オピニオン
安保法制、早期対応を妨げかねない
自民、公明の両党が安全保障法制関連法案で合意した。公明党の歯止めと称する制約を大幅に認めたため、法案の内容が複雑になっているだけではない。法が想定する事態に直面した際に適用が大幅に制限される内容になっている。 これで…
世界的な成長率低下の傾向
鈴木政経フォーラム・経済学博士 鈴木 淑夫 労働投入量鈍化が原因 増加する「人口オーナス」国 日本経済は、1980年代までは、先進国中最高の成長率を誇っていたが、バブルの崩壊とそれに続く金融危機で、97年以降2012年…
北朝鮮のミサイル、周辺国は揺さぶられるな
北朝鮮の国営メディアは、海中の潜水艦から弾道ミサイルを発射する実験に成功したと伝え、その画像を公表した。また韓国軍によると、北朝鮮が日本海に沿う元山付近の海上から艦対艦ミサイル3発を発射した。日本をはじめ周辺国は、北朝…
10年後、「看取り難民」49万人に
看取り士 柴田久美子さん 幸せな最期を迎えるために 人は亡くなる時、その心と魂を子供や孫、親しい人に引き渡していく。だから、「私の命を上げるから、必ず最期を看取(みと)ってほしい」と周りの人にきちんと伝えておこう。その…
4人で決めたクリミア併合
ロシア研究家 乾 一宇 側近政治で動くロシア 首脳の人となり究明が必要 独裁国家では、首脳が公の席に現れなくなると騒ぎになることがある。 ロシアでは、大統領府が大統領の動静を毎日発表している。それにもかかわらず、伊・…
米国防総省、中国の南シナ海活動を懸念
米国防総省は、中国の軍事力を分析した年次報告書を公表した。中国が南シナ海で大規模な埋め立てや施設建設を急ピッチで進めていることに強い懸念を表明した。 岩礁埋め立てに言及 報告書は、南シナ海域の急速な拠点拡大について…
まだ若い東京株式市場相場
経済ジャーナリスト 尾関 通允 表面的には順調な回復 気になる円のレートの行方 東京株式市場が順調な相場展開の状況で推移している。これを代表的な指標である日経平均株価225種の動きでみると、日本経済を取り巻く内外環境条…
世界遺産、世界史的な明治の産業革命
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」は「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」を世界文化遺産に登録するよう勧告した。 正式に登録されれば、国内では昨年の「富岡製糸場と絹…
「クロ現」報告、「やらせなし」の結論に疑問
「出家詐欺」を取り上げたNHKの報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘された問題で、NHKの調査委員会は過剰演出や事実確認の不備があったとする報告書を公表し、事実の捏造(ねつぞう)につながるやらせは行って…
オリンパス、石川裁判 内視鏡医療事故にメスを
退職勧奨に無効判決 無配株なのに株価が3000円台(4月下旬現在)―。株式市場に精通している投資家でも「なんだこれは!」と、驚いているに違いない。 大手鉄鋼メーカーなどでは、それぞれ社員が汗水垂らし懸命に働いても、1…
調査尽くして抑留死亡者の悲劇を伝えよ
厚生労働省は、第2次世界大戦後に旧ソ連に抑留され、北朝鮮や中国・大連、サハリン(樺太)などで死亡した日本人を含む延べ約1万人分の名簿をホームページで公表した。 これまでシベリアとモンゴルで死亡した約4万2000人分は…
特定機能病院、高度医療の安全管理徹底を
患者が相次いで死亡した東京女子医大病院(東京都新宿区)と群馬大医学部付属病院(前橋市)について、厚生労働省の医療分科会は安全管理体制に問題があるとして、高度医療を提供する「特定機能病院」の承認取り消しが相当とする意見書…
憲法9条を見直し改正せよ
軍事評論家 竹田 五郎 独立国に自衛権不可欠 中露・北朝鮮の脅威が増大 現日本国憲法は、昭和22年、連合軍占領下において、公布、施行された。前文を一読して、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存…
こどもの日、家庭の幸福こそ生命の糧
きょうは祝日・こどもの日。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」(祝日法2条)という趣旨がある。 子供には「家庭の幸福」が最も重要である。平和な家庭を築くことの大切さを改めて肝に銘じたい…
渋谷区同性カップル条例の衝撃 懸念される男女の結婚の形骸化
世日クラブ講演要旨 麗澤大学教授 八木秀次氏 麗澤大学教授の八木秀次氏はこのほど、世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)で「渋谷区同性カップル条例の衝撃」と題し講演を行った…
憲法改正待ったなしの時代
評論家 太田 正利 国際社会の危機に対応 国防、緊急事態など明記を 憲法改正については筆者も何回となく論じてきたところだが、最近になって多くのメディアも声を大にしてこの問題を論じている。5月3日、「民間憲法臨調、美しい…
温室ガス削減、原発再稼働が欠かせない
政府は2030年の温室効果ガス排出量を13年比26%減(05年比25・4%減)とする目標の原案を公表した。 今後、与党内の調整などを経て目標を決定し、6月上旬にドイツで開かれる主要国首脳会議(サミット)で安倍晋三首相…
英歴史家が捉えた対日戦争
哲学者 小林 道憲 アジアの西洋への反逆 国で見え方違う第2次大戦 イギリスの歴史家・バラクラフは、『現代史序説』(An Introduction to Contemporary History)の中で、次のように言っ…
憲法記念日、国会で改憲原案策定に着手を
日本国憲法が施行されて68年となる憲法記念日を迎えた。今年は戦後70年の節目の年であり、敗戦と戦後復興の昭和時代を振り返るとともに、平成の今日から未来にかけて平和と安定が継続する国の在り方と国際関係を展望しながら憲法に…
首相米議会演説、世界に貢献する同盟強化を
安倍晋三首相は米議会上下両院合同会議で演説を行った。英語で45分間にわたって語られ、題名「希望の同盟へ」が示すように、戦後70年を踏まえた上で未来志向の考えを前面に押し出すものとなった。 満席の会場からは聴衆らが立…
日本遺産の再発見こそ対外発信への道
文化庁は、各地の文化財に物語性を持たせてPRし、内外の観光客を呼び込んで地域の活性化につなげる「日本遺産」に、「四国遍路」や「近世日本の教育遺産群」など18件を初めて認定した。 ストーリーを軸に認定 日本遺産がこれ…
中国にへつらう国益毀損者
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 拡張主義の片棒担ぐな 冷静な分析がいるAIIB 日本には中国共産党の権力者と会うことに熱心で、神仏を拝むくらい御利益があると信じている人たちがいる。村山談話、小泉談話を繰り返すこ…
日米首脳会談、同盟のグローバル化を歓迎
安倍晋三首相はオバマ米大統領との首脳会談に臨み、アジア太平洋地域のみならず世界の平和と安定に貢献するため、日米同盟を強化していくことを確認した。 日米連携のグローバル化を目指すものとして評価される。 ガイドラインを…