オピニオン
インド太平洋戦略、日米は地域安定に貢献せよ
シャナハン米国防長官代行はシンガポールで開かれた「アジア安全保障会議」で、新たなインド太平洋戦略を発表した。 他国の主権を無視した中国の威圧的行動に対して「ネットワーク化された安全保障構造」の構築を目指すとしている。…
ロシア機炎上事故の背景
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 評判悪かったSSJ100 着陸装置とエンジンに難点 モスクワ北西部のシェレメチェボ国際空港に5月5日夜、アエロフロート・ロシア航空の旅客機が緊急着陸し炎上、乗客73人、乗員5人の計78…
北方領土、露の軍事拠点化は許されない
日露両政府は東京都内で外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開き、北朝鮮の非核化に向け連携を確認するとともに防衛交流強化で一致した。 だが、日本固有の領土である北方領土が返還されない限り、ロシアとの信頼関係の構築は困…
日米同盟、地域の平和へ結束強化を
令和初の国賓として4日間の日程で来日したトランプ米大統領は最終日、安倍晋三首相と共に海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)を訪れ、停泊中のいずも型護衛艦「かが」に乗艦した。 米大統領の自衛艦乗艦や、日米首脳がそろっ…
千日で初心、万日で極める 父―大山倍達
アーティスト 大山 恵喜氏に聞く 空手家としてその道を極め戦後、極真カラテを世界に広めた大山倍達氏が亡くなって25年が経(た)った。その娘であるアーティストの大山恵喜氏に、その生きざまと空手に対する思い入れを聞いた。 …
韓国軍単独訓練、対北抑止弱める危険行為
韓国が自ら北朝鮮への抑止力を弱めていると言われても致し方あるまい。韓国軍は単独で4日間にわたって災害やテロなど有事を想定した大規模合同訓練「乙支太極演習」を行った。米国と合同で行ってきた定例の指揮所演習「乙支フリーダム…
なぜ沖縄に広大な米軍基地が
沖縄大学教授 宮城 能彦 本土移転阻んだ憲法9条 読み方で印象変わる新聞記事 モノゴトは立場や角度を変えてみると全く別のものに見えてくる。あるいは、立場を変えて見たり考えたりすることで全く正反対の印象を受けることがある…
米中朝が無視する文大統領
今回、トランプ米大統領の日本訪問は、日米同盟を強化して東アジアの地域安保と平和をより堅固にする契機となった。トランプ氏は訪日期間中、安倍晋三首相と毎日のように食事を共にしながら強い同盟関係をアピールした。 日本は中国…
欧州議会選挙、統合維持し台頭勢力と調整を
欧州連合(EU)の欧州議会選挙が行われ、中道右派・左派の主流2会派の議席が初めて過半数を割り込んだ。 しかし、親EU派は依然、各派合わせて多数を占めていることから、伸長したEU懐疑派の主張も問題提起として統合維持に向…
ゴルファー比率と経済 米人種間格差が縮まらない
先月、ゴルフの祭典、マスターズ・トーナメントで14年ぶり5度目の優勝をしたタイガー・ウッズ選手は今月、トランプ大統領から民間人への最高の勲章を授与された。米フォーブス誌の「’18年の米国で最も裕福なセレブ」…
川崎通り魔、規範意識高め凶悪犯罪防止を
川崎市多摩区の小田急線登戸駅周辺で、スクールバスを待っていた小学生ら19人が男に次々と刺され、小学6年女児と別の児童の父親である外務省職員が死亡した。襲撃された子供たちが味わった恐怖と苦痛を思うと激しい怒りを禁じ得ない…
米中貿易戦争、団結する米国
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 強硬姿勢貫くトランプ氏 議会・諜報機関・軍と思惑一致 アメリカの対外政策を読み解くのは簡単ではない。「アメリカ」とは政権なのか、大統領なのか、議会、共和党か民主…
トランプ氏来日、令和時代も緊密な日米関係を
トランプ米大統領が令和最初の国賓として来日した。 皇居では天皇、皇后両陛下と会見した。天皇陛下は「私の即位後の最初の国賓として大統領をお迎えできることをうれしく思います」と述べられた。新たな時代において、日米両国の緊…
「御代替わり」をどう教える
麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 官民協力し教材作成急げ 子供たちに正しい知識・情報を 4月22日、天皇陛下の御退位および皇太子殿下の御即位に合わせ、文部科学省は全国の都道府県教育委員会などに向けた通知で、「国民こぞ…
英首相辞意、EU離脱で問われる国家理性
メイ英首相が欧州連合(EU)離脱をめぐる混迷の責任を取り辞意を表明した。7月までに後継首相が決まる。 この問題では、2016年6月に国民投票でEU離脱が決まって以降も、国民の分断は深まっており、誰が後継となっても困難…
衆参ダブル選の心理戦争、国家の命運懸ける安倍宰相
警視庁担当の事件記者だった時に、突然、「賭博」の解説記事を書く仕事を命じられた。品行方正というわけではないにしても麻雀もパチンコもやったことがない。慌てて捜査4課の賭博専門刑事の下に日参して花札や骰子を使うチンチロリン…
スリランカの「ガマダ」に学ぼう
エルドリッヂ研究所代表 政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 官民協力し地域活性化 若者のエネルギーと知性活用 復活祭祝日の4月21日、スリランカの国際ホテルや複数の教会で起きた恐ろしいテロ事件に世界は震撼(しんかん…
新START延長交渉、中露の核増強に懸念
中国の核戦力増強への懸念が高まり、ロシアによる新戦略兵器削減条約(新START)違反の可能性が指摘される中、トランプ政権はこの条約を延長するかどうかの検討を進めている。 トンプソン米国務次官(軍備管理・国際安全保障担…
大麻の危険性、誤った情報に惑わされるな
東京都世田谷区の自宅で大麻を所持していたとして、関東信越厚生局麻薬取締部は、大麻取締法違反(所持)容疑で、アイドルグループKAT-TUN(カトゥーン)の元メンバー田口淳之介、女優の小嶺麗奈両容疑者を現行犯逮捕した。 …
野党候補一本化 共産の力借りて政権取れるのか
《 記 者 の 視 点 》 共産党が今月、衆議院と参議院で議決した天皇陛下の御即位を祝う「賀詞」奉呈に賛成した。 3カ月ほど前に衆参両院で行われた、前天皇(現、上皇陛下)の在位30年に感謝と慶祝の意を表す「賀詞」の議…
日韓外相会談、韓国の誠意ある対応が必要
河野太郎外相はパリで、韓国の康京和外相と会談した。この中で韓国人元徴用工問題について、1965年の日韓請求権協定に基づく仲裁委員会の設置に応じるべきだとの日本側の立場を説明。早急に解決策を講じるよう求めた。 日本は仲裁…
望ましい日韓関係をつくるには
“誠信外交”キーワードに 元駐日韓国大使 申珏秀氏 講演要旨 “戦後最悪の状況”が続く日韓関係。北朝鮮の核問題や中国の海洋覇権などによって、東アジア情勢が揺らぎを見せ、さらに自由主義に基づいて価値を共有してきた日韓両国…
認知症大綱案、安心して住める環境整備を
政府は新たに策定する認知症対策大綱の原案をまとめ、70代の人口に占める認知症の人の割合を2025年までに現状より6%減らす数値目標を初めて設定した。 6月に関係閣僚会議を開催し、大綱をまとめる。 予防と共生の二つを柱…