オピニオン
新型コロナ第2波のロシア
ロシア研究家 乾 一宇 欧州諸国より低い致死率 経済活動活発化させ共生図る 欧州で新型コロナウイルスの第2波感染拡大の勢いが増している。 ロシアは、第1波が5月上旬に1日の感染者が1万人台に達し、その後感染者が徐々に…
本格改憲案示し議論深める 国民民主党代表 玉木雄一郎氏
本紙インタビュー 国民民主党の玉木雄一郎代表はこのほど世界日報社のインタビューに応じ、年末までに体系立った本格的な憲法改正草案を提示し、率先して改憲論議を深める意向を示した。また、国債を発行して科学技術や教育への投資を…
ナゴルノ停戦 紛争回避に合意継続の外交を
ロシアの仲介でアゼルバイジャンとアルメニアは、ナゴルノカラバフをめぐる紛争の完全停戦で合意した。 9月下旬から約1カ月半に及んだ衝突は、アゼルバイジャンの優勢な軍事攻撃を背景にアルメニアの占領地域の返還を認めさせたが…
日朝関係 拉致解決なしに改善はない
菅義偉政権発足後、北朝鮮との関係構築に関心が集まっている。拉致・核・ミサイル問題などで周辺国に深刻な脅威を与え続ける北朝鮮には、毅然とした態度で臨む必要がある。特に日朝関係最大の懸案である拉致問題では、「解決済み」と強…
あらゆる産業を下支えするITの役割が拡大
宜野湾市で「リゾテックおきなわ国際IT見本市」を開く 沖縄ITイノベーション戦略センター理事長 稲垣純一氏に聞く 10月29日から11月1日まで、沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市)で国内外のITソリューション…
蔡総統の「バトル・オブ・タイワン」演説
平成国際大学教授 浅野 和生 香港の戦いは終わった これから台湾の戦いが始まる 10月10日、例年のごとく、台湾の蔡英文総統は中華民国の双十国慶節で国民にメッセージを発したが、今年の蔡英文演説は、「バトル・オブ・タイワ…
バイデン氏 不正の疑い拭えぬ「勝利」
まれに見る激戦となった米大統領選は、民主党のバイデン前副大統領が当選に必要な選挙人の過半数(270人以上)を獲得したとして「勝利」宣言を行った。 しかし、バイデン陣営による郵便投票での不正を指摘する声が後を絶たない。…
英国史上、第1位の大富豪
獨協大学教授 佐藤 唯行 ユダヤの金貸しアーロン 巨額の未回収債権、国王が没収 英国史上、最大の金持ちと聞いてロスチャイルド家の名を想起する方は多いだろう。けれどそれは正しくない。英紙『サンデー・タイムズ』の「英国史上…
台湾に高性能無人機売却へ 米政府承認
対中防衛力を強化 米政府は、台湾防衛の強化をさらに進め、ミサイル発射が可能な高性能無人機MQ9「リーパー」を含む武器売却計画を承認、議会に通知した。MQ9の台湾への売却は初めてで、4機で総額は6億㌦。 リーパーは、長…
国産旅客機 効率的な開発体制を整えよ
三菱重工業が、国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発凍結を決めた。 開発が遅れていた上、新型コロナウイルスの流行で旅客需要が急減し、当分の間は開発しても発注が見込めないと判断したためだ。 納…
科学者の国防無知 学術会議は正しく対応すべきだ
《 記 者 の 視 点 》 「研究成果は、時に科学者の意図を離れて軍事目的に転用され、攻撃的な目的のためにも使用されうるため、まずは研究の入り口で研究資金の出所等に関する慎重な判断が求められる」 今、話題の日本学術会…
いじめはなくならない
いじめ見過ごさない大人に 『こども六法』著者 山﨑 聡一郎氏に聞く 文部科学省が10月22日に公開した「問題行動・不登校調査」で、全国の小中高校などが2019年度に認知したいじめの件数が過去最多を更新したことが分かった…
中国5中総会 強権統治と膨張主義に対抗を
中国共産党の第19期中央委員会第5回総会(5中総会)で、次世代指導者の要職への起用は発表されず、22年の党大会後も習近平国家主席(党総書記)の3期目続投が確実視される状況になった。日米をはじめとする国際社会は、習氏独裁…
英国のEU離脱と漁業への影響
一般社団法人生態系総合研究所代表理事 小松 正之 水産物の輸出入で混乱も 英水域から他国漁船締め出しへ ブレグジット(Brexit)は英国の欧州連合(EU)からの離脱で、2016年6月の国民投票の結果、52%の国民が離…
米大統領選 建国の精神に基づく政治を
4年に1度の米大統領選の投開票が行われた。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領が激戦州で競り合っている。 勝敗を左右するラストベルト(さび付いた工業地帯)3州などで開票作業が遅れているため、雌雄を決する…
「日本人は国守る覚悟決めよ」
ウクライナ出身アンドリー氏講演 憲法改正を考える集会 都内 日本国憲法公布から74年を迎えた3日、若者たちが憲法改正について考える「改憲実現オンライン集会2020」(主催=同実行委員会、後援=勝共UNITE、国際勝共連…
核兵器禁止条約 核抑止否定は受け入れられぬ
核兵器禁止条約の批准書や受託書を国連に寄託した国・地域が発効に必要な50に達し、条約は来年1月22日に発効することになった。 核兵器の使用や保有を初めて違法化する国際条約となるが、加盟国以外に効力は及ばない。北朝鮮の…
露のシリア軍事介入から5年
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 政治的解決の展望見えず 戦後復興への資金調達は困難 ロシアがシリア内戦に軍事介入して今年で5年目に当たる。プーチン政権は、1980年に締結されたソ連・シリア友好協力条約に基づいて、ソ連…
コロナ禍と文化 活動継続と新しい形模索を
きょうは文化の日。新型コロナウイルスの感染拡大で文化活動が大きく制限され、舞台芸術などが苦境に置かれている。活動継続と「新しい日常」での活動形態の模索が求められる一方、文化について根本的に問い直す機会ともなっている。 …
バイデン候補絶賛の悪質メディア
エルドリッヂ研究所代表、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 不都合な事実には触れず 米誌、大統領選直前に情報操作 米大統領選を約2週間後に控えた10月19日、半世紀にわたって音楽や文化をはじめ、社会問題、政治問題な…
「大阪都」再度否決 経済浮揚への改革は必要だ
大阪市を廃止して四つの特別区に再編する「大阪都構想」の是非を問う2度目の住民投票が行われ、反対が多数となった。このため、現在の市が存続することとなった。 都構想を推進してきた日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)…
オーウェルの予言した国家
哲学者 小林 道憲 共産革命から全体主義へ 失われる言論・思想・良心の自由 ジョージ・オーウェルが1945年に出版した小説、『動物農場』は、共産主義革命の過程とその結果を巧みに寓話(ぐうわ)化したものであった。そこでは…
日米豪印演習 自由を守る上で欠かせない
インド国防省は、米軍・海上自衛隊と毎年実施している合同海上演習「マラバール」について、今年はオーストラリアが参加すると発表した。 海洋進出などで覇権主義的を動きを強める中国を念頭に「クアッド」と呼ばれる日米豪印の連携…