オピニオン
世界各地で全体主義が台頭
第2次世界大戦以降のどの米大統領も、反政府勢力や内乱を支援するために、極秘で介入を行っていた―。フロリダ州タンパ近郊の特殊作戦軍にある統合特殊作戦大学が行った調査報告で明らかになった。 報告書「抵抗運動への支援―戦略…
米の対中制裁関税、中国は不公正な慣行改めよ
トランプ米政権は、中国からの輸入品2000億㌦(約22兆円)相当に課している追加関税を10%から25%へ引き上げた。中国からの輸入品すべてに追加関税を課す準備も始めた。 いずれも知的財産権の侵害を理由とした制裁措置で…
日本は「一帯一路」拒否明言
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 曖昧な姿勢利用する中国 習政権の延命を間接的に助勢 読者の皆様がこの新聞を目にする頃、時代は平成から令和に変わっているだろう。チベット語の発音ではレワという言葉に近く、そ…
北弾道ミサイル、国際社会は圧力を強めよ
米国防総省は、北朝鮮が9日に発射した短距離ミサイルとみられる飛翔体について「複数の弾道ミサイル」だったと断定した。岩屋毅防衛相も「短距離弾道ミサイルを発射したとみられる」と述べた。 弾道ミサイル発射は国連安全保障理事…
“LGBTバブル”の要因 混乱を生む概念の曖昧さ
《 記 者 の 視 点 》 東京都などで組織する「東京都人権啓発活動ネットワーク協議会」は9日、憲法週間(5月1日から7日まで)の行事を中央区で開催した。「性自認や性的指向に関する人権問題についてあらためて考えるきっか…
イラン核合意、核開発阻止へ多国間の連携を
米国がイラン核合意から離脱して1年。制裁を強化する米国と、反発を強めるイランとの間の緊張が急速に高まっている。 一部履行停止を表明 イランのロウハニ大統領は、核合意で定められた低濃縮ウランと重水の国内保管量の上限を今…
強制不妊問題の徹底検証
優生思想に向き合うきっかけに 市民の人権擁護の会(CCHR)日本支部代表世話役 米田 倫康氏に聞く 旧優生保護法下で障害者らが不妊手術を強制されるなどした問題で、被害者に一時金を支給する救済法が先月成立した。人の生殖機…
WTO改革案、日本が議論をリードせよ
韓国による福島など8県産水産物の禁輸に関して、世界貿易機関(WTO)上級委員会が日本逆転敗訴の判断を出したことを受け、日本政府が先月中旬、WTO側に紛争処理システムの改革案を提出していたことが明らかになった。 機能不…
自ら首を絞める北朝鮮の挑発
4日午前9時06分、北朝鮮は元山半島から東に向け複数の短距離ミサイルを発射。これにより、金正恩朝鮮労働党委員長が自ら表明した南北和平と非核化の約束はすべて嘘だったことが分かった。 韓国に対する威嚇であり、文在寅大統領…
INF条約破棄の波紋
ロシア研究家 乾 一宇 米の対応で日本にも影響 露、イージス・アショアを警戒 米露間の中距離核戦力(INF)全廃条約について、トランプ米大統領同様、プーチン露大統領も、3月4日、条約の履行停止の大統領令に署名した。条約…
海洋プラごみ対策、実態つかみ効果的戦略を
インタビューfocus 自民党環境部会長 とかしきなおみ氏 ウミガメの鼻に刺さったストロー、クジラの腹の中に大量に溜(た)まったビニール袋――近年、こうした衝撃的なニュースやレジ袋有料化などで国民生活に影響を与え、関心…
原発対テロ施設、安全対策強化が急がれる
原子力規制委員会は原子力発電所のテロ対策施設について、期限までに完成しなければ運転中の原発の停止を命じる方針を決めた。 完成の期限延長認めず 今回の方針は、電力会社が期限までに完成できないとの見通しを示したことを受…
米「対中危機委」、脅威に対する理解広めよ
米議会関連の外交政策組織として3月に「現在の危機に対応する委員会:中国」が設立された。米国で浸透工作を行う中国共産党政権の戦略に対して、より強力な外交、防衛、経済措置を取らなければならないと提言している。 共存する希望…
反米感情あおるホルツァー氏
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 芸術をプロパガンダに利用 祖国への憎しみに満ちた作品 スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館は、アメリカ建築の最高傑作だ。米国人建築家フランク・ゲーリー氏が設計し、チタンの板を使った…
令和の時代の平和を考える
元統幕議長 杉山 蕃 集団安保への協力不可欠 宇宙・サイバー防衛力構築も 平成の御代は、30年の歴史に終止符を打った。上皇陛下が御退位を目前に、在位30年を顧みて、「平成が戦争の無い時代として終ろうとしている事に心から…
電磁攻撃に弱い米国の送電網
米空軍のクワスト教育・訓練軍司令官(中将)は空軍が開催した電磁パルス(EMP)の脅威に関する専門家会合で、米国の電力網は、中国、ロシアからの核爆発によるEMPや戦術的電磁兵器の攻撃、磁気嵐に対して脆弱(ぜいじゃく)であ…
北の飛翔体発射、武力挑発再開は容認できない
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は日本海に面する東部の元山付近から飛翔体を北東方向へ数発発射し、沿岸から約70~240㌔の海上に落下した。北朝鮮は2017年11月に「火星15号」と称する大陸間弾道ミサイル(ICBM)…
ロシアの特殊作戦軍SOF
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 クリミア併合の立役者 高度な能力持つ独立した組織 米国陸軍の特殊部隊「デルタフォース」の存在はよく知られている。主に対テロ作戦を任務とするが、湾岸戦争(1990~91)、アフガニスタン…
こどもの日、真の人間性と実力の涵養を
きょうは「こどもの日」。令和の時代が幕を開けてから最初の端午の節句である。「子供たちが集まって劇をするということは、楽しい遊びであると同時に、おたがいの勉強であるということを忘れないようにしたい」(劇作家・岸田国士)。…
教員の働き方改革 “チーム学校”で授業充実を
《 記 者 の 視 点 》 新聞業界では、「鬼のデスク、仏の部長」という言葉がある。鬼のデスクは現場記者のトップであるが、会社の上層部と部下をつなぐ中間管理職。有能であり、若い記者を厳しく指導、育てる役回りで、時には部…
日本企業資産現金化、韓国政府は収拾策を示せ
日本統治下で強制徴用されたという朝鮮半島出身者とその遺族らが起こした元徴用工訴訟で、差し押さえた日本企業の韓国内資産を現金化するため、原告が日本製鉄(旧新日鉄住金)と不二越の資産売却を命じるよう現地の裁判所に申し立てた…
文明史視点から憲法論議を
憲法改正 大阪国際大学名誉教授 岡本 幸治氏に聞く 憲法改正を目指す自民党の日本国憲法改正草案について、日本近現代政治史・政治思想が専門の岡本幸治氏は、日本占領下にアメリカの文明観に基づいてつくられた現憲法の枠を出てい…
憲法記念日 令和に国柄を愛し守る条文を
令和の時代となって最初の憲法記念日を迎えた。昭和、平成を経て72年の歳月を数える日本国憲法の第1章「天皇」の条文の定めにより即位されるのは、新天皇陛下で2代目、「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」としてお務めをされ…