同性婚は「少子化を倍速化」

八木秀次氏が警鐘鳴らす

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少子化を倍速化させる」と同性婚に警鐘を鳴らす八木秀次氏=23日、東京・市ヶ谷の私学会館

 東京都渋谷区が今年4月、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める「パートナーシップ条例」を施行して以来、同性婚を合法化させる動きが広がる中、同性婚の問題点を考える講演会(主催=宗教新聞社)が23日、東京・市ヶ谷で行われた。

 「世界的な同性婚問題に日本はどう対処すべきか」をテーマに講演を行ったのは八木秀次・麗澤大学教授。宗教関係者ら約100人が参加した。

 八木氏は、今年6月に連邦最高裁が同性婚の合法化判決を下した米国での動きを「一夫一婦制は数多い結婚形態の一つにすぎずないという結婚の再定義だ」とした。また、2009年に同性婚を認めたアイオワ州で男女の結婚が9%減少したことを紹介した上で、渋谷区の条例に追随する自治体が増えれば、日本でも同性婚が合法化される可能性があり、そうなれば「少子化を倍速化させるだろう」と警鐘を鳴らした。

 そして、同性婚の合法化を防ぐため「婚姻制度の根幹は、子供を産み育てるためのものであることを今こそ再認識する必要がある」「結婚とは男女によるものであって、それはその間でしか子供が生まれないからだ」と訴えた。