オピニオン
同性カップル証明、結婚制度を混乱させるな
東京都渋谷区が同性愛のカップルに対して「結婚に相当する関係」を認める証明書を発行するための条例案を3月区議会に提出することを決めた。 憲法上、結婚を男女に限定するわが国で、このような証明書は前例がない。 渋谷区が来…
カネで濁る教育と政治 報酬は働いた分だけに
政治を濁す日教組資金 “いくそたび かき濁しても 澄みかへる 水やみ国の 姿なるらむ”(八田知紀) 人の世の濁りについては、その昔、不幸な政府の弾圧にも耐えて、仏教の道を開き、いまだに多くの信者を持つ僧、親鸞も教えて…
実効ある高齢ドライバーの事故対策が不可欠だ
認知症に起因する交通事故を減らすため、警察庁は75歳以上のドライバーに対するチェック体制を強化する。悲惨な事故防止に向け、実効性のある対策が不可欠だ。 認知症チェックを強化 道路交通法は認知症の人に運転免許を認めて…
習主席が進める新軍事改革
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 国家安全委などを創設 安全保障分野でも権力強大 中国では共産党中央委員会第3回全体会議(3中全会)の「公共安全体系の健全化」の決議を受けて中央国家安全委員会(国家安全委)が創設された。また…
ウクライナ危機、無条件の停戦合意履行を
ウクライナ東部の紛争の収拾を目指す停戦合意がいったん成立したものの、なお一部地域で親露派武装勢力とウクライナ軍との間の戦闘が続いており、情勢は予断を許さない。当事者すべてに無条件の停戦合意の履行を強く求めたい。 発効後…
景国内景気、カギを握る個人消費回復
3四半期ぶりにプラス成長となったが、景気回復の勢いには力強さが見られない――。内閣府発表の2014年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値で示された経済状況を一言で表現すれば、こうなるだろう。 昨年4月の消費税増…
大賀ハスに学ぶ教育と歴史
名寄市立大学教授 加藤 隆 啐啄同時の環境が必要 暗記より根拠からの出発を 大賀ハスと呼ばれるハスの花がある。千葉市検見川にある縄文時代の落合遺跡で昭和26年に発掘された古代ハスのことである。発掘当時、翌日で打ち切りと…
各党代表質問、経済成長と安保議論を深めよ
衆院本会議で安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党代表質問が行われ、通常国会の本格的な論戦が始まった。 厳しい内外情勢の下で「改革断行国会」と銘打つ安倍内閣を相手に、我が国のデフレ脱却を達成するための経済成長と、中国…
沖縄県民は日本民族 「琉球処分」の再考
玉城有一朗氏に聞く(上)へ 一般財団法人・沖縄公共政策研究所主任研究員、学術博士 玉城有一朗氏に聞く(下) 「琉球処分」の間違った解釈が、「日本人」は「沖縄人」を「差別」しているという「構造的差別」論にまで発展してきた…
戦後70年首相談話への期待
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 「終戦ノ詔書」の尊重を 大御心を無視した村山談話 今年は大東亜戦争が終結して70年と言う大きな節目の年だ。この70年を振り返ってみるに、まことに残念ながら、…
デンマーク銃撃、国際連携でテロ拡散許すな
デンマークの首都コペンハーゲンで、イスラム教の冒涜(ぼうとく)と言論の自由に関する討論会の会場に向けた銃撃があり、55歳の男性1人が死亡、警官3人が負傷した。 犯行の背景は明らかではないが、犯人がイスラム過激思想に影…
始まるSTAP細胞事件の解明
文芸評論家 菊田 均 文学作品となりうる謎 嚆矢となる須田桃子氏著書 去年12月26日、「STAP細胞はES細胞だった」との最終調査結果が報告された。STAP細胞に関わる論文の取り下げに続いて、細胞自体も存在しないこと…
開発協力大綱、日本の国益念頭に援助せよ
政府が従来の「政府開発援助(ODA)大綱」に代わる「開発協力大綱」を決定した。旧大綱と違って、対外援助を国益確保の一手段として活用する姿勢を打ち出しているのが特徴だ。これを非難する向きもあるが、他の主要諸国と同様の視点…
総連本部転売、対北圧力の原則忘れるな
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が都内に所有していた中央本部の土地・建物が、競売で落札した香川県高松市の不動産会社から山形県酒田市の会社に転売された。 このことをめぐり、朝鮮総連が買い戻しの布石を打っているとの見方が…
内から外への所得移転 手順前後を誤った経済政策
内需依存型企業に打撃 政府あるいは日銀の政策転換ないし内外の政治・軍事・経済動向の変化は、国内経済の動向に決して軽視できぬ影響を及ぼし、その影響は対外経済分野でも国内経済分野でも軽少ではない所得移転を引き起こす要因にな…
施政方針演説、真の「改革」へ議論尽くせ
安倍晋三首相は昨年12月の衆院選後、初の施政方針演説を行った。首相の経済政策であるアベノミクスの成果を踏まえた演説だっただけにさらなる改革への意欲が強調されたが、今国会の最大の焦点とされる安全保障法制の整備について踏み…
プラス成長に転じた日本経済
鈴木政経フォーラム・経済学博士 鈴木 淑夫 持続的成長を目指せ 円安の輸出促進効果に期待 昨年4月の消費増税以降、2四半期連続してマイナス成長となっていた日本経済は、昨年10~12月期にようやくプラス成長に戻ったようだ…
米安保戦略、脅威への実効性ある対応を
米オバマ政権は、包括的な対外政策の指針となる「国家安全保障戦略」(NSS)を発表した。それに先立って、大統領は議会に2016会計年度(15年10月~16年9月)の予算教書を提出した。予算教書では、国防費とそれ以外の裁…
万葉集の植物を歌い続けて 歌人 中根三枝子さんに聞く
建国記念の日 特集 通い続けた植物園と山野 秋の七草は憶良が子供に教えた数え歌 撮影で苦労したアカネ ご神木のような千年スギ 今日は建国記念の日。国が出来始めた古代から、万葉集の中で歌われてきた数々の植物がある。万葉集…
建国記念の日、民族と国家の原型見詰めたい
きょうは「建国記念の日」。初代神武天皇が橿原宮で即位され、国の礎が築かれた日である。建国の歴史に思いを馳(は)せ、これからの日本を考えたい。 現代に生きて繋がる神話 敗戦後、GHQ(連合国軍総司令部)によって「紀元…
北の崩壊に言及した米大統領
冷戦時代に共産主義を崩壊させた政治指導者は米国のレーガン大統領と英国のサッチャー首相だが、宗教指導者は教皇パウロ2世と文鮮明師が主役だったと国際社会で言われている。その文師が主張した「共産主義70年崩壊論」はソ連が樹立…
矛盾した北朝鮮「新年の辞」
山梨学院大学教授 宮塚 利雄 「統一」と対韓関係改善 歯の浮くようなスローガン 北朝鮮問題を研究する者にとって、毎年1月1日に発表される「新年の辞」は必見(必読)資料である。「新年の辞」とは北朝鮮の最高権力者が前年度の…
憲法改正論議、9条を中心議題に据えよ
安倍晋三首相が憲法改正に意欲的だ。来夏の参院選後に国民投票を実施する目標を初めて示し、論議を本格化させていくとしている。改憲の動きが具体化するのは歓迎だが、小手先でなく、未来を見据えた骨太のものとすべきだ。 日本取り…