オピニオン
統一地方選 地方創生の主役を選りすぐれ
第18回統一地方選挙の前半戦がきょう、北海道、神奈川、福井、三重、奈良、鳥取、島根、徳島、福岡、大分の10道県知事選の告示でスタートする。 投開票日は後から告示される41の道府県議選、5市の政令市長選、17市の政令市…
沖縄を「日本トレンド」集約地に
一般財団法人沖縄公共政策研究所理事長 安里繁信氏に聞く 沖縄では今、米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり国と県が対立、過激な移設反対派の活発な運動も相まって、辺野古周辺は緊張状態が続いている。一方、国会では来年度予算の…
大局的見地で辺野古移作業の停止指示撤回を
沖縄県の翁長雄志知事が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古沖への移設計画をめぐり、移設関連作業を1週間以内に停止するよう沖縄防衛局に指示した。従わない場合は、埋め立てに必要な岩礁破砕許可を取り消すという。…
集団安保は積極的平和主義
軍事評論家 竹田 五郎 首相に期待する再検討 武力行使は侵略国への制裁 安倍総理は通常国会で野党議員の質問に対し、武力行使目的の集団安全保障には参加しないと答弁した。 ところで、2月22日付産経新聞に中静論説委員が「…
高額ベア回答、経済の好循環回復に繋げたい
高額のベースアップ(ベア)が相次いでいる。2015年春闘で労働組合の要求に一斉回答した自動車や電機などの大手企業。円安を追い風にした好調な企業業績を背景に、政府の賃上げ要請にも応えた形である。 日本経済は昨年4月の消…
自分史ブーム 書いて日本を元気に
一般社団法人自分史活用推進協議会代表理事 前田義寛氏に聞く 自分史が静かなブームになっている。従来からの自伝、自叙伝が成功者の立志伝という意味合いが強いのに対して、一般人が自分の人生を回想して書き綴(つづ)り、自費出版…
沖縄の平和教育の是正を
モンゴル国際経済経営大学客員教授 徳松信男氏が講演 NPO法人沖縄の教育を考える会(﨑山用豊会長)は8日、沖縄県南風原町で石垣市在住でモンゴル国際経済経営大学客員教授の徳松信男氏を招いて講演会を行った。「沖縄県における…
国家形成を目指すクルド族
評論家 大藏 雄之助 IS駆逐で大同団結か 中東に散る3000万民族 40年ほど以前、私がソ連の特派員をしていた時、国際会議でイスタンブールを訪れて、予定よりも滞在を延ばしたためにモスクワへ戻れなくなった。やむを得ず、…
安保法制整備、従来の解釈を引きずるな
民、公明両党が「安全保障法制整備の具体的な方向性」について合意した。法整備の際、「国際法上の正当性」等の3原則を大前提と規定。その上で「グレーゾーン」への対処、日本の安全に資する活動中の他国軍への支援、憲法9条下で許容…
シャルリエブド事件に思う
日本大学名誉教授 小林 宏晨 自由と安全を崩す恐れ 同化が困難なムスリム移民 1月7日パリで12人が殺害されたシャルリエブド事件は、法的基準ばかりか、政治的基準からしても重大である。この犯罪が、西側世界に対するグローバ…
仙台枠組み、日本は世界の防災リードせよ
仙台市で開かれていた第3回国連防災世界会議で、2016年以降の国際的な防災指針となる「仙台防災枠組み」が採択された。 枠組みでは世界全体の災害による死亡率や被災者数の削減など七つの指標が設定されたが、国連が減災の具体…
チュニジア襲撃、テロ封じ込めへ幅広い対策を
北アフリカのチュニジアの首都チュニスにある博物館で軍服姿の武装集団によるテロ事件が発生し、日本人3人を含む多数の外国人が犠牲となった。 犠牲者の冥福を祈るとともに、日本政府にテロの防止と封じ込めに向け、各国と協力して…
戦後70年談話への期待 首相は真実報告の勇気を
日本は誠意を込めた戦後談話と対外方策が残念なミスだった事例があり、そのミスと「侵略のお詫び」の繰返しを避けて、当時の日本の国際的背景と戦後国際社会への貢献実績を実証して欲しい。 日本の戦略ミス (1)対イスラム国の戦…
サリン事件20年、テロ対策の甘さ猛省せよ
地下鉄サリン事件からきょうで20年を迎えた。オウム真理教が引き起こした同事件は史上初めての都市型の生物化学(NBC)テロで、死者13人・負傷者6000人以上という途方もない数の被害者を出した。 今なお多くの人々が後遺…
台湾に学ぶ豊かな地方造り
沖縄大学教授 宮城 能彦 商売エネルギーが充満 沖縄と似たもてなしの作法 15年前からほとんど毎年のように台湾に出かけている。 そのほとんどは、学生と一緒に台湾の歴史や文化を学んだり、台湾の小学校と交流することである…
クリミア併合1年、撤回に向け対露圧力強化を
ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ南部クリミア半島の併合を決定してから1年が経過した。 併合は「力を背景とした現状変更」であり、決して容認することはできない。国際社会はロシアへの圧力を強め、併合を撤回させる必要が…
冷戦の真実も認めるべきだ 外国報道機関も語り継ぐ責任
「また政権に物を言えない国になるのか」 3月1日、モスクワで、前々夜暗殺された野党指導者、ボリス・ネムツォフ氏の追悼デモが行われた。その参加者のつぶやきだ。 同氏は「プーチン大統領はウクライナにロシア正規軍がいない…
尖閣広報、地道で粘り強い取り組みを
外務省は、中国が沖縄県・尖閣諸島の領有権を主張し始める前の1969年に中国当局が作成した地図をホームページ上で公開した。 地図では、尖閣が「尖閣群島」「魚釣島」などと日本側の呼称で記載されている。中国が当時、尖閣を日…
二桁増額続く中国国防予算
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 習氏の複雑な党軍関係 軍人汚職摘発でアメとムチ 中国では、第12期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が北京の人民大会堂で5日に開幕し、2015年度予算などが採決された。李克強首相による政…
日中韓協議、関係改善の好機とすべきだ
日本と中国、韓国のアジア主要3カ国による外務次官級協議が先日、約半年ぶりにソウルで開催された。月内開催で調整を進めている外相会談では、さらにその先の首脳会談も視野に入れて話し合いがなされる見通しで、日本としては冷え込ん…
民間レベルで深まる絆 台湾と北海道の交流
台北駐日経済文化代表處札幌分處處長 陳 桎宏氏に聞く 台湾から北海道を訪れる観光客が年々増えている。とりわけ、2009年から2014年までの5年間で北海道を訪れた観光客は約20万人から42万人と2倍の増加となっている。…
「反ユダヤ不在神話」の崩壊
獨協大学教授 佐藤 唯行 デンマークで乱射事件 ユダヤ人に寛大だった王室 北欧の小国デンマークは欧州先進国の中でもユダヤ人に寛容で「反ユダヤ主義不在の国」と長らく信じられてきた。この評判を覆す血腥(ちなまぐさ)い悲劇が…
保守の側から国づくり 細野豪志・民主党政調会長に聞く
民主党の細野豪志政調会長はこのほど本紙のインタビューに応じ、国家像、安全保障、「政治とカネ」、統一地方選、地域経済の活性化、東日本大震災後の原発問題などについて語った。(聞き手=早川一郎編集局次長・政治部長、床井明男経…