港の中国本土化を進めるとみられる。南…
女性への非道な犯罪、インド社会が揺れ続ける
先週、東京で日米豪印外相会談が開かれ、「自由で開かれたインド太平洋構想」、「4カ国戦略対話」が本格化しつつある。自由、民主、人権を旗印に、中国の拡大に対処しようというスクラム。その中でインドは大きなカギを握る。だが、そ…
学術会議の役割、機能を検証 井上信治万博・科学技術担当相
井上信治万博・科学技術担当相は13日、世界日報社を含む報道各社のインタビューに応じた。日本学術会議について、所管大臣として「期待される役割、機能を果たしているかを検証した上で、どういう制度がいいのかを考えていく」と述べ…
極超音速弾 日米は地域の安定へ開発急げ
ロシアは極超音速(ハイパーソニック)ミサイル「ツィルコン」の発射実験を初めて行って成功した。 極超音速とはマッハ5、つまり音速の5倍以上の速度のことで、既存の迎撃ミサイルでは撃ち落とすことが困難だ。日本や同盟国の米国…
「防衛白書」に目を通そう
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 自衛隊理解へ国民必読の書 日本取り巻く安保環境を詳述 わが国では、政府の国民への情報公開として各省庁は周知のように毎年「白書」(外務省は「外交青書」)を発出している。安全保障分野では「日本…
中国で現実となる『一九八四年』
目つぶるリベラル派の欺瞞 特別編集委員 藤橋 進 中国・内モンゴル自治区で、9月から教育の漢語化が強行され、反対するモンゴル族を当局は次々と逮捕・拘束している。子供を登校させない公務員は解雇、一般市民は融資を受けられな…
北の新型ICBM、最大級の警戒が必要だ
北朝鮮は朝鮮労働党創建75年に合わせ、首都・平壌で大規模な軍事パレードを行い、これまでに把握されていなかった超大型の移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)など新型兵器を登場させた。核・ミサイル開発の手を緩めない金正恩体制…
金正恩政権揺るがす水害・蛮行
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 一番軽い表現の「謝罪」 目当ては韓国からの食糧援助 朝鮮語に「ヤクサクパルダ」という言葉がある。意味は「すばしこい、こざかしい、小利口、如才ない」である。 射殺事件、異例の通知文 国…
ベルリン慰安婦像 日本との合意を蔑ろにするな
ドイツの韓国系市民団体「韓国協会」が首都ベルリン市内の公有地に、いわゆる従軍慰安婦問題を象徴する像を設置したことに対し、地元当局が設置許可を取り消して撤去を求めたと発表した。海外の公共の場での像設置は2015年の日韓慰…
最高レベルの研究機関で活性化 平沢勝栄 復興相
「関係人口」拡大にも意欲 平沢勝栄 復興相 平沢勝栄復興相は9日、世界日報社を含む報道各社のインタビューに応じた。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故の被災地復興に向け、国が福島県沿岸部で計画する国際教育研究拠点につ…
北方領土 あくまでも4島返還を目指せ
菅義偉首相は、就任後初のプーチン露大統領との電話会談で「北方領土問題を次の世代に先送りせず、終止符を打ちたい」と決意を表明した。 ロシアは北方領土に関する歴史認識や主権をめぐって強硬姿勢を示している。菅首相は4島返還…