オピニオン
香港民主派逮捕、感染対策を弾圧に利用するな
新型コロナウイルス感染拡大への対策で公共の場で5人以上の集まりが禁止された香港で、昨年の逃亡犯条例改正に反対する一連のデモを支持した民主派団体の重鎮ら15人が一斉逮捕された。中国共産党政権の意向を受けた香港当局の摘発と…
辺野古設計変更、移設実現へ着実に工事進めよ
防衛省沖縄防衛局は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画について、埋め立て海域の軟弱地盤改良に伴う設計変更を沖縄県に申請した。 一連の工事には9年以上の工期が必要となるほか、関連施設の整備など…
鈴木貫太郎に学ぶ首相の重責
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 昭和天皇から厚い信頼 大東亜戦争幕引きの立役者 阪神・淡路大震災の時の村山富市首相、東日本大震災の時の菅直人首相、今回の武漢ウイルス対応に追われる安倍晋三首相。リー…
米軍コロナ拡大、日米は中国への警戒強化を
アジア太平洋地域で活動する米海軍空母で新型コロナウイルスの感染が発生し、米軍の展開能力が削(そ)がれる中、中国軍による挑発的な動きが増えている。 感染拡大が続く中であるが、日米両国は中国に対する警戒を強化すべきだ。 …
真の教育改革とは何か
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会名誉会長 久保田 信之 「教育そのもの」の議論を 広い視野と豊かな感受性育てよ 安倍晋三首相はかつて「教育再生会議」を招集して、緊急を要する教育改革の課題を①教員免許更新制度②…
韓国与党圧勝、対日強硬続くなら毅然と臨め
韓国の総選挙で革新系の与党「共に民主党」が単独過半数の議席を得て圧勝した。選挙は文在寅政権に対する中間評価の意味を持っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で政策論争はかすみ、危機管理に対する政権への期待感が与党に集ま…
チャーチルのシオニズム
獨協大学教授 佐藤 唯行 社会主義に対する解毒剤 ユダヤ人問題の別の解決策に 英国の政治家の中でチャーチルほどシオニズムを一貫して支持した者はいなかった。植民相在任中には、パレスチナのユダヤ人入植地で電化を中心とするイ…
一律10万円、スピード感持ち確実に給付を
安倍晋三首相は、すでに閣議決定していた令和2年度補正予算案を組み替える意向を明らかにした。 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急経済対策に盛り込む国民への現金給付について、減収世帯などを対象にした30万円給付を取…
緊急事態全国に、オールジャパンで国難克服を
安倍晋三首相は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、緊急事態宣言の発令地域を全国47都道府県に拡大した。 先に東京など7都府県を対象に発令されたが、地方での感染急増を受けての措置だ。期間は5月6日まで。国難を克服す…
新型コロナとの戦争
《 記 者 の 視 点 》 管理社会と違う勝利の方式示せ 先週金曜の朝、何気なく見ていたテレビ(NHK放送)で衝撃的な画面を見た。 中国・上海で行われた男女数人ずつがテーブルを囲む飲み会で、皆が一斉にスマホに表示され…
世界に誇れる日本のデザイン
需要に応え柔軟に進化 d47 MUSEUM館長 黒江 美穂さんに聞く 「日本初のデザイン物産美術館」が、東京・渋谷のd47(でぃーよんなな) MUSEUM(渋谷ヒカリエ8階)にオープンして8年がすぎようとしている。「4…
同性パートナー制度 「性」を混乱させて危険だ
わが国の性秩序を乱すとともに、結婚制度を混乱させる制度が全国に広がりつつある。同性のカップルを結婚相当の関係と見なす「パートナーシップ制度」だ。いわゆる「LGBT」(性的少数者)の活動家による働き掛けを受け、その考え方…
金正恩政権の“貧者の虚勢”
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 「コロナ感染ゼロ」と吹聴 実際は病死者・餓死者続出か 中国武漢市で発生した新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっており、やがて地球の全国家・地域にまで感染する勢いだ。テレビや新聞に感…
米の拠出金停止、WHOの中国偏重を是正せよ
米国のトランプ大統領は、世界的に感染拡大した新型コロナウイルスへの世界保健機関(WHO)の対応を検証するとともに、その間の拠出金を停止すると発表した。発生地の中国で隠蔽(いんぺい)により初動が遅れた一方、WHOの中国寄…
新型コロナ研究 中国が公開を制限
中国政府は、新型コロナウイルスの発生源に関する研究の公開を制限する新たな規制を研究所、大学などに通告したことが明らかになった。隠蔽(いんぺい)の新たな兆候とみられ、中国当局が発表した感染・死者数も実際よりも大幅に少ない…
世帯現金給付、必要な人に行き渡るのか
政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、事業規模で総額108・2兆円の緊急経済対策を決めた。目玉は所得が急減した世帯への現金30万円給付だが、住民税非課税世帯の収入を基準にしたため制度が分かりにくく、また支給対象が限…
コロナ禍の国際政治への影響
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 米の対中抑止力が低下も 中国、海軍演習行い挑発的行動 中国武漢市を発症源とする新型コロナウイルスによる肺炎(コロナ禍)は、今日100カ国以上に伝播(でんぱ)が拡大し、感染者180万人、死者…
コロナで問われる報道の自由
抑圧は論外、人命最優先を もし中国に報道の自由があったなら、世界的コロナ大感染は多分起きていなかっただろう――国際NGO「国境なき記者団」(RSF)は、感染の経過やシミュレーションの研究などをもとにこう主張している。 …
北最高人民会議、変わらぬ軍事重視に警戒を
北朝鮮で国会に相当する最高人民会議が平壌の万寿台議事堂で開かれ、新型コロナウイルスの感染拡大への対応が重要議題として討議された一方、軍事重視を鮮明にさせた。 金正恩朝鮮労働党委員長はいかなる状況下でも軍事力増強を体制…
真実追究を怠る日本メディア
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ ギャルポ 中国政府の主張垂れ流す 新型コロナ蔓延の責任追及を 世界中が中国発の新型コロナウイルスに侵され、国家・民族を超えて人類は大きな危機にさらされている。日本でも感染拡大に伴い…
接触8割削減、休業実施し外出自粛徹底を
新型コロナウイルスの感染爆発を防ぎ終息へと向かわせることができるかどうかは、人と人の接触を7割から8割削減することにかかっている。東京都などが行った6業種への休業要請に事業者が応え、国民一人一人が外出自粛を徹底していか…
武漢封鎖解除、感染再拡大への懸念拭えぬ
中国共産党政権は、世界で最初に新型コロナウイルスの感染が拡大した湖北省武漢市の封鎖措置を約2カ月半ぶりに解除した。しかし、武漢市の感染者についてのデータには疑問符が付く。感染再拡大への懸念は拭えない。 死者数は政府発表…
「緊急事態宣言」の効果 国難モードに切り替わったか
《 記 者 の 視 点 》 「茹(ゆ)でガエル理論」というのがある。カエルを熱湯に入れると、驚いて直(す)ぐに飛び跳ね逃げるが、冷たい水に入れて徐々に水温を上げていくと、カエルは熱湯になるのに気付かず、茹でガエルになっ…