同性カップル条例「他自治体に波及」 八木秀次氏が警鐘
世日クラブ
世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は16日都内で、世界日報創刊40周年を記念し、麗澤大学の八木秀次教授を講師として招き、「渋谷区同性カップル条例の衝撃」と題した講演会を行った。
同区議会は先月末、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認め、証明書を発行することを盛り込んだ条例を成立させた。この条例について、八木氏は、同性カップルがアパートへの入居や病院での面会に不利益を被る問題は個別に解決できるのに、それと法律上の婚姻関係の問題と混同し「一般原則の重大な変更」を行ったと指摘。また、その結果、「男女の結婚が形骸化する」と訴えた。
さらに①結婚を「男女」に限定する憲法・民法に抵触する②条例案が急に発表されるなど手法が非民主的③思想・信条の自由を侵害する――などの問題点を挙げた上で、このまま放置すると「(他の自治体に)どんどん波及する。そうなると、国の法律にも影響を与えるだろう」と警告した。
冒頭にあいさつした近藤会長は「憲法に関わる問題を一地方自治体の条例で決めていいものか。男女はお互いの役目を果たすようになっており、それが結婚という形式を取っている」と、「同性婚」を認めるに等しい同条例に疑問を呈した。また、世界日報社の竹林春夫・新社長があいさつした。