拉致被害者の救出 対金正恩真剣勝負に結集を


山田寛

 昨年5月、北朝鮮が拉致「再調査」を約束した日朝合意から1年。調査はトンネルの中だ。4月末、「最終決戦のとき!拉致被害者救出国民大集会」で、安倍首相は、「この解決なしには未来を描けないと、北朝鮮に理解させることが大切」と強調した。だが、金正恩第1書記は今、未来を考えているだろうか。

 彼は、5月のロシア訪問―重要な初外遊をドタキャンした。幹部の粛清を急増させ、今年すでに15人を処刑したという。恐怖政治の主人公にも恐怖が跳ね返り、国をあけるのが不安になったのか。少なくとも、現在の自己の権力固めで超多忙なのだろう。


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