結婚で繁栄する人類 家庭の基盤を崩す同性婚
懸念される渋谷区条例
昨年3月31日、東京・渋谷区議会でパートナーシップ条例が成立、米国で増加している同性婚が日本でも増えるきっかけになりそうだ。
人間にとり男女による正常な結婚は、地球人類の繁栄の基盤として神にも祝福される神聖な意味をもっていた。
それが、渋谷区で法の力を加えて崩されたと言えるだろう。
桑原敏武区長(当時)が条例成立後の祝賀会で、「これで大きな枠組みができ、これからどんどん進んでいくと思う」と語ったと言われる。
もし日本でも渋谷区に続く同性婚が広がるとしたら、国政にも拡大される懸念がある。
米国が既にその例になるようで、それは一夫多妻、一妻多夫、近親婚にもつながり、婚姻制度そのものの崩壊となる可能性がある。
私が女学校に上がって間もなく、おませな同級生らが、スタイルの良い噂の上級生を廊下で待ち受けた。宝塚の男装の麗人とも思える彼女に憧れの気持ちをもつ友人たちがいるのも知っていた。
私も一度同級生の友人たちから「あなたのSはあの人!」と、廊下で仲間数人と立ち話をしている噂の彼女に、ふいに押しつけられたりしたこともあった。
男女ともに少年少女時代には、同性、異性ともに強い性的関心を持つのは自然かも知れない。
しかし、結婚の制度は、将来の家庭の基盤をつくる子や孫たちの健全な人間育成の場でなければならない。男女の結婚で人類は繁栄する。
それが今、崩れようとしているのだ。
子供の頃から強気だった私は、国のため、正義のために闘うという信念で異性への関心は薄かった。そのため結婚願望は薄く、心身を鍛え、世のため人のために尽くす気力に満ちていた。
結婚は個人の幸せとして、私の意識の外に置いていたが、ある日突然に変わってしまった。
妹が「神のような人」と言った夫との結婚だった。
父の薦めで教育大附属中学校教師となった私は、初めて教育の面白さを知った。
思春期の少年少女らの悩みを聞き、彼らに健全に生きる勇気と努力を与える仕事に意義を感じていた。そんな私に転勤の声が掛かった。
その時、体育教官で後に夫になる彼が言った。
「公立小・中学校には日教組というのがあり、アレは共産党だよ」
公務員の教師が政党政治に関与するはずがない、と彼の言葉を信じなかった私は間違っていた。事務官を含め百パーセントが日教組だった。
驚いている暇もなく、組合費は給料から天引きされ、以後新設校勤務も含め14年の公立学校勤務期間、私は違法組織の中に組み込まれた。
選挙になれば社会党支持を組合班長は教師に訴え、家族票を書くように指示した。
私はその紙をゴミ箱に捨てた。
これが現実の教師の世界だった。
教育は人生の知恵と力
この世に生を受け、ただ一度の人生は魂を鍛える試練の場と私は考えている。
厳しい人生を正しく乗り切るための知恵と力を与えるのが教育である。その教育の場が政党政治の具にされるのは間違いであり、戦後70年の敗戦の負の遺産は日教組に現れて教育荒廃を生み、家族崩壊に至る。“同性婚”の異常な世界を出現させようとしている。
しかし私は希望は捨てない。
人生の山坂と同様に、人類の成長も時に暗い闇に陥ることもあるのかも知れない。救国のために独身主義者だった私は結婚した。目的は「3人の子を産む」ことだった。それは人口減を抑えることでもあった。
しかし、日本は既に本来の日本でなくなっている。日本古来の歴史を否定した日教組の無神論、唯物論的歴史観による教育の結果である。
日本が世界を平和と幸福にリードする資質は教育でのみ育つことを、いま一度考えてほしい。