オピニオン
危険から子供を守るための連携を
不登校で連絡が取れない状態が続いたり、不良グループなどと交際したりする中で、危険な目に遭う恐れのある子供が全国で400人に上るとの調査結果を文部科学省が公表した。 学校は警察や児童相談所など関係機関と協力して子供を守…
暗殺者教団の末裔との遭遇
歴史家 金子 民雄 快楽で若者誘った老人 日本人の想像を絶するIS 過激派組織「イスラム国」(IS)側に拘束されていた2人の日本人は、最悪の予想通りになってしまった。相手はまさしく現代版の悪魔の集団と思って間違いなさそ…
あまりにもずさんな群馬大病院の管理体制
群馬大医学部付属病院(前橋市)で肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が、病院側の過失で死亡した。管理体制があまりにもずさんだったと言わざるを得ない。 手術で患者多数が死亡 同病院では2010~14年、腹腔鏡を使う肝臓手術…
北陸新幹線 観光立国、地方創生に弾みを
北陸新幹線がきょう開業する。長野―金沢間が延伸することで、東京―金沢が乗り換えなしで最短2時間28分、東京―富山が2時間8分で結ばれる。北陸の人々にとっては、長年の悲願の実現である。 訪日客の選択肢広がる 「和」の伝…
戦後初の「国家戦略」 積極的平和主義で連帯を
期待が高まる国際貢献 安倍政権が戦後初ともいえる国家戦略を打ち出した。2013年12月17日にNSC(国家安全保障会議)を開き、外交・安全保障政策の柱として「国家安全保障戦略」が閣議決定された。それは「積極的平和主義」…
辺野古移設への作業を粛々と進めよ
沖縄防衛局は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先である同県名護市辺野古の埋め立て海域のボーリング調査を再開した。台風の影響で昨年9月に中断してから約半年ぶり。調査は約2カ月かかる見通しで、夏頃の本体工事着工を目指す。…
始まる米大統領選挙レース
在米外交評論家 那須 聖 リベラル潮流に変化か 民主・共和とも指導力が鍵 アメリカでは来年の11月に大統領選挙が行われる。アメリカの憲法の規定によると、この選挙に立候補する資格は35歳以上で、少なくとも14年間アメリカ…
日独首脳会談、国際法秩序維持に強い連携を
訪日したメルケル独首相と安倍晋三首相が会談し、緊張状態にあるウクライナ情勢の安定に積極的に協力していくことなどで合意した。 6月にドイツで行われる先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に「力による現状変更」を認めない…
大震災4年、復興と共に「共助」進めよ
1万8000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災から、きょうで4年を迎えた。地震と大津波による甚大な被害は被災者だけでなく、多くの人々の脳裏に焼き付いている。復興を加速するとともに「共助」の実践を推し進めていか…
日米金融緩和政策の比較
鈴木政経フォーラム・経済学博士 鈴木 淑夫 公的資金の投入に差 デフレに陥らなかった米国 日本では、1997年の金融危機発生後、低成長とデフレが続き、「失われた15年」となったが、その間に日本銀行は世界に先駆けて「非伝…
サイバースパイ 次世代の繁栄を脅かす中国
ロジャース前米下院情報委員長に聞く(上)へ ロジャース前米下院情報委員長に聞く(下) ――中国のサイバースパイ活動の深刻度は。 極めて深刻だ。中国はサイバースパイを最も果敢に行っている国だ。中国は米国や日本、欧州諸国…
自民党大会、改憲へ懸案を着実に解決せよ
今年立党60年の節目を迎える自民党が党大会を開催した。採択された平成27年運動方針は「日本の文化・伝統・国柄に立脚し憲法改正を党是として出発した保守政党としての矜持(きょうじ)」を持つことを「改めて胸に刻まねばならない…
長野氏「憲法9条改正は段階経て」
世日クラブ新春対談 戦後70年日本の針路を展望する 木下 伝統尊重の道徳教育が大切 元衆議院議員で政治評論家の長野★(示に右)也(すけなり)氏と木下義昭本紙主筆兼社長が2月20日、世界日報の愛読者でつくる世日クラブ(会…
戦争動員態勢強めるロシア
ロシア研究家 乾 一宇 ウクライナめぐり決意 軍事ドクトリンで記述増加 昨年末、ロシアはウクライナ情勢などを踏まえ、2020年までを想定した2010年2月制定の軍事ドクトリンを急遽(きゅうきょ)修正し、公表した(2月1…
穏健派の大義傷つける米政権
ロジャース前米下院情報委員長に聞く(下)へ ロジャース前米下院情報委員長に聞く(上) 今年1月まで米下院情報委員長を務めたマイク・ロジャース前下院議員(共和党)はこのほど、世界日報のインタビューに応じた。イスラム過激主義…
川崎中1殺害、子供権利条例の弊害ないのか
どうすれば少年凶悪事件を防ぐことができるのか。 川崎市の中学1年男子生徒が多摩川の河川敷で殺害された事件は、同世代の子供を持つ親だけでなく、国民全体に波紋を広げている。 非行少年への甘い対応 少年事件では、佐世保…
大地震は必ず来ると覚悟を
経済ジャーナリスト 尾関 通允 地域差がある地盤強度 不気味な太平洋の沿岸地帯 最初に設問したい。1923年(大正12年)9月に関東南部を襲った大地震の震源地はどこだったろうか、と。しばらく前まで、筆者自身は「東京湾北…
道徳虚偽報告、意図的であれば厳重な対処を
文部科学省が実施した小中学生向け道徳教材「私たちの道徳」の活用状況調査で、山梨県教育委員会が山梨市内の小中学校から上がってきた回答を書き換えて同省に報告していた。文科省などの中央省庁は、現場の報告内容を参考に今後の対応…
駐韓米大使襲撃、親北反米主義を警戒せよ
リッパート駐韓米大使がソウル市内で左派系市民団体代表の男に襲撃され、大けがを負う事件が起きた。安全保障上、最も重要な関係にある国の大使が襲われるという前例のない事態に韓国社会は衝撃を受けている。 過去には日本大使も …
共産党の「マイ名簿」 崩れる票割り選挙の鉄則
パフォーマンスに走る 統一地方選挙が近づいている。共産党が議席を増やすかどうかが焦点の一つである。共産党は地方議員第一党の奪還を目指している。しかし、市町村議員は圧倒的に無所属が多く、ほとんどは保守系である。党派に所属…
覇権拡大に向け中国国防費の異様な伸び
中国の2015年国防費は8868億9800万元(約16兆9000億円)で、前年比10・1%の増と引き続き高率の伸びとなった。 1989年以来、2010年を除いて2桁の増大が続いていることになる。15年の経済成長率の目…
「過激組織IS」とイスラーム
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 命令権はアッラーだけ 混乱の利益に群がる残党ら シリア、イラクに広がる広大な沙漠にアラビアンナイトの亡霊に似た群団が突如と出現、水と食糧と財産を求めて扇形にユーフラテス川沿いに拡大北上…
同性カップル証明、渋谷区は条例案を撤回せよ
東京都渋谷区は同性愛のカップルを「結婚に相当する関係」と認め証明書を発行する条例案を議会に提出した。婚姻制度の理念を無視した偏った内容で、同区だけでなく日本社会に深刻な事態を招くのは明白だ。桑原敏武区長は撤回すべきであ…