オピニオン
昭和の日、復興と繁栄の時代語り継ごう
きょうは「昭和の日」。激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、日本の将来に思いを致したい。 歴史認識示す戦後の歩み 今年は戦後70年の節目の年に当たる。昭和初期は、6年に始まった満州事変から15年間は戦争の…
AIIBと「無信不立」の訓戒
東洋学園大学教授 櫻田 淳 周辺国の信頼低い中国 「期待」だけ先行した枠組み 中国主導のAIIB(アジア・インフラ投資銀行)が57カ国・地域を創設メンバーとして迎えつつ、発足する運びとなったことは、日米両国には、WB(…
統一地方選終了、地域に関心持ち政治参加を
統一地方選挙の後半戦が終了した。好天に恵まれたにもかかわらず、26日に投票された62市長選、281市議選、11東京特別区長選、21同区議選、69町村長選、284町村議選は投票率の低下傾向に歯止めが掛からず、地方政治への…
北海道観光の魅力 自然生かし「らしさ」演出
株式会社シィービーツアーズ代表取締役社長 戎谷侑男氏に聞く ここ数年、北海道を訪れる外国人観光客が増えている。とりわけ、台湾などアジアからの伸び率が顕著で、その傾向は将来的にも続くとみられている。その一方で、観光客の訪…
日米防衛指針見直しに期待
元統幕議長 杉山 蕃 一層の防衛協力体制を 作業で培う強い絆と信頼感 安倍総理訪米に際してオバマ大統領との間で合意される「日米防衛協力の指針」(ガイドライン)の見直し作業実施について報道されている。先の集団的自衛権一部…
万全のテロ防止策を講じよ
首相官邸の屋上に小型無人機「ドローン」が落下した事件は、治安対策の甘さを浮き彫りにした。逮捕された男は、原発に反対するため飛ばしたと供述しており、「反原発」の思想犯による一種のテロ行為と言ってよい。ドローンの運用ルール…
英連合とEUを脅かす総選挙
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 連立は国家分断を招くか 保守党振り回す反EU勢力 来月7日に英国で総選挙が行われる。これほど予測がつかず、これほど重大な結果をもたらす可能性のある総選挙は初…
福知山線事故10年、安全性向上に不断の努力を
兵庫県尼崎市で乗客106人と運転士が死亡し、562人が負傷したJR福知山線脱線事故から10年が過ぎた。 事故を起こしたJR西日本は「安全軽視」「利益優先」と批判を浴びた。事故の教訓を胸に刻み、安全性向上に不断の努力を…
川内差し止め却下 妥当な判決、再稼働進めよ
鹿児島地裁は、九州電力川内原発1、2号機(同県薩摩川内市)の再稼働をめぐり、運転差し止めを求めた反対派住民側の申し立てを却下する決定を出した。妥当な判断である。九電は、同原発の今夏再稼働に向けた準備を着々と進めるべきだ…
大切にしたい日本語 目立つ誤用や敬語の混乱
首相発言やテレビにも 麻生太郎副首相兼財務相がかつて首相だった当時のこと、国会で「未曾有(みぞう)」を「みぞゆう」と発言して失笑を買う出来事があった。だが、この程度の誤りは、実は日常茶飯事である。例えば、その後に首相に…
日中首脳会談、中国の牽制に動揺するな
安倍晋三首相と中国の習近平国家主席がアジア・アフリカ会議(バンドン会議)の60周年記念首脳会議が開かれたインドネシアで会談した。両首脳の対話は昨年11月に北京で行われて以来5カ月ぶり。日中の関係改善がアジア太平洋地域や…
THAAD配備、韓国の選択肢
THAAD(サード=終末高高度防衛)ミサイルは弾道ミサイル防衛(BMD)のカギである。高度40㌔以下で弾道ミサイルを迎撃するパトリオットミサイル(PAC)はいわば“低高度防衛ミサイル”であり、サードミサイルはより高高度…
言論戦、女性の人権、難民 ベトナム戦争40年で考える
4月30日は、ベトナム戦争終戦40周年の日だ。戦争は73年1月のパリ和平協定で米軍が撤退した後も続き、75年のこの日、北ベトナムと解放戦線の共産軍が、南ベトナムの首都、サイゴン(現ホーチミン市)を攻落した。72~74年…
日本を見出す外国人観光客
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 生活文化に驚きや関心 観光事業支える日常の努力 政府は、アベノミクス「第3の矢」である「富の拡大」「経済成長」の大きな目玉に「観光産業」の発展を置いている。…
北方領土交渉を停滞させているのはロシアだ
ロシアのプーチン大統領は、北方領土交渉の停滞は日本側に原因があると述べた。日本は交渉進展のために真摯(しんし)に取り組んでおり、看過できない発言だ。 プーチン氏が日本を批判 プーチン大統領は毎年恒例の「国民とのテレ…
信頼回復へ精神保健指定医の審査体制強化を
聖マリアンナ医科大学病院(川崎市)の医師による専門医資格の不正取得問題で、厚生労働省は診察していない患者のリポートを提出したとして、同病院に所属していた医師11人と指導医9人の計20人について、精神保健指定医の指定取り…
米ユダヤ系人事介入の起源
獨協大学教授 佐藤 唯行 トルーマン政権が原型 側近とユダヤ国家建設承認 今年、2015年は米トルーマン政権誕生70周年にあたる年だ。ルーズベルトの急死により副大統領から昇格したトルーマンに対しては、当初その力量を危ぶ…
G7外相会合、対中結束の意義は大きい
ドイツで開かれていた日米欧とカナダの主要7カ国(G7)外相会議では、海洋進出を強める中国を念頭に「威嚇に反対する」との警告を発した。G7が結束して海洋の安全保障で対中圧力を強める意思を明確にしたのは初めてだ。 「海洋…
子宮頸がんワクチン接種 定期接種は中止を
全国子宮頸がん被害者連絡会愛知県支部代表 谷口鈴加さんに聞く 接種後に、全身の痛みや運動障害などの重篤な副反応を訴える少女が多数出ている子宮頸がんワクチン。厚生労働省が積極的な勧奨を一時中止してから、6月で丸2年になる…
両陛下パラオ御訪問に思う
評論家 大藏 雄之助 戦禍の彼方に捧ぐ慰霊 激戦地跡に残る遺骨や兵器 1931年9月の満洲事変直後に生まれた私にとって戦争は忘れることのできない記憶である。第2次世界大戦に関連するノンフィクションを幾つも書いてきたし、…
バンドン会議60年、平和貢献への決意を示せ
安倍晋三首相は、アジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議に出席し、演説を行う。 戦後70年の節目に、平和国家としてアジア・アフリカを支援してきた実績を強調するとともに、今後もこれらの地域の平和と繁栄に…
ウズベキスタンの対日理解
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 貢献する民間人の存在 田中哲二、加藤九祚の両氏 中央アジアのウズベキスタン(ウ国)で3月29日に大統領選挙(任期5年)が行われ、現職のイスラム・カリモフ大統領が圧倒的な信任を得て4選を果た…
リオデジャネイロ五輪 「金メダル、最低でも2桁」
挑戦 リオ五輪 高田裕司対策委員長に聞く 日本オリンピック委員会リオデジャネイロ五輪対策プロジェクトの高田裕司委員長(61)は、レスリング男子で五輪、世界選手権を5度優勝した実績を持つ。2020年東京五輪の試金石となる…