リオデジャネイロ五輪 「金メダル、最低でも2桁」
挑戦 リオ五輪 高田裕司対策委員長に聞く
日本オリンピック委員会リオデジャネイロ五輪対策プロジェクトの高田裕司委員長(61)は、レスリング男子で五輪、世界選手権を5度優勝した実績を持つ。2020年東京五輪の試金石となる大会への思いを聞いた。
-金14個を目指す大会。強化の現状は。
ロンドンが7個だったから、その2倍は取らないと東京五輪に弾みがつかない。柔道とレスリング、体操、水泳で何とか取ってほしい。現実は厳しいかもしれないが、最低でも2桁を目指したい。1桁ならやや失敗、7個以下なら大失敗だ。
-上積みの期待は。
射撃やアーチェリーなど当日のコンディションにも左右される競技は可能性がある。一つでも金を取ってもらいたい。
-前回ロンドンは総数が38個で史上最多。
ややラッキーな面もあったが、卓球やバドミントン、フェンシングなど継続的にメダルを取れる競技も増えてきた。前年の世界大会で3位以内に入れば(金メダルになる)チャンスはある。
-ブラジルは移動距離が長く、コンディション調整も重要になる。
時差対策をしっかりやれば、現地での調整はむしろ短い方がいい。リオは治安面で不安があり、選手同士で街に出られない。選手村で過ごす時間が長くなるためストレスがたまりやすく、どうやって解消させるか。そこが一番の課題だろう。
-五輪への思いは。
私自身はうれしい、悲しい、悔しいの三つを経験した。22歳で出たモントリオールで金メダルを取り、モスクワはボイコットで行けず、ロサンゼルスは負けて3位だった。五輪は魅力、魔力がある。特別な大会だ。






