オピニオン
「死」の意味を考える
哲学者 小林 道憲 生と死は表と裏の関係 終わりではなく一つの過程 18世紀末のパリの墓地整理のため姿を消したサン・イノサン墓地は、教会広場と納骨堂からなる墓地で、パリの住人たちが幾世紀にもわたって埋葬された聖地であっ…
憲法記念日 占領期制定の欠落点解消を
新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)により、わが国でも緊急事態宣言が発令される中で73回目の憲法記念日を迎えた。 日本国憲法をめぐる改憲派、護憲派の恒例集会も感染対策のため各地で自粛されているが、憲法に非常…
共同開発ミサイル、日米は一層の防衛体制強化を
日本と米国が共同で開発した新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」について、米国のロバート・スーファー国防次官補代理は、北朝鮮を念頭に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を想定した初の迎撃実験を今年の夏に行う方針を明らかにした…
マン島TTレース、自分磨いて結果出す
オートバイレーサー 山中 正之さんに聞く 1907年からイギリス・マン島で開かれ、世界最古の一番危険なレースと言われる「マン島TTレース」。普段は生活道路として使われている公道を封鎖して設けた約60キロの周回コースをバ…
御即位1年、試練越え輝く令和の御代を
天皇陛下が即位されてから、きょうで1年を迎えた。 現在は新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの御公務が中止や延期となっている。陛下の御健康が守られ、一日も早く新型コロナが終息して御公務が再開されることを祈念したい。 …
武漢ウイルス禍への「日本型」対応
東洋学園大学教授 櫻田 淳 諸外国は否定的な評価 問い質される戦後日本の歩み 武漢ウイルス禍の「パンデミック」に際して、日本政府の対応方針は、結局のところは、日本国民各層に「自粛」を要請することに集約されていた。 4…
新型コロナウイルス、武漢研究所流出が最有力
米政府が、新型コロナウイルスの発生源は中国・武漢の研究所の「可能性が最も高い」と分析していることが、ワシントン・タイムズが入手した報告書から明らかになった。 新型コロナ米政府分析 中国当局の隠蔽指摘 報告書は、公開さ…
WHO改革、国際社会は公正な運営を促せ
新型コロナウイルスへの対応で「中国寄り」との批判を受ける世界保健機関(WHO)について、各国首脳が改革の必要性を訴えている。 WHOはこうした声に真摯(しんし)に耳を傾け、公正な運営に努める必要がある。 極左出身の…
昭和の日 激動の時代に学び国難克服を
きょうは昭和天皇の誕生日「昭和の日」である。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日である。新型コロナウイルスという、かつて経験したことのない国難に直面する日本だが、「激動の昭和」に…
感染ゼロの国々の実情は? 北朝鮮には報告を求めよう
世界保健機関(WHO)の新型コロナ状況報告で、26日現在感染が報告されているのは179カ国と33地域(WHO-中国蜜月関係のせいで、台湾の名はどこにもない)。感染報告ゼロは15カ国だ。だがこの15カ国もそれぞれに問題を…
コロナが揺さぶる米大統領選
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 米中関係の悪化に拍車 問われる医療、雇用、選挙制度 勢いが止まらない新型コロナウイルスの感染拡大、そして跳ね上がる死者数はアメリカの大統領選挙の動向にも影響を与…
ウイルス発生源、中国の隠蔽は許されない
新型コロナウイルスの発生源について、真相究明を求める動きが国際社会で広がっている。 中国はこうした動きに応じようとしていないが、都合の悪い事実を隠蔽(いんぺい)する意図があるとすれば許されない。 豪首相が国際調査を…
「憲法の変遷」と日本の安全保障
日本大学名誉教授 小林 宏晨 「非常事態法」の制定を 新法の中に自衛隊位置付け 世界190数カ国の中、自国の安全保障に配慮しない国家は存在しない。カトリックの総本山バチカン市国でさえ、なかんずくスイスのカトリック兵士に…
コロナ禍で激発した「遺恨試合」
首相“退陣意向”表明が裏目に 疫病、恨み、嫉(ねた)み、憎しみ、遺恨、私利私欲、悪巧みなど、この世に蔓延(はびこ)る、あらゆる「災い」は、ギリシャ神話に拠(よ)れば、全能の神ゼウスが地上に寄越(よこ)した「パンドラの箱…
コロナとDV、世界的課題への対応を急げ
新型コロナウイルスの感染拡大の収束には、外出自粛が欠かせない。 一方、休校の長期化や在宅勤務などによるストレスの影響で、児童虐待やDV(ドメスティックバイオレンス)被害のリスクが高まっている。極めて憂慮すべき事態であ…
令和の時代を生きる養生訓
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 大切な“心の穏やかさ” 「今・此処」を受け入れ専念 “降る雪や明治は遠くなりにけり”とは、中村草田男の句であるが、何時(いつ)しか昭和も遠くなりつつある思いが去来するこの頃である…
大型連休 外出自粛要請へ積極的協力を
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、5月6日までの大型連休に入った。連休中ではあるが、新型コロナの収束に向けて外出は極力控えたい。 緊急事態の延長不可避か 国内では25日、午後6時までに新たに212人の感染者が確認…
遅い政府の新型コロナ対策 決断力・実行力ある指導者出現を
《 記 者 の 視 点 》 古来、悪い医者は人を殺す、普通の医者は人の命を救う、良い医者は国を憂い、国を救う、と言われる。良い医者を超えた、本物の医者の出現を待望する。本紙22日付1面の「特報」で書いた「抗体検査キット…
福知山線事故15年、改めて「安全最優先」を胸に
乗客と運転士合わせて107人が死亡し、562人が重軽傷を負ったJR福知山線脱線事故から、きょうで15年となる。 悲惨な事故を起こしたJR西日本をはじめとする全ての公共交通機関は、改めて「安全最優先」の言葉を胸に刻んで…
八幡神社が全国に広がった理由
人と地域、国を守る神の歴史 市谷亀岡八幡宮宮司 梶 謙治氏に聞く 八幡神は源氏の氏神、武運の神として武士に崇敬(すうけい)され、各地に八幡神社・八幡宮が建てられた。八幡神は誉田別命(ほんだわけのみこと)とも呼ばれ、第1…
中国 コロナサンプルの提供拒否
米 研究所の公開を要求 ポンペオ米国務長官は22日、中国政府に新型コロナウイルスのサンプルの提供を要求するとともに、新型コロナの発生源ではないかとみられている国内の研究所の調査の受け入れを要求した。 ポンペオ氏は国務…
米の対北制裁法 圧力の実効性に期待したい
米国で北朝鮮に対する新たな制裁法が発効した。北朝鮮と取引したり、その取引を助けたりした第三国の個人や金融機関を処罰する、いわゆるセカンダリーボイコットが主な狙いだ。国際社会による制裁網をあの手この手でかいくぐっている北…
中小企業こそインターンを
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 人材確保の最良の方法 後継者不足による倒産回避へ 近年、日本でインターンシップが増え、その内容や機会が拡大している。リクルート社がまとめた「就職白書201…