オピニオン
辺野古移設、在沖米軍の重要性伝えよ
安倍晋三首相は沖縄県の翁長雄志知事と会談した。翁長氏の知事就任後、首相との直接対話は初めてだ。 首相と翁長知事が会談 翁長氏は、昨年の名護市長選や知事選など移設反対派が勝利した一連の選挙結果を踏まえて「米軍普天間基地…
高浜原発仮処分、再稼働に向けて準備進めよ
運転停止中の関西電力高浜原発3、4号機に対し、福井地裁(樋口英明裁判長)は再稼働差し止めを命じる決定を出した。しかし原発の安全審査については、過去「行政の判断を尊重すべき」という最高裁判決が出ている。それに照らすと今回…
子を持て余す若い親 子育ての真髄を知らず
幼児が泣く時の理由 友人の紹介で、元北海道教育長・吉田洋一氏を訪ね、戦後の教育についての問題点を話し合った。現職引退後のボランティア活動で、若手教師や教師志望の学生たちを集め、某大学講堂を借りて、夏季、冬季の2回、教育…
同性カップル条例「他自治体に波及」 八木秀次氏が警鐘
世日クラブ 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は16日都内で、世界日報創刊40周年を記念し、麗澤大学の八木秀次教授を講師として招き、「渋谷区同性カップル条例の衝撃」と題した…
日米韓の連携で北朝鮮の挑発防げ
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のゴートニー司令官が、北朝鮮はすでに核弾頭の小型化に成功し、米本土を射程圏とする大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する能力を備えているとの認識を示したことを契機に、周辺国の警戒感が…
地域に関心薄い統一地方選
政治ジャーナリスト 細川 珠生 結果で国政評価は疑問 地方の問題に真剣な論戦を 改めて、地方議会、地方行政の役割とは何か、国と地方の違いは何かを真剣に考えなおさなくてはならないという現状があぶりだされた今回の統一地方選…
出国禁止解除、日韓和解へ機運高める契機に
昨年8月に書いたウェブ版コラムで韓国の朴槿恵大統領の名誉を毀損したとして在宅起訴され、現在、公判中の産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対する8カ月に及んだ出国禁止措置がようやく解除された。韓国の決定は遅きに失した感があ…
統一選前半戦、与党勝利を地方創生に繋げよ
第18回統一地方選挙の前半戦が投開票され、与党の自民、公明が勝利した。10道県知事選と41道府県議選、5政令市長選、17政令市議選などの主要な地方自治体選挙が集中して行われた前半戦を制したことで、安倍政権の地方創生政策…
異次元金融緩和を巡る対決
鈴木政経フォーラム・経済学博士 鈴木 淑夫 野口氏、浜田氏が著書で 増えぬ銀行貸出の解釈で対立 最近、異次元金融緩和の効果を巡って正反対の評価を下す2冊の注目すべき本が出た。野口悠紀雄著「金融政策の死」(日本経済新聞社…
キューバ、民主主義体制の確立が必須だ
オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は、第7回米州首脳会議(サミット)が開かれた中米のパナマで初めての首脳会談を行った。両国首脳の直接会談は、冷戦期の1961年の国交断絶以来、初めてであり、国交正常…
満開の見事さと散り方の潔さ 桜を愛した日本人の心
万葉の花研究家 片岡寧豊さんに聞く 古来、日本人は桜を愛し、さまざまな思いを桜に託して言葉に紡ぎ、絵や音楽に表現してきた。桜が日本人の心性を育ててきたとも言えよう。古都奈良も3月下旬から4月下旬にかけて、桜の花に彩られ…
「極点社会」の回避策を急げ
弁護士 秋山 昭八 高い東京の家賃、未婚率 地方創生なくば自治体消滅 日本創生会議が言い始めた新語「極点社会」は、地方が人口減と流出で消滅し、都市だけが残る社会をいうと言われている。老人の減少から介護の女性たちも都会へ…
国旗国歌の尊重は当然だ
入学式や卒業式で国旗を掲揚しない国立大学が少なからずあり、国歌斉唱に至ってはほとんど行われていない。放置しておいていいのか――。そんな疑問が国会質問で提起された。 ほとんどが斉唱せず 文部科学省によると、全86校の…
日本の景況は“まだら模様”
経済ジャーナリスト 尾関 通允 続く経済力格差の拡大 ゼロ金利政策に過度な依存 内外ともに変動要因が多発する時代だから、こと国民経済の先行きに関しても明確な予測はできかねるが、想定外の大波乱要因が突発することはないと前…
株価2万円、実体経済改善へ政策強化を
東京株式市場で日経平均株価が一時、ITバブル期の2000年4月以来15年ぶりに2万円台を付けた。一つの節目とは言えるが、昨年4月の消費税増税以降、景気回復の鍵を握る中間層などの個人消費の改善は遅れている。政府は実体経済…
安保国会、ヤマ場を丁寧に越え法整備を
1月26日に始まった通常国会は、平成27年度予算が成立したことで後半国会に移った。最大の焦点は、集団的自衛権の行使を可能にすることなどを含んだ安全保障関連法案の成立だ。わが国の安保体制にとっても大きな節目を迎えることに…
真っ当な国会安保審議を 「戈を止むるを武となす」
期待外れの不毛な議論 国会は政治とカネの問題、農水政務官の破廉恥沙汰、NHK会長の言動が何の彼のと、スキャンダル追及に明け暮れて徒らに会期を空費している。そして今度は安倍首相の「我が軍」発言が槍(やり)玉に上げられた。…
パラオ御訪問、深い感銘残された慰霊と親善
美しい海に臨む慰霊碑に、天皇、皇后両陛下は日本から持参された白菊の花束を供えられ、深々と拝礼された。この瞬間、戦陣に散った英霊たちとその遺族、そして生き残った元日本軍兵士の心は何ものにも代え難い癒やしを受けたに違いない…
日台の信頼築いた八田與一
拓殖大学日本文化研究所客員教授 濱口 和久 台湾教科書に載る日本人 烏山頭ダム建設事業の功績 日本の大学の大学院で会計学を学び、今年3月、台湾に帰る留学生と食事をする機会があった。そのとき「あなたが尊敬する日本人は誰で…
科書検定、教師は教育正常化に努めよ
来年4月から中学校で使われる教科書の検定結果が発表された。文部科学省は今回から新しい検定基準を用い、領土問題について日本政府の考え方が書かれるようになった。慰安婦や戦後補償など政府見解がある事柄については明確に、また見…
機能性表示食品、消費者は冷静な判断が必要
食品の健康への効能を、事業者の責任で表示できる新たな食品表示制度が始まった。 健康関連食品の市場拡大が期待される一方、十分な科学的根拠のない商品が出回ることも懸念されている。消費者は新たな表示を冷静に判断することが求…
中国に押し入る北朝鮮強盗
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 国境を越えた殺人事件 検問厳しい豆満江岸で取材 3月26日から3泊4日の日程で中国と北朝鮮の国境調査に行って来た。今回で47回目の中朝国境調査旅行で、入国管理でまた拘束されるかもしれな…
辺野古移設、粘り強く理解求める努力を
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、菅義偉官房長官と同県の翁長雄志知事が那覇市内で会談した。協議は平行線に終わったが、政府は粘り強く沖縄の理解を求める努力を継続する必要がある。 官房…