言論戦、女性の人権、難民 ベトナム戦争40年で考える


山田寛

 4月30日は、ベトナム戦争終戦40周年の日だ。戦争は73年1月のパリ和平協定で米軍が撤退した後も続き、75年のこの日、北ベトナムと解放戦線の共産軍が、南ベトナムの首都、サイゴン(現ホーチミン市)を攻落した。72~74年に現地に駐在し、以後もフォローした体験から、日本の今の課題とも関連する三つの問題を取り上げたい。

 第一に、戦争・紛争の当事者は、ウソを含むあらゆる言論手段を用いるということ。


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